ちょい不良ゴーシュの豪酒録

何年やってもビギナーチェリストの日記

今日は1日大学生気分@高文連・春の実験実習セミナー

2013年05月31日 23時33分41秒 | Weblog
5月31日(金)に高校生たち約200名が北陸大・薬に集合.
彼らは石川県高文連理科部に所属する理科系クラブの部員達.
高校の理系クラブには,化学部,生物部,物理部,天文部などがあるらしい.
一般的な風潮として,いまどきの高校生は理系離れと言われているが,一部の理系マニアは多彩な活動をやっているな,という印象.

この高文連理科部のみなさんは,金沢大,金沢工業大,北陸大など石川県内の大学や動物園,水族館などの自然科学系の施設を毎年順番に訪問し,見学や体験学習を行なっている.
そういうわけで,5年に一度くらい,大勢の高校生たちがうちの大学を訪れて体験学習を行っている.
高校生たちは,今日1日だけは大学生気分で薬学部の施設を使って実習を体験できるのデス.



ちなみに,5年前は150名程度の高校生が体験実習で北陸大を訪れた.
今回は200名.
5年前に比べて,薬学部人気が高まっているな.
いいことだ.

実際のところ,模擬講義や見学だけならば,200名の生徒が訪問しても受け入れにはそれほど問題はない.
でも,実習を体験するとなると,実習スペースや施設が限られているので,大人数の受け入れは大仕事.

この日は200名の高校生を40人づつ5グループに分けて模擬実習を行なった.
学生募集のパンフレットでうたっている「日本一大きな実習棟」がフル稼働.
ものすごい活気.

Aグループは物理化学系で「金属錯体の色と反応」というテーマで,金属の定性試験に応用されている遷移金属錯体の色を見る実験.
Bグループは生化学系で「生命の設計図を取りだそう」というテーマで,細胞からDNAを抽出する実験.
Cグループは天然物化学系で「生薬の成分を調べる」というタイトル.植物を溶媒で抽出してGCで成分を調べた?お茶がどうのこうの言っていたので,お茶の葉を水で抽出してクロマトでもかけた?(詳細は不明.)
Dグループは「解熱剤から湿布薬を創る」というタイトルで,アセチルサリチル酸を加水分解後,エステル化してサリチル酸メチルへ誘導する化学実験.
Eグループは臨床薬学系で「薬剤師体験」.薬学部生の実務実習で使っている設備を使った調剤の実習.



実習棟のどの部屋もてんやわんやで,実習棟を巡回した学部長も「今日はどの実験室も大変だなぁ~!」と言っていた.
高校生に実験でケガさせないように気を使うし,時間内に実験が終わるようにペース配分に気をつかうし,クタクタ.



一人でも多くの高校生が理系分野の仕事に興味をもち,これからの日本の科学技術を支える力になってくれれば,このクタクタも報われるっつぅもんよ.
今日は本当にみなさんお疲れサマでした.












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