日々、思うことをサラサラと。

日頃、イイな、とかおかしいゾ、とかキレイだなと思うことをサラサラと書き出してみたい。

かなりや

2006年01月28日 | 映画
今週の印象深い作品は・・・
「カナリヤ」「ぶるうかなりや」ーレンタルー
「プルーフ・オブ・マイライフ」ー劇場ー

「カナリヤ」 カルト集団が糾弾され解体されて、身内に引き取り拒否された
少年が妹を取り戻そうと旅にでる。教団の中で子どもたちはどのような生活を送ってきたのか(送らされたのか)が大まかに分かる。その後、子どもたちは教団から離れてどのように日常生活に対応できたのか・・幼い頃の記憶は年月を経ても強烈に残る。救われたい気持ちの持って行き場所は人それぞれ。でも、方法が間違っていた。

「ぶるうかなりや」 宮沢りえちゃんがボーイッシュでこれもまた綺麗。
興信所の調査員という役どころでクールに演じている。製薬会社研究員(榎本明)をスパイ容疑で体を張って調べる。そこから研究員の家族(渡辺えり子・村上淳)を絡めて、夫婦・親子の「今」を少々冷めた位置から切り取っていく。
渡辺えり子・榎本明ときたらスグ飛びつく私ですが、プラスりえちゃんの美しさが入ったら・・決まりです。りえちゃん、いい映画たくさん出てます。上手い下手ではなく独特のオーラがあり魅力を放つ。弱冠20才でいろいろあったけど、この人の映画を見た後は女優続ける道を選んで(意に反して?)良かったなぁと、つくづく思うのです。

「プルーフ・オブ・マイライフ」 私の断トツ一押し女優のグゥィネス・パルトロウとアンソニー・ホプキンスの共演。
アンソニー・ホプキンスときたら過大な期待する人が多いのでは?まだ上映中、ネタバレになるので後日書きます
 
     
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発酵する力

2006年01月28日 | 映画
「にぎやかな天地 上・下」ー宮本 輝ー

こだわりの豪華限定本を創る男性(32才)の話である。
ある注文主に「発酵食品に関する本」を創って欲しいと依頼される。
醤油・味噌・鮒鮓・・など発酵作用を利用してできる食品をこれでもかという程にこだわって丁寧な仕事をしている職人にスポットを当てて各地飛び回って取材をする。その過程で「発酵食品の成せるワザ」ともいうべき驚くような作用と効用が丹念に書かれている。日本の食文化の基礎ココにありという感が。

個人の(依頼者の)こだわりによって創られる豪華限定本の制作過程もまた大いに関心を引く。装丁・表紙の材質云々・写真の入れ方・活字の種類・・を記したくだりは本の好きな人には面白いと思う。
「楽譜」を挿入した本は、曲目により音符のデザインが変わり譜面の上で踊っているようだ?という箇所は、頭の中で再現しそんな本に是非出合いたいものだと思った。



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置いて行かないで。。

2006年01月21日 | 喜怒☆楽
路上のラーメン屋さん(屋台)で一人の男性がラーメンを食べていました。(器は使い捨て)
その屋台はお客の入りが良くないと思ったのか、ツツーと屋台を引いてその人がまだ食べているのにどこかへ移動してしまったのだそうです。
その場に残されたお客は路上で一人でラーメンを・・・。
↑この設定を想像して見てください。
屋台があるからこそ、そこでラーメンを食べていて当たり前の状況なんです。
屋台がなければ、「路上で一人ラーメン食べてるヒト」って不思議に見えますよね。通りすがりの人々は「??どうしてこんなとこで丼でラーメン食べてるんだぁ」と思いますよね。その状況をしばらく飲み込めずキョトンとラーメン抱えて
路上に立っている図。

この話を友人から聞いたときは、しつこいほどいつまでも笑ってしまいました。



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電車の中で昼寝

2006年01月16日 | 喜怒☆楽
電車の中で完璧寝てる人って、体が柔らかい(柔らかくなってる)
隣に誰もいなければ体を真横に90度のカーブで寝ている人もいる。
或いは、顔面にモノが乗るくらい後ろに沿っていたりもする。

隣の人が居眠りしていて、コックリコックリ頭が自分の肩に触れてくるのはイヤですか?
眺めているとほとんどの人が迷惑そうな表情で避けようとします。中にはタイミングを見計らって腰を上げて撃沈する人も見かける
私の場合・・・それはOKなんです。
なんだか頼られてるという感じがイイのかなぁ?どういう心理が働いているのか自分でも不明ですが、老若男女誰が寄りかかって寝ても肩の一つくらいお貸ししますデス・・あくまで座席で。
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ポっと灯る旧作

2006年01月16日 | 映画
今年に入ってから見たDVDレンタルの中から印象に残る作品は・・。

「木靴の樹」 イタリア_1979_
北イタリアに住む貧しい農民たち。ある日、父は学校に通う息子の木靴を作るために地主の領地内の木を伐採してしまう(これがラストに繋がってくる)
貧しさを誇張することなく淡々と日々の日常の中で捉え、家事も仕事も子育ても
、家族で或いは仲間同士で助け合って暮らしていく様を丁寧に細やかに映していく。無理な筋立てがなく、とびきりの善人も悪人もいない。豊かではないが与えられた境遇の中で子どもを慈しむ気持ちの余裕が強く伝わってきて心地よい。ラストの厳しい現実もまた淡々と流れていくように描かれて終わります・・いくつものナゼをことりと落として。・・・が、今優しい余韻だけが残ってます。

「こんな夢を見た」_黒沢 明_
↑このタイトルは或いは「夢」かもしれない?
ご存知、世界の黒沢監督ですが、実は私ほとんど見てないのです
先入観(暗いイメージがあって)はやはり目を曇らせますね。大変遅ればせながらただ一言「凄い」です。
8編の10分~15分ほどの短編が収められてますが、始めの「狐の嫁入り」の
冒頭からビビ~ンと効いてしまいました。どの場面も映像が素晴らしく綺麗。
計算しつくされて隙がない、でも疲れない。ただただその美しさに埋没して
いたい気持ちよさを感じます。「ゴッホ」の絵画の中を彷徨う映像は特筆すべきもので、それを見たときは異能という言葉が頭に浮かびました。
著名な方々に絶賛支持されてますがまさしくその通りでございました。脱帽。
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