新聞の報道によりますと、最近、スマホのパケット通信量が多くて混雑度が増してきておりパンクする恐れがあるとのことで、3日間で360MB以上の転送量の人は、携帯電話各キャリアが通信速度を今年10月1日より制限することになりました。
私のまったくの私見で結論から言えば、こんな規制は、実情があるから会社の立場に立てば筋としては分かるんですが、ユーザーの立場としては、アメリカのどこかの会社に国情も違うのに追随しているし、1年しばりだか2何縛りで契約しているので、契約事項の突然の変更だし、完全な後出しじゃんけんだし、直感的には「はい、そうですか。」とは素直に飲み込めない、釈然としないものが残ります。(たとえ、自分が、そのヘビーユーザーに該当していなくても・・・。)
大容量といえば、youtubeなどの動画配信ですが、240Kbit/sで1時間で108MBです。今回の規制では、docomoやauは、3時間20分以上見たら規制にかかります。 でも、ほとんどのユーザーは、どのぐらい見るのでしょうか?帰りの通勤電車の中で見るとすると、乗換えの移動時間や混み具合もあるので、1日1時間も見れないのが現状でしょう。
だとすると、あとは家で見ることになり、その人は、家でインターネットのラン環境がなくて、合計して1日1時間以上youtubeを見ているか、または、テザリングといって1台のスマホを無線基地にして複数のPCや携帯で通信を行っている・・・大体そういうことかなと推測されます。 これなら、十分あり得ます。テザリング機能というのは、もっと具体に言うならば、息子さんがスマホでyoutubeを見ながら、お父さんがPCでインターネット検索していて、お母さんが別のスマホでスカイプしているような使い方です。こういった使い方を時々されているご家庭が少なからずあるならば、回線がパンクするのは、以前から予想されていたことではないでしょうか。
だから、はじめに述べたように、予想されていたのなら、なぜはじめから規制しておかなかったのか?後だしじゃんけんだということです。
でも、まあ、現状の通信回線が逼迫しているので、現実対応として、あくまでも結果論ですが、やはりこういう速度規制がさらに強くならないように、回線混雑を避けるべくスマホで動画を1時間も見ないで1日30分程度にして、あとは動画以外のアプリでは、そんなに極端に転送量が増えるわけじゃないと考えられますので、かなり自由に長時間使っても容量オーバーにはならないでしょう。
現在のところ、心ならずもこういった”ヘビーユーザー”と位置づけられてしまった人は、全体の内のほんの数%であり、大多数の人は該当しないという携帯電話キャリア側の言い分なので、現状ではほとんどの人には影響のないことで要は使い方次第だということらしいです。(本当かな?)
でも、今後、スマホがなお、続々と爆発的に普及してくれば、限りある通信環境の限界をユーザーが考慮しながら、それを有効活用して、キャリア各社が通信技術やインフラを徐々に発展させていくことが、これからは大事だと思います。だから、こういう速度規制のアナウンスがあるので腹立たしく煩わしいですが、かといって、スマホ契約をやめてガラケーに戻すとか・・・そういったことはしないほうが、環境整備のためには良いのではないかと思います。
つまり、携帯電話各キャリアは、喫茶店だとか駅、コンビニ、デパートなど多くの人が集まる場所には、積極的にWiFiスポットを増やす努力をしてほしいと思います。また、消費者が使用を控えた結果、電話とメールとゲームだけというような偏った使い方にならないように、スマホを媒介とする新しい通信ビジネスの開拓に結びつくような、通信環境に負荷のかからない楽しく有用なアプリ群の充実も強く望みます。