日々、思うことをサラサラと。

日頃、イイな、とかおかしいゾ、とかキレイだなと思うことをサラサラと書き出してみたい。

無事に・・祈って見た競馬

2017年10月30日 | 喜怒☆楽
天皇杯(2017/10/29)
キタサンブラック優勝
    騎乗:武豊
大雨の中、芝の状態不良という最悪と言われる条件の中のレースだった。
全ての馬が転倒なく無事に終われることを祈った。

TVにて応援する。
競馬には全く疎いけれど、「馬」が好きだ。疾走する姿に惚れる。
今回初めてキタサンブラックの全姿をじっくり見ることができた。
綺麗なプロポーションだ
競馬の馬ってどのコもかっこ良いけどキタサンブラックは殊に容姿が美しいような気がする。
並足で歩を進める姿の品の良さよ・・この駿馬の立ち居振る舞いに目が奪われる。
(この馬にプライドのようなものを感じるのは気のせいか?)

ゴール寸前危ない!!とヒヤヒヤ体が凍りかけたけど逃げきった。
誰も居ない部屋で一人「やっっったーーー」と声を張り上げていた。
この興奮をみんなで分かち合おう、来年は生で見よう、と今年も誓った

お祝いの記念写真撮影で人間たちがズラリと並ぶなか、
キタサンブラックが真ん中で高い位置で長い顔がはみ出している構図が長閑で微笑ましい。
最後、オーナーの北島三郎さんがキタサンブラックの顔を撫でている姿は”孫を愛でて”いるようで
北島さんの愛情が深く感じられた。

後、2回のレースで引退するという。
また、名馬が数多の感動を残し芝を去る。なんとも寂しい限りだ。
「この馬は神様からの授かりもの。かっこいいまんまで故郷(北海道)に帰したい」と
北島さんは目を潤ませて応えたという(新聞記事より)
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フィギュア・カナダ杯の宇野くん

2017年10月29日 | フィギュアスケート
昨日のグランプリシリーズのカナダ杯SPの宇野昌磨くん。
おぉ、しっかり仕上げてきたー
いいな、このプログラム
前の演技の途中からの高速回転に入る間際の切り替えの素早さが尋常じゃない。
ビュッ!!スルスルスル---って感じ(ここのかっこ良さに惚れるわ)
ジャンプさえ上手くいけば安心してどっぷり演技に浸かれるのが宇野くん。

宇野くん、ジェイソン・ブラウンはダンス表現が堪能でお気に入りのスケーター。
この二人にはダンス表現に関しての優れた感性がある。
パトリック・チャンはやはり衆知のとおり卓越した技術で魅了される(SP曲がとても好き)
この3人が揃っているカナダ杯は私にとって贅沢この上ない
今日これより(am10:00~)フリー、どうなるかワクワクワク。

女子SPは激戦。
これほど集中しなくてもという程の強いメンバーが揃っている。
ロシアのソツコワが気になる。
この人の”初々しい品のある”演技が好きだ。
アンナ・パゴリラヤは一回り体が大きくなったような印象が・・少々重いかな。
だが、やはり惹きつけられる。
アシュリー・ワグナーはこなれ過ぎて制御不能(ごめん)
本田真凛のSP曲は印象が薄い。
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蒼井優の片言日本語が抜群・・ミックス。

2017年10月28日 | 美術展・本
「ミックス!」を観た。
(全然、観る気はなかったのにそういう流れになってしまった)
結果、健やかに面白かった

蒼井優のコメディが抜群に面白いのだ(僅かの出番しかないのだが)
中華飯店の中国人夫婦役で元卓球インターナショナルチーム所属という華々しい経歴を持ち、
新垣結衣・瑛太を特訓するという設定。
蒼井優の片言日本語がとんでもなく面白い声の抑揚が、はじけた大声が、顔が・・
蒼井はなにもかも極上のコメディ仕様で本気で笑った。
そして、卓球するフォームが実にカッコ良かった。かなりフォームをし込んできてる。
やっぱり凄いなこの人蒼井優は映画でこそ活きる人。

