行雲流水

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欲望は炎のごとく

2020年04月17日 | 仏の心
生長富貴叢中的、嗜欲如猛火、権勢似烈焔、
若不帯些清冷気味、其火焔不至焚人、必將自爍矣


富貴の叢中(そうちゅう)に生長するは、
嗜欲(しよく)、猛火のごとく、権勢は烈焔(れつえん)に似たり、
もし些(さ)の清冷の気味を帯びざれば、
その火焔、人を焚(た)くに至らざるも、必ずまさにみずからや爍かんとす


金持ちの家でわがままに自分勝手に育った者は、欲望の激しさは火のよう、権勢への執着は炎のようだ。
いくらか頭を冷やして、さっぱりした気風を身につけないことには、
欲望の火が、人を焼くことがなくとも、自分自身を焼き付くさないとは限らない。

金持ちの家にうまれついた子供には、何の罪もなく、羨望の目でみることはないと思います。
しかし、きちんと躾けないと、自分勝手にわがままになり、何でも手に入れなければ気がすまなくなります。
欲望は燃えさかる炎のようなものなので、自分自身を滅ぼしてしまうことになります。
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