日々、思うことをサラサラと。

日頃、イイな、とかおかしいゾ、とかキレイだなと思うことをサラサラと書き出してみたい。

想定外?のスケーター

2006年02月22日 | フィギュアスケート
3:00起床(睡眠2時間)指折り数えて待ってたこの日
オリンピック女子フィギュアSPを見て・・・最後に「アっ」と驚きの出来事が
サーシャ・コーエンを私全然注目してなかった。
演技が始まる直前の静止状態での不適な微笑(何?それは自信の裏づけか?)
そして・・彼女が動き始めたら、次々繰り出す完璧な演技にこちらの目が止まってしまった(ダ、ダ、誰なんだ)
荒川さんより柔らかでしなやか、真央ちゃんくらい軽快で高速のジャンプ、スルツカヤばりの揺るぎない安定感全部揃ってるよぉぉ

独断の予想では①スルツカヤ②荒川さんだったけど(荒川さんの方が断然きれいな滑りだが総合で・・)その完璧なスルツカヤを越せる人はいないと思っていたら最後の最後で出たのです!!なにもかも素晴らしいスケーティングのコーエンでしたこの人にミスはありえない。きっと、金メダルかっさらっていくでしょう。

でも、荒川さんのスっと姿勢のいい清潔な佇まいに裏打ちされた優雅な滑りは、やはり気持ちいい

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自分の感受性くらい・・

2006年02月20日 | 喜怒☆楽
 
   自分の感受性くらい
         ー茨木のり子ー

ばさばさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて

気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか
 
苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし

初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもが ひよわな志にすぎなかった

駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄

自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ

こんな、凛として痛いところを衝いてくるような「詩」を残した茨木のり子さんが昨日亡くなる。この訃報を聞き、本棚から久しぶりに茨木さんの詩集を取り出して
また読んでみた。いつ読んでも真っ直ぐで眩しい。
初めて読んだときに揺さぶられた気持ちが、何度読み直してもその都度甦る。                       合掌

 


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クレーを観る。

2006年02月18日 | 美術展・本
カレンダーの図案だったり、ショップでのポスターカードだったり、ふっと目に留まるのがクレーだった。

「パウル・クレー展」-東京大丸ミュージアムー~2/28まで

斬新でいわゆる「カッコイイ」のだ。見ていると指でピンと気持ちを弾いて
くれる感がある。時に、深く考えてみてくれと語ることもある。
いろんな道具をつかっての制作を試みていて、描く手法も変化に富んでいる。
好きな作品は数多くあるが、その中で強烈に印象に残ったのは
★「格子状とTのまわりにある蛇の線」(←無題・油絵))
クレーにはシンプルに口説かれます。出品点数多く見応えあり。

他に「書の至宝展」ー東京国立博物館・平成館ー~2/19まで

書はあまり関心なかったのですが「アジア芸術の最高の表現・・・」などという信頼しうる人のコメントを読み、やっぱり観ておこうといざ上野へ。
(うう、予想どおりの「混雑・整理券」という苦手な逃げ出したいパターンだった)全体をみて思ったことは、書も絵画としてみると面白いことに気づいた。
ゴツい漢字もいいが、かな文字のなんて美しいこと。
★「古今和歌集の写経」
は和紙の上でメロディを聴いているような心地良さ。
★「豹奴帖書」けいどう(←漢字変換できず)
凛々しく爽やか、硬と軟がちょうどいい頃合で混ざり合って丸くカーブする部分の
筆使いが好きだナ。
これは大きく各誌でも紹介されてるので混雑覚悟でどうぞ。書の好きな方にはたまらない企画でしょうね。

「ニューヨーク・バーク・コレクション展」ー東京都美術館ー~3/5まで
 上記で1時間待ちだというので整理券だけ頂いて、近所の東京都美術館へ高速歩行で回りました。これは予定外でMy手帳のリストから外していたけど、凄いものを観られた。
★「桜閣山水図」雪村
絹生地の上に彩色。薄いあずき色の背景が絹目の線とうまく折り合って幻想的
な雰囲気を醸し出す。そんな背景の中に繊細な線で精緻な山水図が描かれている。
なので、ジっと目を凝らさなければ見ずらい。後ろに控えている列の人にゴメンと
思いつつ根性で隅々まで堪能しました。背景の「薄いあずき色」とはなんとも工夫のない表現だけど、やっぱりコレが一番近いのです。あぁ、これ一枚もう一度観たい!!他に、というかメインで紹介されている作品は若冲・蕭白・・・などなど。もちろん力のある作品揃いばかり。

予定の時間をはるかにオーバーし、「書の至宝展」へ戻ったら整理券の時間(30分刻みで発行)が過ぎていたので、即入場できました。結局、並ばずに入れた訳です。これは嬉しい誤算でした