追記
斉藤司さん(トレンディエンジェル)も工事現場の瑛太の上役で出演しているが、
妙に存在感がある。気になる。
斉藤さんは、今後シリアスな役で俳優としていけますね

瀬戸康史は苦手だな(最大ライバルペア)
朝ドラ「朝が来た」の頃から抑制の効かない演技が”雑音”だった。
数十年ぶりで見て夢中になった朝ドラにこの人のうるさい演技に辟易していた。
再び・・。



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沼田まほかる作品

2017年10月28日 | 美術展・本
沼田まほかる作品は読みだすと妙にクセになる。
どれも特異な雰囲気を纏っている。
「九月が永遠に続けば」「猫鳴り」「ユリゴコロ」「彼女がその名を知らない鳥たち」他

「ユリゴコロ」は映像化され「彼女がその名を知らない鳥たち」もきょうから公開(10/28)される。
「彼女が・・・」は、映像化できるのか?とちょっと驚いた。
myブログに以前に記したが(2012/7/6)相当キツい男女の愛の形なのだ。
原作の内容は申し分ないのだが、果たしてどこまでその心情風景を映せるのかと訝しんでいた。
だが、演じる俳優が阿部サダヲ・蒼井優とくれば・・これは期待出来るんじゃないか
なんて、ベストなキャスト!!観ようかなと思う。

実は、沼田まほかるの自身(私)が持つ世界観を損ないたくなかったのだ。
それだけ中毒性がある。
延々と沼田の小説に浸っていたくなり、”抜けなきゃヤバイかな”と思わせてしまう。

印象が殊に深く残るのは「猫鳴り」。
飼って貰えなかったノラの子猫が樹木の前で小さい背中をみせて佇む風景がずっと消えない。
傷の手当をしてもらったときの布がまるで風呂敷を背中に背負っているみたいで、可愛いくて哀しい
後日、結局この子猫はその人に飼われることになるのだけど、その生態と死ぬ間際の様子の描き方が独特。
ふんわりやんわりした動物とひとの触れ合い・・・なんて描写はほとんどないけど
愛おしい想いが気持ちの芯まで痛いほどじんじん響いてくる。
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この人、似てる、かも。

2017年10月27日 | 美術展・本
「オリーヴ・キタリッジの生活」 2008年作
       エリザベス・ストラウト

オリーヴ・キタリッジ72才。一言で言えばクセが強すぎるお婆さんだ。
”そこは気持ちのなかにしまっておくべき言葉”を吐き出してしまうので周囲には中々手強い女性だ。
(かろうじて胸にしまった言葉の部分はやけに共感する)

豪胆な女性であり、人の感情の動きにも敏感である。
短い言葉のやり取りで人の気持ちを動かす力を備えている。
ただ、そこで”見かけは少々怖いけど本当は優しくて周りを温かくするお婆ちゃん”なんてことにはならない
(なにしろこの小説、ピュリッツァー賞(小説部門)を受賞している。そんなありきたりなストーリーではない)

じわりじわりと、オリーヴ・キタリッジのクセの強い人柄が浸潤してくる。
はっきり言ってしまうと、このお婆さん、実生活にいたとしたら私は避けたい。鋭ど過ぎて疲れてしまう。
だが、弱っているときにこの人と話したくなるかな。
え?弱っているときに・・・と思われるかもしれないが、私はそういう局面では慰めの言葉が入ってこない人だ。
ズバリ、邪気のない直線的な言葉、或は何気なく漏らした普段使いの言葉が響いたりする。

夫・息子への感情の流れが(殊に息子への)実に共感できる。
後半、アイスクリームの染みの部分の感情表現が見事だ。
ここは解る人にしか解らない(って、なんだ)ここでもう、この作者に更にぞっこん。
これを執筆時の作者の年齢はまだ52才。研ぎ澄まされているんだなぁ。

オリーヴ・キタリッジ、
今後の実人生で、あなたをよく思い出すことになるだろう。
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