股関節痛は怖くない!~変形性股関節症の新しい考え方

変形性股関節症の常識には間違いが多く、怖さを抱えている人が多い。
常識の間違いを理解して人生を楽しみましょう!

ありがとうございました。

2014-05-19 16:45:35 | 軟骨の話
17日の出版記念パーティーが終わりました。

多くの方が、また遠方からご参加いただきましたありがとうございました。
山形県から宮城県から、沖縄県から、一番遠い方は南米ペルーから来ていただきました。
感謝いたします。

皆さん、おしゃれしてきていただき、良くしゃべってくれました。
非常に楽しかったです。
自分でいうのも変ですが、素晴らしいパーティーでした。


講演は30分弱行わせていただきました。



ちょっとしゃべりすぎましたが、講演は好評でした。



その後、さらに2次会で2時間くらい皆さんとしゃべりまして、その後さらにスタッフだけで午後8時くらいまで3次会に行きました。







皆様楽しいひと時をありがとうございました。







松本







関連痛

2014-04-01 12:44:19 | 軟骨の話
4月1日です。
私もやっと35歳になりました。


●今日から消費税が上がりました。
また、大変申し訳ございませんが、本日から当サロンの施術費を改定させていただきました。
保険治療は安定感があり消費税はかかりませんが、私たちの経営形態では消費税が大きく関与します。
私の施術費は2000年から変えず、キャンセル料は頂かない、出張費は頂かない……と努力してきましたが、とうとう限界を迎えました。
皆様のご理解よろしくお願いいたします。
ただいま、クレジットカードも取り扱えられるようにシステムを構築しています。
少々お待ちください。

●本日から浜田先生が仲間に加わりました。
深圧歴15年の私の弟子の一人です。
皆さんを安心してお任せできる先生です。
皆さん、よろしくお願いいたします。


浜田ブログ開設しました。
ブックマークにも登録しています。







股関節痛はほぼ100%筋肉の痛みとして身体の表面に現れます。
そのことは皆さんが痛みを感じる場所を指差してみると、その部位が股関節ではないことが多いということでご理解いただけるでしょう。


したがって100%筋肉が股関節痛の原因である!……とは言えません。

関連痛(Referred Pain)のことを考えなくてはありません。


股関節に関連する関連痛は2種類あると思います。

1、股関節関節包が基で、離れた部位の筋肉に感じられる関連痛 (関節包からの関連痛)
2、筋肉の病気が基で、離れた部位の筋肉に感じられる関連痛 (筋肉からの関連痛)


股関節の関節包は、骨を包む骨膜が進化したものです。
したがって、股関節には骨膜はなく関節包と呼ばれています。
この関節包と骨膜はつながっていて、どちらにも痛みを感じる神経が豊富です。


関節包に炎症が起きているとき、関節包からの痛みは骨膜を伝わって、やがて骨膜にくっつく腱から筋肉へその痛みは広がり、離れた部位の筋肉の痛みとして現れます。


筋肉が病気のとき、その病気の部分も痛みを出しますが、筋肉の病気による痛みは筋肉を包む筋膜を伝わって離れた部位の筋肉の痛みとして現れます。




股関節が悪い時、膝や腰やももやすねなどが痛くなるのはそのためなんです。




私たちが皆さんと始めてお会いしたとき、痛みを感じる部分を確認します。
その場所が筋肉の存在する場所であるため、私たちは筋肉を施術しているのです。


皆さんの痛みが筋肉自体からだけの痛みであれば、数回の施術で痛みはゼロになります。



しかし、人間の身体はそう単純ではないことが多いです。


そこに関連痛が関連していると、改善までに時間がかかることがあります。
筋肉からの関連痛であれば、そのおおもとの筋肉(原因筋)が見つけられれば、劇的に改善します。

問題は、関節包による関連痛が出ているときです。



股関節の炎症がなくなれば関連痛もなくなります。
しかし、股関節の炎症もやがて改善する症状です。



残念ながら、私たちは超能力を持ち合わせていません。
したがって、皆さんの股関節痛の原因が、筋肉の病気だけで出ているのか、それとも筋肉からの関連痛や関節包からの関連痛としてでているのかを、皆さんの顔を見るだけではわかりません。


皆さんの顔を見ているだけで、股関節痛の原因が頭に浮かんでくるような超能力がほしいといつも思います。



そんな超能力を持ち合わせていない私たちはどうしているのか?



