映画の豆

映画の感想をだらだらと。
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「カラオケ行こ!」

2024年01月14日 | コメディ
原作 和山やま
監督 山下敦弘
脚本 野木亜紀子

合唱部部長をつとめる高校生の主人公は
コンクール会場で突然、やくざの男に声を掛けられる。
男の所属する組では定期的にカラオケ大会が催され、
最下位の組員は組長によりへたくそなイレズミをいれられるという。
イレズミを回避したいやくざは、歌の特訓を依頼してくるが…というあらすじ。
やくざと高校生の友情コメディー。

脚本の野木さんがうまく、原作エピソードと
映画オリジナルエピソードの継ぎ目が分からないくらい自然。
狂児役綾野さんは、いつものやくざ演技ではなくむしろソフトで、
原作よりも悪くてやばい狂児だった。
ただ歌が普通に上手いので、裏声がそこまで気持ち悪くないのが唯一の欠点。

エンドロールおまけ映像あり。

内容ばれ

映研、からのビデオデッキ破壊、からのやくざに捕捉のあたりとか
原作もそうだっけ…?ってなる埋め込みかただった。
傘とか、副部長とか、後輩君とかも。
映画版は青春色が強く出てると思う。

聡実君役のひとは、角度により子供のような大人のような、
男性のような女性のような、如何様にも見える、
絶妙な年齢と顔立ちだなと思った。

音楽も何気によかった。
特に使われていた合唱曲。

「影絵」
覚和歌子 詩
横山潤子 作曲
天国は穏やかで平和ないいところらしいけど
神様が注ぐ永遠の光は景色や物に影をこしらえないから
どんなに天気がいい日でも影絵遊びができないんだ
だから僕死んだって天国なんかに住んだりしない

狂児が死んだら地獄に行くという設定と合わせると
神懸った選曲。



私が落ち着かないので未成年者に一応書いておきますが
保護者に伝えず未成年と会おうとしてくる成人は
その人がどんなに優しく話を聞いてくれて、食べ物をおごってくれて
君は他の子供とは違って特別だと褒めてくれて、才能や容姿に感心してくれ
自尊心を満たしいい気分にしてくれる人でも、
たとえ学校の先生や塾の先生といった立派な立場のひとでも、
中身はあまりよくない人物である可能性が高いので警戒をした方がいいですよ。

あとこれは老若男女に対して警告ですが
暴力的な人物があなたに対してだけは優しく、
暴力を行使して守ってくれるというフィクションは注意して鑑賞してください。
やくざが子供や女性やましてやカタギに手をださないというのはやくざファンタジーです。
反社会勢力の構成員に、名前や住所を知られ個体認識されるのは、
かなりやばい事態です。


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