「滝」の俳句~私の心に見えたもの

220728 佐々木博子(「滝」瀬音集・渓流集・瀑声集 推薦作品より)

存在を抜けだしてくる雪蛍 石母田星人 「滝」12月号<瀬音集>

2014-12-13 03:30:28 | 日記
 飛んでいる雪蛍を見たら、どう感じるか。生と死のあわい
で、ただよいながら存在している。存在を抜けだすとは、あ
るようで、ないようで、消えそうな、かぼそい存在を言った
のではなかろうか。雪蛍のはかなさを表現した句と思いまし
た。この句を最初に読んだ時「我思う故に我あり」と云う言
葉がよぎりましたが、俳句は詩なので、感性でとらえました。
(鈴木弘子)