映画の豆

映画の感想をだらだらと。
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「大脱出3」

2019年10月03日 | アクション映画

オハイオに工場を作るため視察に来ていた
香港の富豪の娘が誘拐される。
誘拐犯は主人公のスタローンに復讐を目論む、とある人物であり、
次第に彼を追い詰めていく。
娘のかつてのボディーガードであり、恋人でもあった
マックス・チャンが救出作戦に加わるというあらすじ。

2から引き続き、
アメリカ人の出演者の多いアジアアクション映画という感じ。
脚本はブレにブレまくり、
もうこれ大脱出シリーズでなくてもよいのでは…?と思った。
ただしマックス・チャンの格好よさは天元突破、
もはや笑ってしまうくらい格好いいので、
マックス・チャンファンは見に行かれるといいだろうと思います。

「トリプル・スレット」と同じくアジアの富豪の娘が狙われますが
このねた、流行ってるのかな?

・アイディアを全部ぶっこむので全体の統一感が弱い
・教授とか富豪とか刑事とか、一応地位のある女性も
 出てくるが特に何もできない。精神的に幼い。
・不条理劇かと思うほど警察無能
この3点が揃うと人種比率関係なく、アジア映画っぽい。

ラストあたりまでバレ

マックス・チャンは、
特に挑発とダウン攻撃とウィンクが素晴らしかった。

うーん、って思ったのは、
悪者が富豪の娘を誘拐してメッセージを送り、
主人公チームが悪者の居場所を特定して、
じゃあそのアジトへ行くぞ!っていう流れは分かるんだけど、
ついでにそのメッセージを再生した場所を敵も特定して
スタローンのヒミツ基地に潜入して
出発準備中の主人公のガールフレンドを攫って、
一足先に悪のアジトに運搬しちゃうって、どうだろう。
富豪の娘も攫い、なおかつガールフレンドも攫うの?
ついでにピーチ姫も攫ったら?
ガールフレンドなんか攫ってないで
ヒミツ基地を焼けば勝ってたのに…。

あと奮闘むなしくガールフレンドちゃんは
首を切られて死ぬんだけど、
怒ったスタローンがナイフで敵の腹をメッタ刺しにしたり、
鉄の棒で頭部を串刺しにしたりするの、もう完全に違う映画だよ…。
この映画の主人公は用意周到で頭脳で勝負するタイプ。
最近見た「ジョン・ウィック」に感銘を受けたとかそういの?

ガールフレンドさんは「The冷蔵庫の中の女!」
という風な終わりで残念です。
ラストは男子だけで次の予定の話とかしてキャッキャしてるし。
2作目で役名は同じだけど女優さんが変り、
スタローンと30歳年齢差のある女優さんになり、
なんのかんの次の秘書子ちゃんはバッチリいるという、
人というよりアイテム扱いのガールフレンドちゃんさようなら…。

ところで愛するネコチャンを残虐に殺された男が、
相手に復讐する映画ばかりやっている世界は頭がおかしいと思うんだけど、
わたし去年、妻or恋人を殺された男が復讐する映画を連続で3本ほど見て
頭がおかしいと思いました。
(なので逆に「ジョン・ウィック」は好きです)
(たまには愛する亀や、愛する馬や、愛するサボテンを殺されて怒ったら?)
(悪のマッチョに掘られた自分のための復讐でもいいと思うけどあんまりないですね)


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「ヘルボーイ」

2019年10月02日 | バトル映画

2004年、2008年、デル・トロ監督によって映画化された
「ヘルボーイ」のリブートです。監督はニール・マーシャル。

MCU初期のような、無茶だけどパワーのある感じ。
でも洗練はされてない。血液びしゃびしゃ祭。
地獄から蘇る怪物たちの造形がかなり良いので、そういうのがお好きな方むき。
途中、何の話か分からなくて、前の映画の続き?となっても、
あとで説明があるので大丈夫。前の2作から続いている部分はないです。
(最後まで謎の人がいますが、原作ねたです。前の映画には出ていません)

超常現象調査防衛局に所属するヘルボーイは
真っ赤な肌に角を持つ異形の姿をしていた。
育ての親のブルッテンホルム教授の指示で
魔界の生物を狩る日々だった。
ある日、協力関係にある英国の秘密結社オシリス・クラブから
巨人狩りへの参加を求められ…というあらすじ。
英国が舞台です。

エンドロール途中と、最後に映像があります。

ニール・マーシャル監督はホラー映画「ディセント」で注目を浴び、
メジャーデビューを賭けた次の作品「ドゥームズデイ」で
人肉ステーキとかやらかして
「ちょ…力と名声が欲しくはないのか…」と私などは思いましたが、
「センチュリオン」のあとはしばらくドラマを撮っておられたようです。
苦痛と、異形と、女同士の確執とキャットファイト、戦う女がお好き(たぶん)。
ジェームズ・ワン監督のように多数の好む要素と、
自分の趣味をうまく混ぜられなかった(または、あえて混ぜなかった)。

内容ばれ

エイブ出た!(エンドロールの手)続編があれば登場しそうだけど、
どうだろう…いまのところ評判はあまり良くない。
一般受けしない作風なんだよなあ…。
死んだ人と話すシーン、もっと神秘的で感動的な画にできると思うんだけど、
ゲロ&肉塊なんだもんなあ(びっくりした)。私はああいう感性好きです…。

オシリス・クラブがほぼキングスマンでわくわくしました。
しかも使命を果たすまでは不老不死という設定付き。
でも身体が老いずに特権階級だけで長年固まってたら、
そりゃあ、ああなりますよね…。

対巨人戦、でたらめでよかった。
でも女王との戦いは、巨木のところで決着つくのかと思ったら
一旦撤退で、あそこは間延びした気がする。

魔界の怪獣たちはどれもよかった。
人間トーテムポールみたいなやつや、手が陰毛みたいになってるやつ、
足が串みたいなやつ。
あとバーバヤーガは、パフォーマーが根性で演じているのか、
CGなのかどっちだろう…。
あそこの食卓はデル・トロ監督のペイルマンの食卓のオマージュだろうな。

ダイミョウの鳴き声が「ミ"ャ"ー」なのかわいい。
ブラックパンサー陛下といい、
ネコ科の猛獣モチーフさんは全員一度はネコねたでいじられる運命。
でも「俺は犬派だ」とのこと。



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