野々池周辺散策

野々池貯水池周辺をウォーキングしながら気がついた事や思い出した事柄をメモします。

ツクシイバラの剪定

2021-06-23 06:27:57 | 
先日、女房が庭のツクシバラを剪定していたので、丸坊主以上に剪定した枝をごみ袋にいれる手伝いをした。
ツクシイバラは日本のバラの原生種の一種で、バラを愛でる時期の無い時代には単に野辺に蔓延る邪魔者扱いだったが、西洋バラ栽培の土台として適していたため、盗掘や河川環境の変化に伴い減少傾向にあったものが突然重宝されるようになって大事に育てられるようになった。今は、ツクシイバラの現生する熊本県の球磨川沿いでは県レッドデータブックに絶滅危惧種として登録し保全を図っているほどだが、家の庭にも一株有る。5月中旬の満開時を過ぎ、満開の花は実に変わっているが、一方枝の成長は著しく速く、適当な時期を選んで剪定せねばならない。剪定すると言っても枝には棘があり、これが難渋で革製の手袋を使わないと手は傷だらけになる。しかし、上手く剪定すると次年度には綺麗に咲くからほっとくわけにはいかない。その剪定作業は女房の仕事で、今年も綺麗に咲いたのは剪定が良かったからだと女房の自慢で、今年の満開の作品がこれ。
     
     

ツクシイバラはバラの現生種で、花弁は単純で一重なるも、芳香は素晴らしく良い。西風が吹くと風にのって香りが部屋まで漂ってくる。一個の花の香りの強さは、大型のローズデキャトルヴァンに劣るも、ツクシイバラの花は纏まって沢山咲くので、ツクシイバラの甘い香りの方が強く印象に残る。面白いのは、花が開いて直ぐはピンク色に黄色が混じり、夕方になると花弁を閉じ、朝暖かくなってくると開く。日が立ち、花弁の色が次第に白く変るころになると、花弁はもう閉じない。
    
そのツクシイバラの花の周りには、朝早くからブンブンと10数匹のクマンバチが飛び交っている。面白いので暫く見続けていると、ミツバチと違って、ひとつの花に移動すると即次の花に移動し、じっくりと蜜を吸っている節もなく、忙しい事この上ない。このクマンバチ、近くに咲く大型のバラには見向きもせず、ツクシイバラの花だけに付きまとう。一方、他の大型バラに潜り込むハナムグリはツクシイバラには一匹も飛んで来ない。蜂がバラを選り好みする光景を庭に出て椅子に座りジーット見ていると、飽きることななく実に面白い。
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