股関節痛は怖くない!~変形性股関節症の新しい考え方

変形性股関節症の常識には間違いが多く、怖さを抱えている人が多い。
常識の間違いを理解して人生を楽しみましょう!

小指が痛い

2006-03-07 10:42:09 | Weblog
私の手はデカイです。
一般の人で、私よりデカイ人にはなかなか出会えません。
厚くて暖かい手、ピアノは弾けないけどピアニストのようにすらりと伸びた品のある長い指。
まさに“神の手”と自分で呼ぶにふさわしい手だと思っています。
親指にはいつも負担かけているな・・・。
小指ではいろいろ迷惑かけているな・・・。



脚の小指が痛いために、歩行が困難になり仕事も辞めようとしていた患者さんがいました。
片方の股関節が悪いのですが、同側の脚の小指を痛がっていました。
脚の長さの差が1.5cmあり、骨盤も傾きが見られていました。
病院では股関節の手術を勧められていましたが、本人は手術はしたくないと言う希望でした。
私は“ひこつ筋(腓骨筋)”が原因筋ではないかと判断して、ひこつ筋を中心に施術しました。
ひこつ筋とは、膝下の外側にある筋肉です。
この痛みは2回の施術で取れました。かなり長期間痛みを感じていた割には早く痛みが取れました。
ひこつ筋は膝下の外側から出て、外くるぶしの後ろを通り、小指側の足の中央部にくっついている筋肉です。

片脚が短い為に、つま先から地面について歩いていたことが原因でしょう。
ひこつ筋に負担がかかり過ぎ、ひこつ筋が筋肉の病気になり、その症状が小指まで広がっていたのです。
筋肉の病気には、このように“広がる”という症状があるのです。
筋肉の病気は早いうちに対処した方が良いと思います。
この患者さんには、靴の中に中敷を入れて、できる限り脚の長さをそろえたうえでかかとから地面に着いて歩くように指導しました。
その後、4年間この痛みは出ておらず、仕事もバンバンやっているようです。

この患者さんは東京からは遠いところに住んでいるのに、ある日名前を告げず予約をいただいて・・当時の原宿の店に
突然顔を出されビックリさせられたことがあります。

「あれ、どうしたの?なんで?」と聞くと「ホノルルマラソンに参加してきた帰りです。」だって!
「前もって先生に相談すると、反対されるだろうから、相談しないで言っちゃいました。」だって・・・びっくりしましたが、
その顔に笑顔があふれていましたので、大変うれしく感じました。
もちろん、フルマラソンではなく、ずっと走りっぱなしでは無かったと思いますが、その気持ちに感動を覚えました。
その患者さんのレントゲンは4年前と変化がありません。

この患者さんの場合、痛みのは足の小指、原因筋は膝下の外側・・・この症状が股関節の手術で改善するのでしょうか?


歩き方も関係するのですが、脚をかばうことによる左右のアンバランスも影響していると思います。
このように、皆さんの場合、確かに股関節が悪いのですが他に痛みが広がっていることがあります。
こういう痛みこそ筋肉の病気ですので、筋肉のお手入れをしてくださいね。

でも・・・病院に行くとレントゲンなんですよね・・・。
もう皆さんは対応方法がわかりますよね。
病院の先生には、「レントゲンに異常が無いから、異常ありませんよ」なんて言わさないでくださいね!!
異常があるから病院に行っているのですから。
そんな診察でお金を取らないでください!!・・・とね。


変形性股関節症を怖がらないでね