野々池周辺散策

野々池貯水池周辺をウォーキングしながら気がついた事や思い出した事柄をメモします。

「KX50周年を祝う有志の会」・・「let the good times roll」

2023-12-06 06:14:11 | 二輪事業
 
  
2023年12月2日、「KX50周年を祝う有志の会」の懇親会を、KXの故郷明石で開催した。
今回も、カワサキでMXに従事してきたメンバーだけに限定せず、広くカワサキモトクロスを応援してくれた在野の支援者、いわゆる「緑の血」が流れている人も含めて案内を回し、当日参加を加えると83名の出席となった。これは「KX40周年」「KX45周年」とほぼほぼ同数の出席者となった。また、会場設営や受付等にボランティア応援者が早くから駆けつけ準備して頂いた。

カワサキの二輪車の中で、開発、生産、販売そしてレース活動を51年間も絶えることなく続けてきた唯一のモデルが”KXシリーズ”。1972年に技術部にレース車の開発運営を担当する開発1班が結成され、始めて名付けられたモトクロス専用車”KX”、その機種名を一度も変える事なく続いた51年間だ。こんな機種をカワサキでは他を知らない。言い換えれば、カワサキのリーディングモーターサイクルの一つと言っても過言ではないと思う。この懇親会、カワサキのレース活動やKX立上げに苦労された大先輩達がお元気なうちに会をやらねば後輩として後悔しないうちにと、それこそ「隗より始めよ」ではないが、始めたのが10年前、そしてとうとうKXは歴史ある50周年となった。

今回の「KX50周年有志懇親会」の良かった点は、カワサキの最大の競争相手だった他社チームで大活躍した著名人、例えば吉村太一さんやHRCの元エンジン設計者、そして案内のFBを見て多くの一般の方が参加されたことだと思う。彼らからたくさんの祝言を頂いたが、かって敵として戦ったことなど何処に消えて、同志としてただただ嬉しいものだった。二輪ビジネスの世界では、レースが二輪ビジネスの頂点にいて、かつオピニオンリーダーであることは間違いない事実で避けては通れないものだから、共有する思いがあるのだろう。そして、この50周年の長い歴史を俯瞰するに「あの時のカワサキは頂点にあったよねとか、そしてリーディングカンパニーだったと言う事実は変えようがないよね」と言う声も多く聞こえた。しかし思うに、KX50周年懇親会に、こうしてかっての競争相手や一般の方が祝福に来てくれたという事実は、カワサキでKXを主体とするオフロード業務に従事した我々担当者や関係者にとっては何ものにも代え難い 嬉しい財産である。この声は、会の中で実施したトークショーに参加したライダーからも、また多く聞かれた。今回も、カワサキの二輪部門が昔から長く企業活動指針としてきた「let the good times roll」 活動を具現化することができ、主催者の一人として嬉しいものだった。   
  
  「カワサキKXシリーズ50周年有志懇親会集合写真:撮影、フォトジャーナリスト高橋絵里」

80にもう数年で手が届く後期高齢者を含むカワサキのリタイヤ元技術屋3人が発案・主催したので、会場設営を含めなんともぎこちない。そのぎこちなさに不安に感じた応援者のボランティア数人が実務を担当してくれた。所謂、素人集団の「手作り開催」だが、これがなんと孫もいる女性3人を含む一芸の優れ者(ボランティア参加理由を聞くと、二輪の楽しさを教えてくれたKXの催事には是非参加したいとか、レースをしたいと学生服のままの女子を受け入れてくれたのがカワサキのチームだったとか、カワサキのレース部門に在席した経験あり等々、あるいはカワサキの広宣を担当した経験ありとかの理由で参画)ばかりで、それぞれの得意分野に奔走して、手や足の動きが遅い我々高齢主催者にとって大きな助けになった。

会は、今年の物故者 への「黙祷」から始まり、カワサキのレース活動を最初に始めた90才のOB古谷さんが「初めの挨拶」を、KXの名付け親で世界のチームグリーン活動創始者でかつ開発1班の初代班長・レース監督の88才OB百合草さんの「乾杯の挨拶」へと続いた。最初の挨拶までは皆静かに聞いているものの、その後、自由歓談になると、相変わらずの賑やかさで笑声と大声の喧騒の中、会は進む。これは何時ものことだ。トークショーでは「あの時のカワサキ」として、①1973年、開発1班創設とチームカワサキの始まり、②ライダー紹介、③KX50周年記念車のデザインについて、の話があった。各団体や個人から提供して頂いた協賛品の抽選会はいつもながら好評で、「締めの挨拶」はカワサキで4度の全日本モトクロスチャンピオンを獲得した岡部篤史さんの担当、そして記念撮影へと続き、3時間で終わらせることができた。

「KX50周年有志懇親会」の始まる前から、出席されたメンバーからのFBを中心とするSNS情報が終始流れ始め、チャットを含む多くの方から、愉しいと好評のコメントが流れていた。中には、次の55周年をやれと強い催促もあったりで、「KX50周年を祝う有志の会」は、素人の手作り集団が開催した割には成功だと自画自賛しながらホッとしている。ただ惜しむらくは、今回の出席者リスト見るに、現役のKX担当者や若手ライダー諸君の参加はかなわず、次のKX50周年を担うべき若手の招聘は、我々年寄りの素人集団には予算もなくまた荷も重く、今なお敷居は高いと感じた。

「当日の式次第」
   
「当日の記念品」
●KX50周年キーホルダーとトートバック
KX50周年キーホルダーは、九州から馳せ参じトークショーを担当した元カワサキのデザイナー松見さんが今回のため特別に制作したもので大好評だった(限定数のため抽選)。同じく、KX50周年記念トートバックは元カワサキのデザイナー”デザインファクトリー”社が製作したもので出席者全員に配布。両方とも今回の特注品で非売品。
 
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« KX50周年・・“Kawasaki Dirt ... | トップ | 「KX50周年を祝う有志の会」... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

二輪事業」カテゴリの最新記事