「滝」の俳句~私の心に見えたもの

220728 佐々木博子(「滝」瀬音集・渓流集・瀑声集 推薦作品より)

秋深し皮はがさるる杉丸太 畑中伴子 「滝」12月号<瀑声集>

2014-12-17 04:46:48 | 日記
 沢山の杉の木が伐採され、視野が広がり、切株が香を放っ
ている。昨日までしていたチェーンソーの音がしなくなり、
見れば「皮はがさるる杉丸太」である。樹ではなく、木材と
なった杉は、手際よく皮を剥がれ、つるつるの白い木肌との
色のコントラストが美しいが、そこにもの淋しさを感じた作
者。「秋深し」の心理的な季語が良く効いています。(H)