きっかけは「高見沢俊彦の美味しい音楽美しいメシ」ーBS朝日金曜22:30~ーだった。
殊に若年のバンドメンバーたちとの会話や各地でのバンドメシの紹介などは愉快でアっと言う間に過ぎる30分面白番組である。
ある日のゲストは大御所大友康平さんだった。そこで大友さんとのセッションで「ffフォルテシモ」を歌うことになるのだが・・・
あの高音部分のサビを高見沢さんが歌っている箇所で時が止まってしまった(って感じ)
その無欲の透明さに打たれた・・・えっ、デビュー50年経ってこんなクセのない歌い方できるの?
その高音域から”若者のひたむきさ”が現れ(実際若者が歌ってもこうはなりにくい)、私は何度も何度も録画のその部分をリピートした。エレキ音も綺麗と感じたのはこれが初だった。
以来、高見沢さんの歌唱をyoutubeで探していた。30周年(50才)のステージで歌った「恋人たちのペイヴメント」(30才時作)
は年を重ね尽くした私でも心深く響いてくる。・・・若さにもてあそばれて・・・の部分が本当に切なくて綺麗だ。
この時の高見沢さんは少し危なげな(外しそうな)歌唱だけど、それなればこその”若者の必死さ危なさ”が表出されてくる。
また言うがこの時彼は50才。50才でこの世界観を出せてくるって何者なん?
そして10年後の60才での「恋人たちのペイヴメント」は更に進化?していた。聴く前は「あの10年前のイメージを壊したくないな」
と危惧していたが、なんと格段と上手くなっていた 世界観も変わらずに。
って、50才から60才の過程でそんなことがあるのか?高見沢さんは2014年(60才)に喉を壊した時期があり、そこから喉を傷めない
ための何らかのトレーニングをしたのだろう。
高音域が唯一無二(これぞ本当に唯一無二だと思う)の年齢不詳の音色で聴いてしまうと中毒になる。
スコーーーンと抜ける感じ(語彙が乏しくて)が気持ちいい
例として2016年コンサートでの「恋人たちのペイヴメント」、
もう一つ「ヤマトより愛をこめて」・・youtubeに上げてくれてる方がいます。
ヤマト・・はじっくり物語ってくれるように歌ってます。これは積み重なった月日が優しく醸成された感じです。
桜井さんの圧倒的な歌唱も坂崎さんもとても素晴らしいが、高見沢さんのこの歌唱時の声質はクセになる。
ユーチューブを閲覧しているとALFEEの面白トークが数多く目に触れてくる。
殊に高見沢さんの発する言葉が自身のツボに嵌る。すこんと何気なく漏らす言葉がオモロイ!になる。
表情と発する言葉がイコールで繋がらない面白さだ。
桜井さんは確信犯。面白いコツを知り尽くしている感じかな。
坂崎さんは何気ない合いの手を打つタイミングが自然で言葉選びが優しく且つ面白い。
3人ともこんなに面白いなんて初めて知る(結成50年を経て)
しかし、なんでALFEEが今こんなに?・・・・とちょっと?だったが、昨年の「紅白・・」が好評だったんですね。
良かったぁ、高見沢さんに辿り着くことが出来て。 外観(王子さまキャラ)が全く真逆のタイプだったので
完全にスルーしてきた年月。トークを聞いてみれば、その話し方・歌唱が驚くほど自身のイメージとかけ離れていて
どんどん惹かれていくことが愉しい。
憂鬱な出来事があると取り合えずアルフィーの過去トークをyoutubeで聞いて一時避難することにしている。