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時間帯に難

2006年02月11日 | 喜怒☆楽
朝、起きてすぐにTVのスィッチを入れた・・・トリノで何事もなく冬季オリンピック開会式がすんだ様子にホッ!
もしかしたらテロあり?と、半ば本気で心配してしまっていた。

見たい競技はただ一つ。はい、断トツ一番人気のフィギュアです。
女子だけ騒がれてますが男子も見逃せません(名前が思い出せないが、ロシアのスケーターで素晴らしく美しい滑りをする人がいる
見るなら絶対「生番」に拘りたいが、時間帯が男子がAM3:00、女子がPM4:10と時間帯に難あり。AM3:00って、深夜というのか早朝というのか最悪の時間帯じゃない?
しかも平日だし・・・でも、見るゾ。
女子は二日目フリーの日に休んでじっくり見る。これは絶~~っ対見逃せない。勝ち負けとか、ジャンプの回転数とかではなく、美しいスケーティング、優雅なスピンなどしなやかな動きを最高の技術で魅せてくれるので飽くことなく惹かれる。

村主さんのフィニッシュの高速かつ優雅なスピンはため息がでま
荒川さんは体の隅々まで隙なくフィギュアの体勢に固まっていて、この緊張感が体にいい意味で漲っていて凛として美しい。私の中では総合してこの人が世界「NO、1」です
安藤さんは筋肉質のボディから醸し出されるエキゾチックなオーラが魅力。自分のための4回転跳んでほしい

我が家の冷蔵庫には・・・
フィギュアの日程メモをマーク付きで貼り付けてあります。

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ウィスキー他・・

2006年02月05日 | 映画
昨日、またまた書き込んだ記事が"無常"にもきれいサッパリ跳んでしまったので
今回はメモ帳に書いてコピー・貼り付けというやり方でいくことにした。
気合入れて書いたときに限ってこんなふうになるのだ(れれ、まさか字数制限ある?)

先週見た映画をいくつか・・・ 
「ウィスキー」 ウルグアイ-2005年作品-
小さな靴下工場の初老の経営者とそこで長年働く中年女性従業員、そこに経営者の弟が一時帰郷という形で加わり、この3人で数日旅に出ようという設定でストーリーは展開していく(経営者と従業員は弟の前では夫婦と偽ることに・・)無口で話しベタで実直な経営者、地道に変化のない我が道を誠実に生活する女性、それに対して軽妙で話好きな弟。それぞれの生きてきた道筋がこの設定の中で静かに投影されて見えてくる。静かに動き、静かに会話し、そして静かで地味な映像。モノクロな印象の女性の気持ちの在りように時々ほんのり淡色射してくる感じが微笑まい。☆☆

「歌追い人」 アメリカ-2003年作品-
1900年代初頭、ニューヨークの大学で音楽学者として教鞭をとる女性。
あるきっかけでアパラチアという山岳地帯に向かうことになる。そこで耳にした歌声は200年以上も前にすでに絶たれたと言われていたスコット・アイリッシュの移民の歌だった。彼女は地元住民を説き伏せて録音(これが大変!昔のことなので大掛かりな装置を人力で引っ張り山を登るのだ)採譜・出版しこの歌を伝えようと奮闘するのだが・・・。特別美声というのではない。が、際立って独特な歌唱法である・・~~~と語尾を引っ張ってきてクィっとひっくり返ってキメル。(拙い表現で分かりにくいのでまずは聴いてみて下さい)老若男女それぞれの声の個性が歌に上手く反映
されて見事です。歌っている場面が随所に出てきますので音楽が好きな人には満腹感あります。☆☆
「ルーブル美術館の秘密」
あのよく知られたフランス・ルーブル美術館に関するドキュメントです。
美術館裏方さんの作業現場、大勢の職員の仕事内容などなど細かなことまで全部見せてくれます。大作を搬入するときの大掛かりな作業には驚きます。対象が世界の
遺産ともいうべきものを扱う仕事なので徹底した保全管理の方法は「ほほぉ」
と見ているこちらを唸らせます。ある意味、途方もなく壮大な映像です。
美術館で夜中の真っ暗闇の中、懐中電灯でスポット当てて展示物見たらその迫るリアルさに慄くかも。

「単騎、千里を走る」 日本-2006年上映中-
これは中国雲南省が舞台ということで観てきました。少数民族の衣装と小物の色彩に関心があります。簡素ながら豊かな営みを感じられる街並み、延々と続く瓦屋根の海原の波を思わせる美しさ。もっともっと各所のロケーションを詳細に見たかった不満が残りますが・・。
ついでに「雲南省の妻」という数年前に出版された本は面白いです。中国茶にまつわる深い話が詰まってます(主題はお茶の話ではないのですが・・)☆☆☆



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