野々池周辺散策

野々池貯水池周辺をウォーキングしながら気がついた事や思い出した事柄をメモします。

くまもん焼酎

2012-08-25 06:29:14 | 故郷
  「パソコンの前において繁々と眺めた「くまもん焼酎」」

先日、女房の里人吉から焼酎が送られてきた。 「くまもん焼酎」とある。
「めずらしか!」と思いながら、めったに手に入ることもないだろうから写真をとって試飲する事とした。
撮った写真を Facebook に早速投稿すると、くまもんの人気にあやかってか沢山のレスポンスが返ってきた。

人吉の球磨焼酎は米焼酎とばかり思ってしげしげと眺めていると、芋、麦、米の三本が詰めてある。
「エー 球磨焼酎に米以外の焼酎もあったと!」と思い、じっくりラベルを観察するも、どこにも球磨焼酎だとは書いてない。

これは「くまもん焼酎」で、球磨焼酎とは銘打っていないけど、
「くまもん焼酎」は房の露酒造製とあるから、れっきとした球磨地方の焼酎に間違いはないはず。
房の露酒造は球磨28蔵の一つに数えられているので、てっきり米焼酎専門の蔵と思っていたが、米、芋、麦も生産しているとの事。
房の露酒造は球磨郡多良木町にあって、木上やあさぎり町のすぐ近くにあり、女房の実家にも近く球磨川近傍でもある。

ラベルには3つの球磨弁が書いてあった。
「どぎゃんだったな また 来てはいよ」・・どのようなあんばいでしたか? また来てくださいね。
「うまかもんば くいさらきに いこばいた」・・美味しいものを食べに何処かいきましょうか?
「ようきたな たいぎゃな まっといたばいた」・・よくおいでくださいました。待ってましたよ。
球磨地方でよく使われる「・・ほっ」「そぎゃんたい」等のあいづちをイントネーションを加えてしゃべればよか球磨弁になっとよ。

       

熊本に住んでいる時に良く飲んだ酒は基本的に球磨焼酎だったので、他県にどんな焼酎がどの位あるのかも知ることもなかった。
だけど、神戸に来てからは米焼酎を酒店でみることは殆どなく、芋か麦焼酎の方がポピュラーな品だ。
だから、米は時たま送付されてくる「繊月」をいそしんで飲むぐらいで、普段購入する焼酎は「麦」か「芋」そして「そば」が多かった。

飲み味の違い等に能書きつけて言えるほどに舌は肥えていないし、飲み進めればどの焼酎も美味しい事に変りはない。
つまり、どこの焼酎も旨い事に差は無い。
知っているブランドで、少し値段が安くなっていればその商品を買うだけの話。
高級ブランド焼酎で有名な「森伊蔵」「摩王」「百年の孤独」や長期熟成の球磨焼酎も友人から誘われて試飲に参加することも何度かあったが、
確かに最初の口当たりはまろやかなるも、飲み進めばそんなに違いが判るはずもなく、そのくらいの舌しか持ち合わせていない。

でも、焼酎の良いところと言えば、自分の体調や気分に合わせてお湯とのブレンド率を調整出来るのが良い。
普段は焼酎4:お湯6の割合だが、3:7の比率も焼酎の甘味がでて良いな~と最近思っている。

前にも書いたが、球磨焼酎を飲む時に使う「ガラ」と「チョク」。
「ガラ」も「チョク」も有田焼の白色陶器が好まれ、有田でこれを焼くのは球磨人吉地方専用とどこかで読んだ。
「チョク」にいったん焼酎を注がれたら飲み干すまで下には置けないので、一気に飲み干してから「チョク」の下に手を添えて返杯する。
飲み干しては返杯を繰り返すので、何処で区切って良いのか迷うのが球磨人吉流だが、確かに「チョク」は日本酒の猪口にくらべ
一回り小さいものの、返杯を繰り返していると、必ず酔いつぶれる。・・・こんな苦い経験があるので、熊本人と酒席で根を詰めて飲むのは要注意。


ちなみに、帝国データバンクが2010年度焼酎売上を昨年公表した値が下記。
やはり、全国展開している大分の三和酒類が強い。
米焼酎は焼酎メーカ50社のうち2社しかランクされていないので、米焼酎はマイナーなのかな?。 
近隣の店でも手に入る「しろ」を生産している「高橋酒造」が第7位で、好きな「繊月酒造」は第27位にランクされている。
50社を占めている殆どが芋を主とする鹿児島と宮崎、そして麦焼酎が上位にランクされていて全国展開している酒造屋がやはり強い。
球磨焼酎は人吉に行って球磨川のアユや鯉の洗いを肴に飲めと言う事なんだろうか。

        「2010年度焼酎売上:帝国データバンク」


球磨焼酎28蔵のうちの好きな2蔵:
           「繊月酒造」 「高橋酒造」

参考:球磨焼酎 繊月
コメント
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