映画の豆

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「スパイダーマン  スパイダーバース」

2019年03月12日 | アニメ映画

監督ボブ・ペルシケッティ、ピーター・ラムジー、ロドニー・ロスマン
脚本フィル・ロード、ロドニー・ロスマン

ブルックリンの高校生マイルスは、息子の将来に期待をかける父親の方針で
進学校に通っていたが、校風が合わずに窮屈な思いをしていた。
ある夜、マイルスは蜘蛛に噛まれ、超人的な能力を身につける。
そして偶然に、スパイダーマン、親愛なる隣人の死に立ち会う事になる…
というあらすじ。

映像がすごかったです。情報量が多い。
私は動体視力が追い付かなくて全部を見られてないですが、
全部把握できた人は、頭がパンクしたんじゃないかな。
3DCG的なアニメと、古風なアメコミ風表現、
セルアニメっぽい動き、キャラクターもそれぞれ違うけども
背景も効果も多種多様。でも不思議と統一感がありました。

見ていて、脚本これすごく上手い…?
って思ったら、「LEGOムービー」コンビの片方の人だった。
この人の書く話はすごくロジックに出来て(ると私は勝手に思って)いて、
オタク的に気持ちのいい最良の展開と、
最高のセリフをぎゅうぎゅうに袋に詰め込んだ感じ。

ラストばれ
ノアールの人とペニー・パーカーさんのことは知らなかったけど、
誰か一人が残らないといけない、って話が出た時に
全員即座に「自分が!」って言って泣きそうになった。
間違いなく同じヒーローなんだなあ…って。

マイルスがいい子で、家族親族もいい人で、
マイルスの成長譚なんだけど、でもそれだけじゃなくて、
大人もちゃんと戦っていて、成長したり救済されたりするところ
いいなあと思いました。

しかしこれよく出来た話なので、
トビー・マグワイア、アンドリュー・ガーフィールド、
トム・ホランドでやりたかっただろうなあと想像します。
すごいヒットしただろうな。
ネックとしては役者さんの年齢と(トビーさん童顔なのでいける気もするが)
あとヴィラン大量消費で、今後のシリーズで使える敵がいなくなる、
あと人種が偏りすぎている…。

とりあえず実写版ねたを幾つか入れてくれたのと
グウェンの、あの、あれは嬉しかった。
アメスパ好きだけど、あれはないでしょー!!!と私は今も思ってるし
フィル・ロードも、ホームカミングの脚本の人も思ってる(たぶん)。

椅子のおばさんとなったメイおばさんと、
めちゃめちゃ楽しそうなDrオクトパス、好きです。
プラウラーは何もかも最高だったが、効果音が怖くて特に良かった。
キング・ピンさんは最近「デアデビル」で拝見してたんですが、
ずいぶん大きくなられて!という感じでした。4倍くらい…?

スタンおじいちゃん!わあわあ!キャストのところも
スタン・リーって書いてたから本物!

「大いなる力には大いなる……」
「そのセリフはウンザリだ」
「24時間でやれ」
「全部で何人いるの」
「コミコンで聞け」
「あの風はどこから吹いてるんだ」
とか、ちょっぴりメタっぽく王道をからかいながら、
でも最後は「君にもかぶれるんだ」でバーンと決めてくれる
セリフ回しが好きです。

エンドロール後に愉快な映像があります。

ところで量子って最近いろいろな映画で連続で出てきますけど、本当に何なの!?
小さくなるんじゃないの!?(アントマン)


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