皆さんの痛む場所が筋肉なのだから、筋肉を施術しているのです。
筋肉は深層にもあるので深圧を行っているのです。


そして、その後の経過を観察して関連痛の有無を判断しているのです。







変形性股関節症を怖がらないでね









宝塚市周辺の方は綾部先生にご相談ください!


6都市構想 松本深圧院グループ


■福岡2014年か2015年に福岡店開店予定です。
福岡の理学療法士を育成中です。
その後は、柔道整復師を育成したいと考えています。

■大阪 松本深圧院大阪 院長山中崇泰 TEL/FAX06-6319-9686
松本深圧院大阪のホームページです!
2013年4月大阪店を開院しました。
次には理学療法士を募集したいと考えています。

■名古屋 松本深圧院名古屋 院長早川大介 TEL/FAX052-908-2690 
名古屋・早川先生のホームページ

■東京  松本深圧院ルサロン銀座 院長田山陽平 TEL/FAX03-3562-2777
ル・サロン銀座のホームページです!

2014年4月から浜田先生デビュー!

■仙台理学療法士を育成中です。
患者数は増えてきました。
育成中の理学療法士と一緒に仕事ができるかどうかはまだわかりませんが、深圧研修にも参加いただいています。

■札幌随分患者数が増えています。
理学療法士、柔道整復師募集中です!

※深圧に興味のあるプロの方は、まずは遊びに来てください。
また、どんどん見学に来てください。
スタッフ一同、お待ちしています。


重要なお知らせです。

2014-02-08 02:56:29 | 軟骨の話
松本です。
重要なお知らせが2点ございます。



●去年8月20日に銀サロ宛にあるメールが届きました。
そこにはこう書かれていました。

『はじめまして、浜田克巳と申します。
私は以前、松本先生に師事していたものです。
先日、現職を辞して今現在無職です。
股関節治療への熱意はより一層強く燃え盛ってます。
それでは失礼します。』

勿論、私は初めてではない浜田先生からのメールでした。
浜田先生は私の一番弟子です。
整骨院に勤務する柔道整復師ですが、整骨院を辞めた事は全く知りませんでした。

2002年私が原宿に開院した時のオープニングスタッフでしたので、原宿時代をご存知の方にはお馴染みの先生かもしれません。

私は1997年から整骨院の院長をしておりました。
1998年にその整骨院に入ってきたのが浜田先生でした。
従って浜田先生の深圧歴は15年程になります。
銀サロで最も深圧歴の長い宮川先生でも10年ですから、浜田先生は更に長い経験をお持ちです。

2000年から股関節専門の整体院を開始しました。
その時から浜田先生も主に股関節患者さんを診ていました。
しかし、整骨院では限界があり、ストレスを抱えていたようです。
同じ経験が私にもありましたので、浜田先生からのメールを見た時、すぐに深圧研修会に参加してみてはどうかと声をかけました。

私共の深圧は年々進化していますので、その進化を学んでほしかったのです。

この時の浜田先生は、以前と違って体重が100kgを越えていました。
そこで私は「年末までの4カ月で30k減量したら、また一緒に仕事をしよう。」と言う厳しい課題を浜田先生に出しました。

年末、見事に減量を果たした浜田先生先生に会って、スタッフ全員に私から雇い入れの同意を得て最終的に銀サロに加わることが決まりました。
私としては、浜田先生の本気度を知りたくて出した課題でしたが、本気がビシビシ伝わってきました。




前置きが長くなってしまいました。
1つ目の重要なお知らせですが、銀サロは3月17日から新しい場所に移転します。

現在の住所は銀座1-14-13ですが、移転先は銀座1-15-13です。
ですから、少し動くだけです。
店舗使用の法人契約となりました。
浜田先生受け入れ態勢を整えるため広めの店舗に移ります。

移転先の地図です。


現在のオレンジの四角マンションから赤の四角マンションへ移転します。
移転先はボルト(VOLT)銀座レジデンス 10階 1001号室です。
銀サロの開院日が10月01日なので1001号室は縁起が良い部屋番号です。
見晴らしもいいです。
部屋は3室ございます。


皆様が場所を間違わないように、これから1カ月かけて準備をいたします。
皆様もお間違えの無いように宜しくお願い致します。

3月15日までは現在のマンション505号室。
3月17日から移転先のマンション1001号室です。



銀サロ移転の詳細



今の場所を去ることは非常に淋しいです。





●2つ目のお知らせです。
私の2冊目の本の出版が大幅に遅れています。
私の素人文章に出版社が難儀しているようです。

そんなわけで、出版記念パーティーを延期しました。

新しい日時と場所をお知らせいたします。



【出版記念パーティー】

日時 2014年5月17日(土曜日)   
       午後1時~午後3時

場所 銀座 ベルビア館(VELVIA館) 地下1階
   『バグースプレイス』      
      〒104-0061
      東京都中央区銀座2-4-6 銀座Velvia館 B1F
       TEL : 03-5524-3991
       FAX : 03-5524-3992

