映画の豆

映画の感想をだらだらと。
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http://heme.sakura.ne.jp/333/index.htm

「フッド ザ・ビギニング」

2019年10月22日 | バトル映画

実写ロビンフッドを見るのもこれで3作目。(1991年版、2010年版)
レギュラーキャラクターの中でもマリアンとタック、
ウィル・スカーレット、リトル・ジョンは登場率高いですが
他はまちまちですね。
今回は時流なのか、アメコミ映画っぽさがあります。
特訓シーンとか、工作シーンとか。
ポリコレも意識されてて、ジョンがイスラム教徒設定です。
しかしながらキリスト教VSイスラム教という図式はふんわり回避されてて、
理はジョンのほうにあり、悪人たちはキリスト教の教えに背く守銭奴です。

特筆すべきはベン・メンデルソーンで、
私がSWでのベン・メンデルソーンはこういう役になるんだろうなと思ってた、
そういうベン・メンデルソーンがたくさん見られました。
みんなの夢のベン・メンデルソーンを煮詰めた、
スーパーベン・メンデルソーンタイム満載の、
「ベン・メンデルソーン ビギニング」というタイトルにしてもいい感じだった。

内容ばれ

なんせ少年の頃に年寄り連中から、若干ヤバいニュアンスの虐待を受けて、
精神がねじまがったサディストのベン・メンデルソーンがロングコートを翻し、
民衆を弾圧しつつ枢機卿には雌伏しているというやつですぞ。
仮想敵が攻めてくるから軍備が必要で、
税金をいっぱいとるぞー!!!っていう演説、とても輝いてました。

しかし全体の流れ、特に後半はやや推敲不足で、
特にフッドさんの元に一致団結して、徹底抗戦が始まってすぐ、
状況の悲惨さに過去の戦争体験がフラッシュバックして投降してしまうフッドさんの流れは
あきらかにおかしかった…。
ジョンの活躍シーンを入れたかったんだろうけど。

続編を意識した当て馬くんの扱い…。
というか当て馬くんがウィル・スカーレットだったのか…
最後まで全く気付かなかった。


あ、ちょっとだけ馬が負傷するシーンがあります。



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「スペシャルアクターズ」

2019年10月22日 | コメディ

カメ止めの上田慎一郎監督、第2作。

ストレスと緊張で気絶してしまう疾患のある主人公は、
役者志望だったがオーディションにも落ち続け、
家賃の支払いにも困る生活を送っていた。
ある日持病が原因でとうとうアルバイトも首になってしまい、
途方に暮れていたところ、疎遠になっていた弟と出会う。
彼は依頼者の要望に合わせてシナリオから作成して役者を派遣する
風変わりな事務所「スペシャルアクターズ」に所属しており、
主人公をその仕事に誘うのだった、というあらすじ。

後味がとってもよいので誰と行っても楽しい映画です。
カメ止めでハードルが上がったままだとちょっと苦しいけど
これはこれで面白い。
それにしても親が理由の精神疾患、カウンセラー、
貧困、仕事クビ、それでも芸能の仕事を目指す、というところまでは
「ジョーカー」と一緒なのに、全然違う。

大箱でスタートしたけど、宣伝が足りてないので
もっと頑張れ頑張れ。
個人的には大手芸能事務所や大手広告代理店の噛まない、
こういう邦画が当たっちゃってもいいじゃないと思う。

オチばれ

たしかに、言われてみれば、
必要のない演技はしてなかった?
(いや、ちょっとあったか?)
私はカチコミのシーンで気付きました(笑)
弟からの矢印が太くてすばらしい。
疎遠になった理由は描かれてなかったけど、
男兄弟ってあんな距離感なんかしら。

あの主演のかた、素でああいう調子の人だとしか思えない演技ですね。



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