股関節痛は怖くない!~変形性股関節症の新しい考え方

変形性股関節症の常識には間違いが多く、怖さを抱えている人が多い。
常識の間違いを理解して人生を楽しみましょう!

インフォームド・コンセント

2006-01-23 10:27:35 | Weblog
先週の土曜日、東京にも雪が降りました。初めての雪らしい雪でした。
ほんの少しの雪でも交通機関が麻痺し、歩くのも大変ですね。
雪の多い地方の皆さんは大変でしょうね。尊敬いたします。
私の患者さんには札幌の患者さんが1人だけいますが、雪の多い日は脚が挙がらなくて歩けないんですよ・・と言っていたのを思い出します。

雪なんかに負けるな!



病院の先生が患者さんに様々な情報を与えて、その情報を患者さんが理解したうえで治療を行うことをインフォームド・コンセントと言います。

「インフォームド・コンセントが重要です。」と雑誌とかで言っている先生の診察が、患者よりも研修医への説明ばかり・・・なんてことがありましたね・・・。

病院の先生の中には、患者さんのためにもっと時間をとって、十分な説明をしながら診療を進めたいと考えている先生は意外と多いようです。
しかし、あまりにも患者さんが多く、一人にかけられる時間が制限されるので、先生方もかなりイライラしていることでしょうね。病院の先生もきっとつらいんでしょうね・・。
そんな状態ですからハラスメント的な言葉も多くなるのだと思います。患者さんに非常に評判の悪い先生の講演会を聞きに行くと、意外と優しそうな先生でびっくりしたことがあります。また、患者さんに評判の悪かった先生が、他の病院に移られた途端に人が変わったようにやさしくなることもありました。
逆に、私が長年付き合っていて先生の性格が優しい人だと知っていて、患者さんからも尊敬されていた先生が、病院が変わったら急に患者さんの評判が悪くなった先生もいました。病院の環境と言うか、忙しさによって先生も変わるのかも知れませんね。

これは、医療保険を扱っている以上、ある程度仕方が無いのかもしれません。
しかし、医療保険適応でありながら、診察時間をたっぷりとっている病院もあるのです。患者さんの数を制限すると言うことは、経営的には許されないことですが、
病院全体の経営能力のある病院ではそれも可能かもしれません。医療保険を扱うのであれば、病院全体として患者さん一人ひとりにかけられる時間を多くするような努力はしていただきたいと思います。

残念なことですが、皆さんも保険治療に対する考え方を変えた方が良いのかもしれませんね。保険治療に診療の質を求めてはいけない。安い医療費では、質の低い診療しかできないと・・・・どうも現代の医療現場を見ていると、そう考えざるを得ないような気がします・・・。

最近では、保険外診療の病院もできています。お金はかかります。お金をかければかけるほど良い診療が行えるとは思いませんが、納得の行く診療をしていただけるのであれば、多少高くても通いたくなる人は多いのではないでしょうか?

私も腰痛で悩んでいる時に、一度保険外治療の先生にかかりました。診療時間は確かに長かったと思います。神経ブロックをして、十分休んで帰ることができました。しかし、結果は・・腰痛に変化はありませんでした。

私も保険を使うことはできます。以前は保険を扱っていたこともあります。
保険を扱うと、ある程度数をこなさないといけない状況でした。
ところが、鹿児島や大阪から患者さんが来ると、10分~20分の診療で帰すわけにもいかず、かといって近所の方々との差をつけるわけにも行かず、不完全燃焼の施術となってしまいストレスタマリンになるので、保険を扱うことはやめてしまいました。

現在は一般の料金よりも高い施術料で施術していますが、時間を十分にかけることができ、患者さんの話をゆっくり聞く時間も十分取れるようになりました。
治療費が上がり、患者さんに怒られたこともありました。患者さんの数も減りました。しかし、私としてはこの方法を選んでよかったなと思います。
おかげで、心の治療の大切さを再認識できました。


私は、変形性股関節患者さんの施術の基本は60分~90分は必要だと考えています。
股関節の周りだけ施術すればよいと言うものではないからです。
初診の方にはさらにカウンセリングの時間を設けますので、初診時には90分~120分かけることもあります。

インフォームド・コンセントには時間を必要とします。
例え病院が混んでいても、皆さんは、時間など考えずにご理解できるまでしつこく質問をしていただきたいと思います。特に手術前後に関する情報は、しっかりご理解できるまで質問したほうが良いと思います。その為には、皆さんも自分の病気に関する情報を集めて勉強をする必要があると思います。

インフォームド・コンセントは必要です。しかし、もっと大切なことがあると思います。それはカウンセリングだと考えています。
私は最近カウンセリングに時間をかけるようにしています。患者さんと椅子に腰掛けてカウンセリングすることもありますが、施術をしながらカウンセリングを行うこともあります。
カウンセリングと言うと難しく感じるかもしれませんが、簡単なカウンセリングであれば、誰でもできるのです。ご主人でも、友達でも・・・皆さんが友達のカウンセリングもできます。カウンセリングの考え方について次回説明しましょうね。



変形性股関節症を怖がらないでね




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