MOONIE'S TEA ROOM

大好きな読書や言葉、料理のコトなど。

『何かお手伝いしましょうか 目の不自由な人への手助けブック』

2014年11月01日 | BOOKS
『何かお手伝いしましょうか 目の不自由な人への手助けブック』
立花明彦 著
産学社


 多くの健常者が心の中で思っているんじゃないでしょうか。
    道で困っている目の不自由な人に出会ったとき、何をしたらいいのか分からない。
    どう声をかけていいのかわからない。
    「かえって迷惑じゃないか」と気が引けてしまう。
 私もそんな一人でした。
でも、この本を読んだら、「声をかけてみよう」という気持ちが沸いてきます。

 実を言うと、目の不自由な人に声をかけるときには「何かお手伝いしましょうか」と言うのだということを、この年になるまで知りませんでした。
高校生と中学生の息子たちに聞いたら「知っているよ」と言われてビックリ。
 目隠しをして歩くなど、疑似体験をする授業もあるんだそうです。

 手引き(視覚障害者の誘導方法)のしかたも、相手の手を取るのではなくて、こちらの肘をつかんでもらうということ。
この本では、いろいろな場面での対応も紹介されています。
 イラストも分かりやすくて、シンプル。可愛すぎないところが大人としては嬉しいです。

 ちょっとした「心得」を知るだけで、視覚障害者を手助けできる自分に近づけます。
もちろん、基本は「お役にたちたいな」という優しい気持ち。ちょっと下手でも、相手を思いやる気持ちがあれば届くはずですよね。

<関連記事>
『風になってください 視覚障害者からのメッセージ』- MOONIE'S TEA ROOM
 視覚障害者である著者の「見えない」立場から見た日常を描いた優しいエッセイを紹介しています。
 「さりげなくお手伝いしたいな」と思わせてくれる良書です。
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