日本の無料ブログや無料サーバーでは、宣伝が無いのは会社組織では、私の知る限りでは殆どありません。例外的には、FC2のホームページぐらいでしょうか。@wordのブログはちょっと見には宣伝が無いようですが、実は左下にそれが宣伝かどうか判断できないほど小さな文字リンクがあります。これらの2サイト以外では、自宅サーバーで宣伝がないです。これに対して、海外の無料・無宣伝のサイトの会社組織は非常に多いと言えそうです。Zymic、Awordspace、Freearea、Byethost、Blogger、wordpress、Batcave、Realservers・・・・挙げればキリが無いほど多いです。
この日本と海外のサーバー会社の考え方の違いはいったい何なのでしょうか?それは、多分、日本人は無料にする代わりにその対価=見返りとして、いやそれ以上のものを宣伝に求めている会社が多いからだろうと思います。実利主義というか成果主義というか、最近の日本は小泉内閣のころから構造改革と民営化・自由化路線で企業間の競争が激しくなった結果、直接収入に結びつかない「無宣伝」は経営が苦しいので採用されにくいのだろうと考えられます。
だから、私は、最近は日本全体の企業が円高不景気で収入面で厳しくなってきているので、宣伝が大きくなってきているのは「無料」を維持するにはやむを得ないんだなと、はっきりと理解します。
したがって、たとえば忍者ブログの宣伝は長らく無宣伝に近かったのに、最近では、記事の真下にカラフルに大きく表示されるようになったりしているのも理解できます。また、TOK2では入力した文字列の特定の単語にも時々噴出しの宣伝が現れたり、なおかつ右下や左下にポップアップの大きい宣伝が現れ、下段にも常時12個の宣伝の文字リンクが張られています。これではちょっと宣伝が目立ちすぎるので登録を解除した・・・というような感想をいろんなスレッドに書き込みしたりしている人をよく見かけたりします。でも、そう思う気持ちもわからないではないのですが、これらの会社は、私はきっと経営難で無料ブログサイトを閉鎖するよりはマシなので、やむを得ない措置で宣伝を大きくするのだろうと慮って、そういう意見には賛同はできません。かえって、良いブログをたくさん書いて、そういうブログ会社の収益が増えるようにしてあげたらいいと思うぐらいです。
これと比べて、海外のブログやサーバーは、アメリカやヨーロッパ諸国が、ドル安・ユーロ安・株安で不景気そのものに陥っているにもかかわらず、無料・無宣伝を維持し続けています。なぜでしょうか?これは、多分、欧米諸国の共通したものの考え方で、社会奉仕や貢献の考え方の価値観が非常にランクの高いものだからでしょう。だから、無料サーバーや無料ブログを開設すると、「ああこの会社は社会貢献をしてくれている優良企業だ」という評判や評価が通信業界でたちまち広まります。したがって、ますますユーザーが増えて、世界中に普及させて知名度を挙げますので、結局、ネットワークをより多く支配することになり、長い目で見れば利益になるわけです。
但しそのためには、大前提として中身の充実したホームページやブログ記事が多く投稿されていることが必要条件です。欧米諸国のサーバー会社のものの考え方の基本は、実は、必ずしも目先の宣伝による収入が第一というわけではなく、投稿の中身の充実を支援することにもあるのです。だから、サポート体制を充実するためのフォーラムを必ず作っていて、ユーザーからの質問と答えを掲載しているのです。