ちょい不良ゴーシュの豪酒録

何年やってもビギナーチェリストの日記

酸化することに意義があり@泉丘高校SSH

2013年07月13日 21時40分24秒 | Weblog
7月13日(土)は北陸大学薬学部で泉丘高校のスーパー・サイエンス・ハイスクール(SSH)の模擬実験.

SSHとは,未来の科学技術系人材を養成する目的で,高等学校等において先進的な理数教育を実施するとともに,高大接続の在り方について大学との共同研究や国際性を育むための取組を推進するプログラム.
最先端の理数系教育を高校生に体験してもらうために文科省が推進している事業.
石川県では泉丘高,小松高,七尾高の3校が指定されている.

泉丘高校の理数科のみなさんは,ここ数年毎年のようにうちの大学の実験科学棟で模擬実験を行なっている.
今年の実験テーマは「サッカリンの合成」.

まずは教務委員長から薬学部では何をやっているのか?について説明.



その後,実習棟で模擬実験.
o-トルエンスルホンアミドを酸化して酸で閉環させる反応.
高校の化学の知識があれば理解できる簡単な反応.
でも,高校では授業を行なうだけで時間がいっぱいいっぱい.
理数科でも,なかなか実験まで手が回らないらしい.
おまけに,高校生はまだ有機化学をやっていない.

SSHでは,科学技術系の理論を学ぶだけではなく,自分の手を動かして実験することに意義がある.
最先端の施設で普段体験できない実験器具を使って実験を体験することで,科学技術に対する経験値を上げることが目的のひとつ.
SSHは参加することに意義があるのデス.

高校でまだ有機化学を習っていなくても,SSHに指定されている高校生たちはさすがに飲み込みが早いデス.
サッカリンの合成で何が重要なのか分かっています.
原料を酸化することに意義があるのだと・・・.



好奇心も旺盛でテキパキと実験に取り組む姿勢はさすがデス.







見事に人工甘味料のサッカリンを合成しました.



実験終了後,学食へ移動してケーキタイム.
実験をやっていたときの真剣な表情とは対照的なあどけない高校生の顔に戻っていました.



今年のSSHの見学プログラムでは,アメリカへ行ってNASAを見学する予定もあるらしい.
いろいろ見てきて,たくさん経験して,でっかい人間になってください.
これからの日本の科学技術は君たちにまかさたゾイ.

猛暑のなかの模擬実験,お疲れさまでした.



















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