野々池周辺散策

野々池貯水池周辺をウォーキングしながら気がついた事や思い出した事柄をメモします。

死者32万人超・・・南海トラフ巨大地震

2012-08-31 06:30:51 | その他
8月30日、神戸新聞の一面は「南海トラフ死者32万人」、「県内は最大7,400人の犠牲者」の見出し。
兵庫県は津波による死者が約4,100人、建物倒壊によるものが約1,400人等々で合計7,400人。
建物の全壊数は約54,800棟と予想されている。
淡路島や大阪湾沿いにある尼崎、西宮、芦屋、神戸の海沿いの津波高さが現行の2倍に想定されたので、従来予想より被害想定値が高くなった。

内閣府が3月に津波高の暫定数値を公表した際、あまりの巨大さや到達時間の短さなどから、地元で対策をあきらめる声が出た。
だが今回、内閣府は「発生確率は極めて低く、対策を取れば被害を減らせる」として冷静に受け止めるよう強調しているとも書いてある。 

また、新聞紙上では、兵庫県は本年度中に、防波堤の整備や補強等を織り込む「津波防災インフラ5カ年計画」を取りまとめるとある。
河田”人と防災未来センター長”の談話によると、「こう言う千年に一度しか起きないような対策は、国全体をどうするかの視野をいれて考える」とか
「いざという時に何処に逃げるかなどの対応を話あって欲しい」、「想定を生かし細かな対策を」と書いてある。



★等々と、他人事のように話しているが、千年と言う単位がいつから数えて千年なのかであって、明日発生するかも知れぬと言う前提で従来は報道されてきた。
今回の内閣府の発表は「津波発生率は極めて低い」と今さらながらコメントしているが、民主党がそう言うと、余計に心配になってくるではないか。
だからこそ、政府の具体的な対応を皆は聞きたいはずだ。
家族単位で対策を考えろと他人事のようなコメントは要らない。防災センター長も少しは心に響く発言を考えるべきではないのか。


★防災対策で9割近くは救える可能性があるとも書いてあった。

福島の原発も大津波が来なかったら問題なかったが、南海トラフ巨大地震が明日発生すれば原発反対の声など雲散霧消し32万が犠牲になる。
ならば、原発対策の燃料費3兆円規模の費用を毎年防波堤工事等に回せば津波対策はある程度可能となるのでは単純に思う。
日本で想定されている原発事故は地震・津波の二次災害だとは明白だから、大津波32万犠牲者対策を原発対策より優先すべき。

それなのに1400億円もかけて原発だけの防災工事をしているのは費用対効果が見合わない。
原発の停止によって昨年と今年で5兆円以上の富が失われるが、これによって日本国民が得るものは何もない。
原発デモより大津波デモを優先すべきに賛成。
原発を騒ぐより、大津波が来ると騒いでくれ!


★「津波が来たら何処に逃げる」「食事等の日常生活の対応は個人ベースでどれだけ用意せよ」等のより具体的な対策や説明が必要だ。
日頃から、各自治会単位の指導も行政が中心になって対応すべきこと。

例えば、イスラエルが実施している、近隣諸国との戦争に備えての全国民避難訓練は大いに参考となる。
イスラエルの避難訓練は地震でも津波でもなく戦争関係のみを対象にしており、一日2回サイレンが鳴ったら最寄りのシェルターか安全な場所に身を隠す。
各地で、軍や警察救急関係は、それぞれの最悪の状態を予測したさまざまな訓練をしている。
32万に一挙に犠牲になる事態は戦争以外にあり得ない事だから、戦時対応と同等な事前想定策を実施するに値すると思う。


本ブログでも、「島の言い伝え、命救った」=「1142年前の大津波-石碑建て継承」に書いたが、
最悪を想定し、且つ伝承していく試みを南海トラフ巨大地震対象地域では今から必要だ。

「両岸から大津波が押し寄せ、島の中央でぶつかった。日本三景「松島」の東端にある宮城県東松島市の宮戸島。
平安時代の869年(貞観11年)に東北地方太平洋岸で起きた大地震「貞観地震」をめぐり、島民の間にはこんな言い伝えが残されている。
ぶつかったとされる場所(標高約10メートル)には石碑が建っており、そこより下は危険とされていた。
東日本大震災で約1000人の島民は石碑より高台にある市立宮戸小学校などに一斉に避難。
津波は浜辺の集落の大半をのみこんだが、石碑の手前でとどまり、犠牲者は数人にとどまった。「先人の言い伝えが命を救った」。
近くに住む観音寺住職の渡辺照悟さん(80)はしみじみと語った。
複数の島民によると、貞観地震では津波で多くの人が命を落としたとみられ、言い伝えは島民の間に浸透。
大きな地震が起きると高台に逃げる習慣が身に付いていた。」


★死者32万人超・・・南海トラフ巨大地震の被害想定発表(12/08/29)

         
コメント
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