MOONIE'S TEA ROOM

大好きな読書や言葉、料理のコトなど。

『吉野北高校図書委員会』

2014年11月24日 | BOOKS
 「高校卒業して3月で20年だね」なんて年賀状をやり取りしたのが今年のお正月。
そして、その20年も前の高校生活を色鮮やかに思い出させてくれたのが、「吉野北高校図書委員会」シリーズです。

『吉野北高校図書委員会』
『吉野北高校図書委員会2 委員長の初恋』
『吉野北高校図書委員会3 トモダチと恋心』
著者:山本渚
メディアファクトリー

 角川文庫からも出ています。メディアファクトリー版と表紙イラストが違って、それぞれ素敵です。(上の写真はメディアファクトリー版です)
『吉野北高校図書委員会』
『吉野北高校図書委員会2 委員長の初恋』
『吉野北高校図書委員会3 トモダチと恋心』


 図書室や司書室の空気。
窓から入る風、揺れるカーテン、眠気を誘う暖房のあたたかさ、図書室の椅子の座面の手触り、書架の本の並び。
 朝一番で司書の先生に開けてもらって図書室に入るのが日課だったこと。
 部活の友人と、放課後も図書室や司書室に入り浸っていたこと。
 忘れていたのが不思議なぐらい。

 物語は、高校生図書委員の不器用な恋と友情を描いてます。
真面目で優しくて一生懸命な高校生の、「そうそう、こんなことあった!」と思うような何気ない出来事がどれもこれも懐かしいです。
 方言で話すところも、地方出身者として親近感がわきます。
 図書室や本が好きな高校生だった方に、おススメしたいシリーズです。



 将来の夢を考えて書いた進路調査票。
 自分があの頃なんて書いたのか、はっきりとは覚えていないけれど、やっぱり学校の図書室の先生になれたらいいなぁと、このシリーズを読んで改めて思いました。(若いころ取った司書教諭免許がまだ使えるかしら?)
 今はできることを少しずつ。まだ人生長いですもんね。

 
コメント
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