映画の豆

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「TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ」

2016年06月30日 | コメディ
宮藤官九郎監督・脚本

クラスメイトに片想い中の高校生の主人公が、
修学旅行でバス転落事故に遭い、死んで地獄に落ちるが、
高校生のみが参加できるジゴロックという音楽の祭典で
閻魔大王に認められれば一発逆転で人間に転生、または天国に行けると知り、
転生して彼女に告白するために
地獄の鬼に猛特訓を受ける、という話。
いつものクドカン節の、バカ、エッチ、ギャグ、ドタバタです。
比較するとやっぱりドラマ作品は上品だなと感じる。
でもバス転落直前の出来事が、実はあらゆることのキーになっていて、
あのセリフの意味は実はこうでした!という種明かしも幾つかあり、
妙に繊細な所もある脚本なのでした。台詞のキレ味もいい。
うーんでも人を選ぶので、すべての人におすすめできる映画ではない。
クドカンファン、またはロック好きのかた向け。
ちなみに今年の2月に公開される予定でしたが、
バス事故のシーンが生々しいので公開延期になりました。

内容ばれ
神木くん演じる主人公が、
最初のうちは自分の片思いのことしか考えず
利己100%の行動しかとらなかったのですが、
長瀬さん演じる鬼のキラーKの過去を知るにつれ
段々彼のために行動するようになるところ、よかったです。
キラーKは泣き声も「マザファッカ!」なのが実にかわいい。
間違いなく大助×キラーKだなと確信しました(←?)。

みうらじゅんさん、片桐仁さんはすぐ分かったけど、
野村義男さん、ROLLYさん、中村獅童さんは全然分からなかったので、
帰ってから検索しました。
あと、歌を聴きながら「あー、これ冠徹弥さんで聞きたい!」って思ってたんですが
エンドロールに名前があった!でもどの部分かは分からず…。
葉加瀬太郎さんがジゴロックで一発人間転生キメたエリートとは知らなかった(笑)
閻魔大王の前での超絶技巧演奏聞きたかった!

じゅんこちゃん関連の、ブスに対する笑いは、ギャグとしてちょっと古く感じられる。
あと、女湯の覗きと盗撮は、もう「男の子はバカだねー」っていう
笑いで済む時代は終わったのよ…。
きっとクドカン忙しくて一般的な意見を見て回る時間がないのだな…。

今の高校生男子って、昭和の高校生男子ほど
性のエネルギーで頭がいっぱいで爆発しそうって感じじゃない気がするんですが、
どうでしょうね。

歌の大半はクドカン作詞なので、滲みる歌詞が多かった。

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