股関節痛は怖くない!~変形性股関節症の新しい考え方

変形性股関節症の常識には間違いが多く、怖さを抱えている人が多い。
常識の間違いを理解して人生を楽しみましょう!

札幌も、もう春ですか?

2006-05-01 10:43:35 | Weblog
5月ですね・・・札幌も、もう春ですか?
札幌には、これまた1回行ったことがあります。
しかし、その時は車にテントを積んで、道東の湖を転々とした帰りでした。
函館からの青函連絡船(古い!)に乗り込む為に、襟裳岬から札幌を通り抜けただけでしたので、札幌のことはまったく覚えていません

その札幌から2年前に一人の患者さんが来られました。
30歳代のその女性は、もともと内科の病気を持っていまして、治療のためにステロイドを使用していました。

ステロイドを使用すると、大腿骨頭の壊死(身体の一部が死ぬこと)を起こすことがあり、両側の大腿骨頭の壊死のによる股関節痛治療のために東京に来られました。
年齢も若く、未婚ですので、手術はしたくないという理由で来られました。

3日間泊り込み、5~6回治療したでしょうか・・・すでに股関節の動きがかなり悪くなっており、ステロイド性特有の股関節周辺の痛みを訴えていました。

治療後、股関節外転は2倍以上動くようになりましたが、屈曲には変化ありませんでした。痛みも筋肉が引っ張られるような痛みが強く、多少よくなりましたが、依然痛みは残ってしまいました。
ステロイド性の場合は、通常の変形性股関節症とは明らかに経過が違うことがあります。中には順調に改善するケースも見られますが、痛みが強い印象があります。

この患者さんとは、治療後も細かに連絡を取り合いました。
その中で、股関節の痛み、股関節の動きの悪さ以上に、心が悪化していることを感じました。

彼女はスタイルも良く、きれいな方でしたので、男性にはもてると思いましたが、
実際にも男性からデートに誘われたりするのですが、内科の病気のことと股関節のことを気にして、全てを拒否するような傾向が見られました。
電話の向こうで泣き出すことも多く・・・私は理由をいくつか挙げて、手術を勧めました。

最初のうちは、「それでも手術はしない」と言っていましたが、手術をするという考えに変わっていきました。
私は、彼女の長い人生を考えた時、手術をした方が幸せな人生になると考えて、彼女に手術を勧めました。

内科的な病気もありますので、担当の内科医のいる病院で両側の人工股関節の手術を受けました。
去年のことでした。

現在手術後1年になります。電車にも乗れ、この4月からは仕事も始めました。
「先生、手術をして良かった。」いくつかの喜びの声を聞きました。私もうれしかったです。
あとは内科の病気のコントロールに、全力を尽くせばいいのです。

ぜひ、幸せな結婚をして、素敵な人生にしていただきたいと思います。

彼女とは、何度も連絡は取り合いアドバイスなどをしてきましたが、良く考えると2年前に1度会ったきりなんですね・・・不思議な感じです。

札幌に行きたいと思いながら・・・なかなか行けないんだなぁ・・・。

札幌も、もう春ですか?


変形性股関節症を怖がらないでね