会費 5000円

ちょっとオシャレして来てください。

●JR山手線利用 有楽町駅京橋出口から銀座方面に向かい徒歩3~5分、黄色い『ライムライト』の看板を右に曲がると左側にベルビア館         がございます。
         JR東京駅八重洲口からはタクシーでワンメーターです。


VELVIA館


バグースプレイス





お申し込み先銀サロホームページ(←ここをクリックしてください。)




出版記念パーティーの詳細





以上、2点、宜しくお願い致します。
宜しくお願い致します。
宜しくお願い致します!



松本深圧院グループ
代表 松本正彦






※ブックマークに神奈川県在住のとうふさんのブログを追加しました。
とうふさんは人工股関節の手術を受けていますが、足のことは書いていません。
日本語教師ですので、日本語の勉強になると思います。

さらにお知らせです。

2013-06-19 13:31:09 | 軟骨の話
6月25日に宝塚市のゆい美容室内の施術所で3人施術します。
3人は決まっていたのですが、午後12時30分からにキャンセルが出ました。

●6月25日 午後12時30分~
兵庫県宝塚市山本中2-13-46 
ゆい美容室本店内 強圧セラピー
Tel:0797-88-0707



おかげさまでご予約はいっぱいとなりました。
ありがとうございました。



 
http://www.jttk.zaq.ne.jp/baewg002/

お申し込み先
こちらまでお願いします。


この日私は松本深圧院での仕事が休みなので、綾部先生の手伝いに宝塚にいます。
当日は綾部先生の施術所の料金となります。
60分  8400円
90分 10500円です。

お近くの方で施術ご希望の方がいらっしゃいましたら宜しくお願い致します。

松本



最初は良かったんだけど‥‥

2013-02-02 00:11:05 | 軟骨の話
新大阪の講演会の募集を一旦締め切らせて頂きました。
現在40名の参加を頂いています。
この人数を踏まえ、テーブルを用いたスクール形式で講演会を行うことにしました。
治療ベッドも2台いれたいと思いますので、あと10名は追加できると思います。
今月は私も大阪に行って営業活動をします。
皆さんのご参加をお待ちしています。





人工股関節手術後、自骨手術後の患者さん達で手術後の経過が悪い方のほとんどは、手術という炎症の後遺症が原因だと思われます。

炎症の影響を受けた筋の硬結が違和感や痛みを出しているのです。
もちろん、手術を受けるくらいですから、手術前の筋硬結もあったでしょう。


この手術という炎症の後遺症を無事に乗り切った方の中には、最初の5年間は具合良かったんだけど、だんだん調子が悪くなったという話を聞くことがあります。


これは、手術という炎症の後遺症を放置しているうちに、筋内に疲労物質や発痛物質が蓄積されすぎた結果だと考えています。


手術という炎症は余りにも軽視されています。

それは、血液検査やレントゲンでは異常が出ないからです。


せっかく決心してリスクのある手術を受けられるのですから、手術に備えた筋の柔軟性ケア、手術後の筋の柔軟性ケアを行って欲しいと思うのです。


私が以前経験した人工関節手術後7年目の方は、「最近不調で、レントゲン上も良くないと言われています。」と言っていました。

その方のお尻の触診をしてびっくりしました。


お尻の深層筋だけでなく表層の筋肉が非常に硬かったのです。
この患者さんは力を抜いているにもかかわらず、お尻が硬かったのです。
その硬さには驚かされました。

力を向いた状態で硬い筋肉は、筋力が十分発揮できません。
筋力が十分発揮できないと、股関節への衝撃を十分吸収できません。
従って、人工股関節部や自骨手術股関節部に強い衝撃が加わり、股関節が早めに傷んでしまうのです。



手術という炎症に対する考え方がプロの治療者の間で重要視されること願っています。



私達は、深圧によって手術前後の筋肉の正常化を図ったうえで、歩行を含める日常生活が円滑に行えるように指導しています。
そして、最終目的は皆さんの股関節の長持ちです。










