野々池周辺散策

野々池貯水池周辺をウォーキングしながら気がついた事や思い出した事柄をメモします。

「KX40周年を祝う有志の会」・・・その3

2013-11-20 06:16:50 | 二輪事業
 「「KX40周年を祝う有志の会」・・寄稿集②」

                     「若かりし頃を顧みる」
                                          上月 忠夫

        小生いささか年をとりすぎたのと、略36年前の昔の事でもあり記憶が曖昧になっていますが、
       少しずつ気憶を辿りながら書いてみたいと思います。
        レースを担当したのが、1975年初頭から1978年の春までの3年3ヵ月でありました。
       その期間で新規開発しましたエンジンを搭載し、車体も一新したKX125の量産化を行いました。
        ‘77年後半から生産され’78年モデルとして販売されましたが、この製品の生産直前にエン
       ジンに大きな不具合が発生し、その対策で連日連夜四苦八苦であった苦い記憶があります。
        市販のモトクロス車はレース活動と連動したものでありますので、レース活動で技術を追求し、
       レース出場で優れた成績を残し製品化へと繫げます。競合各社共レースで優れた成績を目指して
       おりますので、先頭をきることは容易なことではありません。技術的―マシン、ライダー、レース
       運営―に完璧でなければならないのは言うまでもありませんが、熱意と努力と時間管理に加え
       多分に運が左右するものと言えます。
        その上に必要なのは発想だと信じます。脈々と引き継がれた経験の垂直思考と同時にそれ以上
       に豊かで自由な発想の転換があって、目的の達成を手にすることが出来るのであります。
       ‘75年から’78年までの個々の事柄は、真に苦労と我慢のなかで頑張り優秀な実績を成し遂げ
       た当時の仲間の話に委ねたいと思います。また皆さまと雑談できるこの機会に消えつつある昔を
       呼び戻すことが出来れば幸いに存じます。
       (補追) ‘76年全日本モトクロス選手権250ccチャンピオン:竹沢正治
           ‘76年AMA Supercross チャンピオン:Jimmy Weinert

           
                  (‘77年竹沢選手マシン:ダートクール2001 No.1より)
コメント
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