「滝」の俳句~私の心に見えたもの

220728 佐々木博子(「滝」瀬音集・渓流集・瀑声集 推薦作品より)

銀河濃しあんなところに千社札 石母田星人

2021-09-09 05:38:01 | 日記
銀河からはじまる夜の景。視線は銀河をはなれず、「あんなところに」と千社札を見つけた。千社札は世の中安泰と家内安全を願う千社参りの札。お参りに来た証拠として、名前や出身地などを書いた紙札を、鳥居や札所などに貼るようになり、江戸時代にはブームもあったという。天上や柱の上の方など、手の届かないところにも、たくさんの千社札が貼られているそうで、無数の「願い札」は銀河にも・・・。天然痘やコレラなどの感染症が相次いだ江戸時代も思われた。今、人類の願いはコロナ感染の終息。銀河に終息に向けた対処へのもやもやを感じてもいいのかもしれない。心から離れない感染症の恐怖。医療逼迫のなか、身を粉にして治療にあたってくださっている方々に感謝と敬意を持ち、予防に努めたい。(博子)

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