指輪のPJの下で視覚効果を担当されていた、
クリスチャン・リヴァースさんの初監督作品。
同名小説を原作としています。
大量破壊兵器によって崩壊した世界が舞台。
巨大キャタピラに乗った城塞都市、といった趣の各国が、
資源をめぐる潰し合いを繰り広げていた。
負けて食われた都市は解体され、
資源はすべて奪われ、人民は奴隷として労働に従事させられる。
圧倒的武力を誇る移動都市ロンドンで史学を専門とする主人公は、
史学長にして政治的発言権も強いヴァレンタインの暗殺未遂現場に居合わせ、
その不思議な暗殺者の少女と行動を共にすることになるというあらすじ。
移動都市ロンドンのビジュアルは最高で、
オイルの臭いのしそうな駆動部の上に都市があり、獅子像があり、
てっぺんに聖ポール寺院があります。
(ほかにもメジャーなランドマークがあったかもですが確認できず)
小都市を潰して消化するロンドンと熱狂する市民って
植民地主義の隠喩でしょうけど、キッツい皮肉がいいですね。
お話は、たぶん原作が長いのか、かなり駆け足の印象。
これ途中で終わっちゃうのでは…と思ったけど、ちゃんと決着しました。
内容ばれ
シュライクが、本筋を阻害する形になっているので、
この人はもっと尺を増やすか、逆に回想シーンで済ませた方が良かったのでは…
と思いました。
いいキャラクターだったんですけどね。
この人にとって約束は絶対で、人間の心変わりとか
理解できないんだろうなと思うと可哀想だった。
言った3秒後に気が変わったりするからね、人間。
非効率的だよね。
それにしても空中都市、めちゃくちゃ燃えやすいな!
ミス・ファン、格好よかったし彼女の機体と内装は
エキゾチックでおしゃれだった。
量子、フィクション界で俄かに流行の兆し…?
量子の説明、哲学的でよく分からないんですが、
量子のエネルギー?って兵器として使用できるもの?
ヒューゴ・ウィーヴィング、なんか若返られたような!
よく分からない戦争おじさんだったので、
ヘルシングの少佐のように戦争ポエムでもうちょっと自己主張してほしかった。
USAが、ある文字列の一部だったところは上手い!って思いました。
冒頭、唐突にミニオンズが出てきて驚きましたが
配給が同じだからですね。原作にもあのシーンあるのかな?