よく見かける光景ですが、この句には、言葉のつむぎ具合
が良いので、さらに鮮明に沁みて来ますね。「見上げたる」
でつい見てしまう桜紅葉、明日には散ってしまいそうだが、
春の桜のときの夢見の時を思い出させてくれる。そんな中、
まだ秋の残っている町に鐘が鳴ってきた。あの鐘の音は上野
か浅草か、そんな人生をしみじみ味わっている姿がみえます。
(赤間 学)
が良いので、さらに鮮明に沁みて来ますね。「見上げたる」
でつい見てしまう桜紅葉、明日には散ってしまいそうだが、
春の桜のときの夢見の時を思い出させてくれる。そんな中、
まだ秋の残っている町に鐘が鳴ってきた。あの鐘の音は上野
か浅草か、そんな人生をしみじみ味わっている姿がみえます。
(赤間 学)