「ケイコ目を澄ませて」上映中
(画像は映画.comより)
監督/脚本:三宅 唱 出演 岸井ゆきの 三浦友和
耳が聞こえない女性ボクサーのケイコ(岸井ゆきの)の日常を描く。
ジムでの練習風景、職場での仕事(ホテルのメイキング)、自宅での様子(弟と暮らす)、友人らとの交流・・そんな風景が淡々と流れていく。
”耳が聞こえない”を誇張する作りではなく、聞こえないケイコと周りの人々が一見難なく溶け込んでいるように見える。
淡々と流れていく風景の中で、終始表情を抑えた岸井ゆきののケイコの目から目が離せない。
どんな場面でもケイコの目を追ってしまう。目で”聞かなければならない”ケイコの目はいつでも懸命だ。
だが、時折見せる和らいだ笑顔はとびっきり優しい。
岸井ゆきのは完全にケイコを生きていた。ゾクゾクするようないい女優さんです
ボクシングの打ち込みの練習風景は凄かった。
シュッシュッと素早い動作を得るためにどれほど練習を積んだのか。小刻みにリズムよく聞こえる打ち合いの音が小気味いい。
加えてボクサーたちの脚さばきのトレーニングの抜群のカッコ良さよ(これ、ダンスの振り付けに使えるのでは?)