車庫の後ろの2m四方の面積の場所に、今、「半夏生」がびっしりと咲いている。
毎年、神戸新聞に「半夏生」が咲き始めたとの紹介記事が出る時期と重なるので、ブログにもそう書いてきたが、今年の新聞記事はまだない。しかし庭の「半夏生」は、いま紹介するのが適切な時期にある。近くの田んぼの田植えも終わり、今年の梅雨は今一つ不順だが、それでもこの時期、6月の中旬過ぎの梅雨時、一斉に緑の葉が白地に変る、ちょっと変わった花だが、この花を見ると、不思議な花もあるもんだと思う。ずっとまえは、庭の数ヵ所に半夏生を植えていたが、今は北側の朝日が良く当たる場所にだけある。「半夏生」は変った花だけに気に入っている。象の鼻のように垂れ下がっているのが花で、花の付け根の白い葉が花弁の役割を果たすらしい。花に虫を誘うために葉を白く進化させたのではないかと言われている。季節限定の、その葉の白い部分は花が咲き終わった夏の盛りに少しずつ色褪せて緑色に戻る。役割を終えたということなんだろう。白い葉にはちゃんと理由があった。
葉っぱが次第に白く変わる変わった花がある一方、対照的に原色の赤を塗りたくった色の花、「ヒメロカリス」も庭に咲いている。近くの野々池の八重咲き「ヤブカンゾウ」に一見似ているが、「ヒメロカリス」方が毒々しくて気に入っている。