新大阪講演会の詳細





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変形性股関節症を怖がらないでね




炎症の原因

2013-01-25 01:05:07 | 軟骨の話
◉関西の皆さんにお知らせがございます。
皆さんにはさらにご迷惑をおかけしますが、新大阪店の場所をさらに移転することにしました。
現在、もう少し小さな駅で、もっとわかりやすい場所の店舗に絞り込んでいます。
2月の初めには大阪に出かけ決められると思いますので、少々お待ちください。
子供の頃から慣れ親しんでいた新大阪駅を離れるのはさみしいのですが、駅が大き過ぎて場所がわからない方が多かったです。
新しい場所が決定するまでは、今までどおりサンクチュアリ新大阪になります。
スタッフより確認のメールをいたしますが、お間違えの無いようよろしくお願いいたします。
ご迷惑をおかけして大変申し訳ございません。

松本正彦




変形性股関節症 の英訳はOsteoarthritis of the Hip Jointです。
このOsteoarthritis of the Hip Jointをわかりやすく直訳すると「股関節炎」です。
ところが、和訳では「変形性股関節症」になるのです。

この和訳のせいで、本来なら「炎症」(股関節関節包)が主体で考えられるべき病気が、どうしても「変形」(骨や軟骨)が主体で考えられる病気になってしまったのです。


股関節痛の原因のおおもとは主に股関節関節包内の炎症です。


では、炎症の原因はなんでしょうか?

考えられる原因を列記してみます。

1、股関節、および股関節周囲のケガ
骨折や軟骨を痛めるような大きなケガ(事故など、骨や軟骨には炎症は起きません。)、スポーツや生活上で靭帯を痛める股関節捻挫、筋肉の一部が切れる肉離れ(開脚ストレッチをしていてプチッなど)、関節唇(関節包の一部と考えて良い)の損傷などいろいろありますね。
問診を詳しく行うと、結構このような原因が多いです。

2、炎症性の股関節疾患
ペルテス病、骨頭壊死、慢性関節リウマチ、Osteoarthritesなど、意外と原因は不明かも。
炎症は関節包などの軟部組織に起こります。

3、手術
股関節は人体の深いところにありますから、いくら傷が小さくても、軟部組織の切開部には必ず炎症が起こります。
また、股関節は人体の深い部分にあるので、炎症があっても炎症の確認が非常に困難な関節なのです。

4、感染症
細菌やウイルス感染ですね、これは人工関節でない人にも起こる可能性はありますね。
これは主に関節包内に起こります。



大まかな原因はこれくらいでしょうか。


筋肉はこれらの原因で起こった炎症の影響を強く受けます。


ここで注目していただきたいのは、手術による炎症です。
股関節は人体の奥深くにありますので、股関節に炎症が起きても腫れや熱感を感じにくい関節です。
一方、膝関節は人体の浅い部分にありますので、触ることによって炎症がわかりやすい関節です。

人工膝関節手術後の患者さんをみていると、膝関節表面の熱感が半年くらい続く方もいらっしゃいます。
このような方には、膝関節や周辺への強い刺激は加えないと考えるのが一般的です。
筋トレはもちろん、深圧も炎症の強い場所には細心の注意が必要です。



↓こういう考え方が一般的でしょう↓

『手術の前には、手術後の動けない期間のことを考えて筋力をつけておきましょう。
また、手術後はどんどん筋力をつけましょう。』


手術の前は筋肉性や炎症性の痛みが強い場合が多いです。
なかなか筋トレができませんし、筋肉がさらに硬くなる可能性がありますね。

手術の後は、股関節に必ず起こる炎症と、炎症の影響を受ける筋肉の短縮があるので、筋トレは危険性が伴いますね。
心配なのは、深部にある股関節の炎症の高まりと内出血です。



手術後、炎症がおさまるのには甘くみても4~5週間かかるでしょう。
(手術後4~5週間といえば、最近の人工股関節手術後の患者さんはすでに病院を退院している頃になりますね‥‥!)
この期間は、炎症を収めることが重要になります。
この期間は、私共は基本的に深圧は行いません。


炎症が収まれば、痛みも出にくくなりよく動けるようになりますので、それからでも筋力はどんどんついてきます。


股関節の手術の目的は主に痛みの緩和ですが、手術後の股関節の状態を良い状態に保ち、股関節を長持ちさせることこそが重要だと思うのです。


炎症のある股関節に、筋トレという刺激を加えることによって、股関節が長持ちしなくなることを心配しているのです。

私は、人工関節術後患者さんのお尻を何人も押してきて、びっくりするような深層筋の硬さの患者さんを多くみてきました。

この硬い筋肉は、股関節に加わる衝撃をうまく吸収できません。
ということは衝撃が大きく股関節に加わってしまうのです。



基本をよく理解して、焦らないこと。
筋力の低下は、後になっても取り返せること。
そして、お尻の奥の深層筋を柔らかく維持すること。


股関節を長持ちさせるためには重要なことだと私は思います。








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1球と500球の違いは何ですか!

