七音節の途中に軽い切れあり、三つある濁音でリズムを繋
ぎ、最後できっぱりと切れている。心がキュツとなるような
切なさを感じる。「深爪の疼き」という無意識が招いた不用
意と、「待つ」という時間の干渉が、屈折した印象として残
るからだろう。上弦から夜ごとにふっくらとふくらんでいく
十五夜を待つ数日。指先の脈打つような痛みは、心臓から心
へと連想がなり、恋病みの作者かも知れない・・・。(H)
ぎ、最後できっぱりと切れている。心がキュツとなるような
切なさを感じる。「深爪の疼き」という無意識が招いた不用
意と、「待つ」という時間の干渉が、屈折した印象として残
るからだろう。上弦から夜ごとにふっくらとふくらんでいく
十五夜を待つ数日。指先の脈打つような痛みは、心臓から心
へと連想がなり、恋病みの作者かも知れない・・・。(H)