「滝」の俳句~私の心に見えたもの

220728 佐々木博子(「滝」瀬音集・渓流集・瀑声集 推薦作品より)

大通り灼け白昼の人さらひ 鈴木要一 (9月号滝集)

2010-09-28 05:36:41 | 日記
 いつもは多くの人々で賑わっている真夏の大通り。今日は
人影がまったくない。時間のとまったような景。それは炎暑
のしわざである。そのしわざを「人さらひ」と見た機知。上
句で読手に考えさせておいて意外な事柄に一句を着地させた、
今年はまさにそのような異様な暑さだった。(K)