ちょい不良ゴーシュの豪酒録

何年やってもビギナーチェリストの日記

鴨治部煮ラーメン@みなと屋(近江町市場)

2016年07月05日 12時30分46秒 | 北陸ラーメン大学
金沢の台所・近江町市場の地下にある「みなと屋」へ行ってきました.
看板には「金澤近江町中華そば」と書いてあります.



メニューは豊富.
レギュラーメニューや夏限定のメニューまで,目移りしてしまうほどのバリエーション.



その中に,「金沢の郷土料理をラーメンで味わう!」というものを発見.
「鴨治部煮ラーメン」です.

Wikipediaで治部煮を調べると,こう書いてあった.

鴨肉(もしくは鶏肉)をそぎ切りにして小麦粉をまぶし,だし汁に醤油,砂糖,みりん,酒をあわせたもの.
鴨肉,麩(金沢特産の「すだれ麩」),しいたけ,青菜(せりなど)を煮てできる.
肉にまぶした粉がうまみを閉じ込めると同時に汁にとろみをつける.
薬味はわさびを使う.


う~む,いかにも観光客向けのメニュー.
でも,珍しいのでトライしてみました.



鴨肉,しいたけ,すだれ麩などが入った鴨治部煮ラーメンの登場デス.



鴨肉がズラリと惜しげもなく並んでいる.
そのボリュームは圧巻.



鴨チャーシューの赤身はしっとり.
白身はトロトロで柔らかな味わい.
鶏や豚では味わうことができない上品さが漂っています.
さすが加賀百万石の名物料理.



麩もしっかりとすだれ模様が刻まれています.
しいたけが地味ながら,いい味を出しています.
地味ながら滋味.
青菜はほうれん草.
薬味のわさびも,しっかりと入っています.
このわさびは,いい仕事していました.



和風のあっさりスープと治部煮のとろみが混じっている.
これが絶妙にいい味.
どんぶりの上層は,主に治部煮のとろみ.
下層は和風スープ.
両方が混じる汽水域のスープの味と食感は,この治部煮ラーメンでなければ味わうことができない.



麺はストレートの細麺.
治部煮の具材の旨みと和風ダシが効いたスープが,ねっとりと麺に絡みつく.
麺はのびてはいないが,治部煮のとろみで柔らかな食べ応え.
でも,麺そのものはしっかりした歯ごたえを感じる.
和風ブイヨンのゼリーをまとった小麦の麺.
すべりもよく,ズルズルと一気にのどから胃袋へ流れ込みます.



金沢ならではの「鴨治部煮ラーメン」.
郷土料理とラーメンのコラボは大成功だったと思います.




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