股関節痛は怖くない!~変形性股関節症の新しい考え方

変形性股関節症の常識には間違いが多く、怖さを抱えている人が多い。
常識の間違いを理解して人生を楽しみましょう!

関節包と関節唇 5

2012-01-11 02:58:21 | 痛みのこと
 
正月にハワイのアラモアナでハンバーガーを注文した時の写真です。

       しかし・・・この写真、どっかで見たような・・・。
       ・・・見栄張る君。32歳。
       実は去年夏の軽井沢の写真やった。
       本当の正月は・・・主に埼玉、時々銀座でして・・・。
       来年こそは!




股関節痛に関する疑問点を要約すると次の2点になるでしょう。

1、骨には痛みを感じる神経があって、体重をかけると骨と骨とに神経が挟まれて痛むんじゃないの?
2、なんで人工関節手術を受けると痛みがなくなる方が多いの?


前回の記事で、1について説明しました。
今回は 2、なんで人工関節手術を受けると痛みがなくなる方が多いの? です。

単純に骨を交換するから痛みが取れるのではありません。
そのことは、1、の説明からもわかって頂けたと思います。

やはり痛みを感じやすいのは、骨膜・関節唇・関節包です。
そして、靭帯と筋肉です。


東京のある病院では、人工関節の手術が患者さんに効果的かどうかを、手術前に判定しています。
その判定方法は、股関節の関節包内に麻酔薬を打って、その効果を診てから判定を行う方法です。

股関節の関節包の中に麻酔薬を注射する。
関節の中に問題があれば、患者さんの痛みは楽になります。
(痛みが楽になる効果は1~2時間程度です。)

このような患者さんには、人工関節の手術は有効です。

しかし、股関節の関節包内に麻酔薬を注射しても痛みが変わらない場合もあります。

その場合、痛みの原因は股関節関節包内以外にあるという事になりますので、人工関節手術をしても痛みが取れない可能性があるという判定になります。
この場合は、患者さんが望んでも人工関節の手術を行わないそうです。

やることやってる病院だなと思います。

これも、重要な診察方法です。



股関節関節包が原因の痛みについて考えてみます。

下の図は正常な大腿骨頭です。

丸で囲んだ大きさです。


次の2つの図は、大腿骨頭と骨膜(水色)・関節包(ピンク)・関節唇(赤)の関係です。



股関節部では、主に痛みを感じる部分は関節包(ピンク)になります。




大腿骨頭が変形すると、痛みを感じる関節包が引き伸ばされたり、傷んだりします。



この時に股関節関節包に炎症が起きると、股関節痛が出ます。
しかし、この状態が安定して、関節包が引き伸ばされているにもかかわらず、炎症が無くなると股関節痛は軽減・消失していきます。
変形が重度の方でも痛みが全くない方がいるのは、そのような理由からです。



下の図は人工関節手術が終了した時の図です。

(この絵には靭帯は描かれていません。)


手術を行う先生によって異なるようですが、人工関節手術時に下の図のように関節包と関節唇を完全に取り除く場合があります。

こうすれば、痛みを感じる部分がないので、痛みが出にくくなるでしょうね。

また、先生によっては、引き伸ばされていた関節包の余分な部分を切り取りますが、関節包を残す先生もいるようです。


関節包が引き伸ばされて膨張していたのが解決しますので、これも痛みが楽になりそうです。
関節包を残すのは、脱臼を起こしにくくするためだと思います。



このように、人工関節の手術は単に骨を取り替えたというのではなく、人工関節手術によって痛みを感じやすい関節包が取り除かれたり、膨張して痛みを出していた関節包が元の形に戻されるから股関節痛が改善・消失しているのです。
レントゲンだけを見ると、単に骨を取り替えただけにしか見えませんね。
しかし、レントゲンに写らないところでは、このようなことが起きているのです。


体重をかけると痛むのは、股関節の骨と骨が当たるからではありません。
また、人工関節の手術は、痛みを感じやすい関節包の痛みを無くしたり和らげる目的で行われているのです。




私がこのブログで、股関節痛の原因は1、関節包 2、筋肉 と言っている理由をご理解いただけると嬉しいです。


私は、股関節痛の原因は関節包2:8筋肉と考えていますので、筋肉の施術を行っているのです。
また、関節包内の炎症の改善には、多用をしないステロイド注射の可能性もあるのではないかと考えているのです。
(私の教科書↓ P132~)



  <Click here↑>

股関節痛を怖がらないでね!



関西の方、お待ちしています!
松本深圧院新大阪のホームページです!

北陸方面、東海方面の方、お待ちしています!
名古屋・早川先生のホームページ

群馬だけでなく、栃木、長野、新潟、埼玉の方もお待ちしています!
高崎・加藤先生のホームページ

もちろん、銀座でもお待ちしています!
銀座店のホームページです!


変形性股関節症を怖がらないでね