「鞘堂」に中尊寺の金色堂を一番に思ったが、背の高い樹々に囲まれた中の階段に誘われ、金色堂ばかりに目が行き、空をあまり意識する人は少ないのではないかと思った。もっと広い空と視野におさまる「鞘堂」として多賀城の壺の碑を思った。毎年「壺の碑」全国俳句大会が開催され何度か行ったことがある。「冬の雲」は暗く陰鬱なものと、晴れた日の美しく晴朗なものとがあるが、掲句の「さらに覆ひぬ」はどちらしょう。令和2年は新型コロナウィルス感染拡大防止の観点から、当日の部(会場を利用した大会)については中止になってしまった事などを思えば、前者でしょうか。(博子)
※瀬音集作家への昇格おめでとうご゛います。
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