股関節痛は怖くない!~変形性股関節症の新しい考え方

変形性股関節症の常識には間違いが多く、怖さを抱えている人が多い。
常識の間違いを理解して人生を楽しみましょう!

渚の出産物語

2006-02-21 09:42:37 | Weblog
私には子供が2人います。
弘美と悦美という女の子です。
弘美は成人式を終えたばかりです。
子供はかわいくて、腹立たしく、なかなかいいですよねぇ。


私の患者さんで、初診時には痛みのために子供を生む気になれなかったのですが、3年前に無事に出産された夕凪(ゆうなぎ)さんという方がいます。
病院の先生によっては「あなたはもう子供が産めません!」という先生がいます。
そう言われてショックを受けている方の相談を受けたことがあります。

整形外科の先生にそこまで言う根拠や権利はあるのですか?「ハラスメントです!」・・・と言いたいですね。「あなた、何様のつもり!」細木数子さんならそう言うでしょう・・・?

夕凪さんのことを紹介しましょう。
年齢は29歳でした。仕事が大好きで、30分ほどの通勤で都内に勤務していました。私の患者さんとしては若い患者さんの一人です。
子供の時に自骨での手術をしているようです。(詳細不明)
その為に手術をしたほうの骨盤が少し異常な形をしていました。(発育過程での手術には少し疑問があります)
夕凪さんは、新婚でした。結婚によって環境が変化して、その頃から股関節痛が出たようでした。
私と初めてあったのは、5年前です。
最初の印象は、精神的にかなり追い込まれているように感じました。
不安の為か、かなり質問が多かったのを覚えています。
股関節痛のために疲れきっていて、子供を生むということは考えたことも無かったと後で聞きました。
股関節痛といっても、痛みは正確な股関節にあるわけではなく、触診によって股関節に炎症が無いことが確認できました。
主な痛みは、大腿の上外側にありました。
専門的には上前腸骨棘の下の部分でした。つまり、痛みは股関節よりも上の外側にありました。

施術としては、上前腸骨棘付近にくっつく筋肉を中心に行いました。
正確には、大腿直筋、縫工筋、大腿筋膜張筋です。
初めての施術から2回ほど様子をみると、施術の後は調子が良いのですが、徐々に痛みが出てくるようでした。
その結果を踏まえ、3回目は原因筋を探しながらいろんな場所を詳しく見ていきました。
痛みは外側にあったのですが、内側の内転筋のかなり深いところに硬いしこりがありました。
3回目はその筋肉を主として施術しました。
どうもこの内転筋が股関節痛の原因筋だったようで、その後5年間股関節痛は出ていません。
今思うと原因は、結婚による環境の変化が心身にストレスを与えていたように思います。

施術を始めて1年が過ぎた頃、「先生、相談があるのですが・・・」と言われました。
愛の告白かな・・?なんて思いながら(うそ)話を聞くと「妊娠したんです。」とのことでした。
出産前後の股関節への負担を軽減するために、出産後までの施術計画をご主人と一緒に立てました。




①出産までは、いくら調子が良くても月に1回の施術を受けること。
②出産後は、外出ができる状況になったら、月に1度の施術を受けること。

と決めました。

  

約束どおり、出産前は出産の1週間前まで毎月通いました。その間、股関節痛はなく軽い腰痛があったくらいでした。
出産後は、相変わらず痛みが無かったので、施術は不規則になりましたが順調に経過しました。
復職を果たした現在では、忘れた頃にメールでの予約が入る程度になっています。
(現在は年に4~5回の施術でしょうか?)
ご主人がそれはそれは素晴らしい方で、専業主夫にしても良い様な方で、子育てが大好きなので、夕凪さんは産前産後を恵まれた環境で過ごされたことも良かったのだと思います。
産前に夕凪さん自身が、「私は仕事をしていることが大好きで、子供が好きではないから・・・」と言っていたので、ちょっと心配していたのですが・・・さすが母親になると、「子供がかわいくてかわいくて・・・」という母親になり、安心しました。
まだ若くて変形性股関節症になられた方、出産を望まれるのでしたら、ぜひトライしましょうね。当然ご主人は協力すべきです!



無事に生まれた渚ちゃんは、3月17日で3才になります


変形性股関節症を怖がらないでね














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