股関節痛は怖くない!~変形性股関節症の新しい考え方

変形性股関節症の常識には間違いが多く、怖さを抱えている人が多い。
常識の間違いを理解して人生を楽しみましょう!

CompressionとTraction

2011-01-08 01:49:06 | 股関節の基礎
最近、宮川先生の予約も取りにくくなっておりご迷惑をおかけしています。
吉祥寺店をお勧めします。(吉祥寺駅近くです)
3月1日からは銀座のT先生と、高崎の加藤先生の4月分の予約を取り始めますので、よろしくお願いいたします。
私も宮川も、できるだけ多くの方の予約が取れるように調整します。




ここ3日くらいCompression(コンプレッション)を説明しようと絵を描いていました。
その結果がこんな悲惨なもんでした!


痛い痛い!・・・トホホです!

そこで、次女にお願いしたら、すぐ描いてくれました。



助かりました、育てて良かったです!



この絵を使ってまずは“Compression”について説明しましょう。

直訳するとCompressionは圧縮です。

ここで言うCompressionは股関節に圧を加えることを言い、診察法のひとつです。


軸圧とも言います。
軸圧と言う言葉は、柔道整復師はよく使います。

股関節に圧を加えると、痛みを感じることを軸圧痛とも言います。
軸圧痛は、骨や骨膜の痛みを意味します。



このCompressionテストは非常に重要な意味を持っています。




『脚を地面に着こうとすると、痛くて着けません!』



「それは、脚に体重をかけると骨と骨が当たって神経が痛むんですよ!」
そうでしょうか?
まったく無いとはいえませんが、脚を床に着くと同時に筋肉も反射的に収縮しますので、筋肉の痛みも考えられますね。


骨の神経による痛みなのか?
それとも筋肉の収縮による痛みなのか?

その鑑別は、Compressionテストでできるでしょう。




このテストのポイントは、筋肉の力を完全に抜いた状態で軸圧をかけることです。
筋肉の収縮による痛みを完全に除外するためです。



そこで上の図の出番です。


軸圧を赤い線で示しました。(赤い矢印は私が書きました!!)


力を抜かせた状態で、股関節に強い圧迫を加えるのです。


不思議なことに、このテストではほぼ100%の方が痛みを訴えません。
つまり、骨や骨膜の異常を見つけられないのです。



そうなると、脚を床に着けない理由が絞り込めると思います。



このテストは、人工関節の方には行いませんのでご安心ください。



膝関節の場合は、アプレイ・コンプレッションテストという膝関節内の異常を見つけるテストがあるんだけどね。
股関節になると、このようなテストが存在しないかのようなんですね。



次回はTractionテストについて考えてみましょう。



皆さんに支えられて、このブログを5年続けることができました。
ありがとうございます。
明日から6年目に突入します。
10年を目指し・・・ます!






変形性股関節症を怖がらないでね





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