2012-09-19 02:12:03 | 軟骨の話
連休を利用して京都にある2ヶ所のお墓参りに行ってきました。
あまりの晴天に熱中症一歩手前になりました!
皆さんの平安も祈ってきました、






何ですか?
いったい、なぜなんですか!



私の第5腰椎と仙骨の間には軟骨がありません。

11年前のレントゲンでは、骨と骨がぶつかっていました。
去年のレントゲンでも同様に骨と骨がぶつかっていました。
しかも大きな椎間板ヘルニア付き。



この事は、私の本「股関節痛は怖くない!」にも書きました。
私は11年前の夏から急な坂道を転がり落ちるようにひどい腰痛に悩まされました。
結局、腰痛が気にならなくなるまで5年かかりました。


11年前の状況は、車の運転や、ほんの少しでも椅子に座ってて立とうとするときに、腰の中を刃物で突き刺されるような鋭い痛みがありました。
その痛みは、まるで骨と骨が当たって痛い感覚でした。
中腰も非常に困難でした。
くしゃみが一番怖くて、くしゃみをする瞬間に地面に膝まづきました。


仕事は続けていましたが、患者さんのお尻を押すために身体を前かがみにすると身体を真っ直ぐに戻す事ができず、腕の力だけで身体を元の状態に戻していました。(患者さんはうつ伏せなので気づかなかったと思うのです。)



腰痛がひどくなってから半年後の正月休み、ゴルフの師匠から練習の誘いがありました。
私は腰痛がひどいことを説明したうえで、とりあえずゴルフ練習場に向かいました。

この時・・・忘れもしません、1球打つと激痛で、その場で練習を止めました。

不思議なことに、この正月休み、次の夏のお盆休みといったまとまった休みになると、痛みがさらにひどくなりほとんど自宅で寝ていたのを思い出します。



この間も、後輩に筋肉をほぐしてもらったり、別の後輩から鍼治療を受けたりしていましたが、くしゃみの時の様子から考えて腰椎関節の炎症がかなり強い状態でしたので、効果の持続はみられませんでした。


病院もいくつもまわりました。
6人の整形外科医にかかりましたが、診断名は「椎間板ヘルニア」で触診無しでした。
椎間板ヘルニアがある事は事実ですが、それと痛みの関係については納得できない症状でした。


そして、かかった7人目の先生は、北里研究所病院の膝関節専門のお年を召した先生でした。
私の患者さんの紹介でした。


この先生は、まず問診から始めて、触診をして、動作時の痛みを確認して、筋肉を押して痛みを確認し、神経のテストをしてからレントゲンのオーダーを出してくれました。


すると、今までに撮ったことのない姿勢、方向でのレントゲンを6枚ほど撮りました。
診察室に戻って、見慣れないレントゲン写真を見ると、はっきり原因と思われる画像が写っていてビックリくりくりでした。
そして先生は「おそらく子供の頃から軟骨はほとんどなかったんじゃないかな。」と一言。
思い当たる節・・・ありありでした。


この先生の診察と診断は素晴らしいものでした。
しかし、この先生が特別な診察法を行っていたのではありません。
基本的な当たり前の診察を行っているだけです。

治療は、筋肉への表面的な注射と薬で、結果的には痛みに大きな変化はなかったのですが、気持ちが非常に楽になったのを覚えています。
今思えば、この頃から徐々に腰痛は楽になっていきました。




今年、7月に同じゴルフ練習所に行きました。
この時は、500球ちかく打っても全く腰痛は出ませんでした。

深圧も10時間連続続けても全く腰に痛みは出ません。
脚にしびれもありません。
時々腰が重い時は、らっこちゃん腰ほぐしで容易に改善します。




11年前と現在のレントゲンに変化はなく、骨と骨が当たったままです。(レントゲン)
11年前も現在も大きなヘルニアがあります。(MRIで神経を圧迫しているように見えます。)



しかし、11年前にはゴルフ練習場で1球しか打てなかったのが、今では500球打てるのです。
なぜなんですか!
痛みの原因は何ですか!



ヘルニアが神経を圧迫してるから痛いと考える先生方は、今の私の状況をどのように説明してくれるのでしょうか?

骨と骨が当たっているから痛いと考える先生方は、今の私の状況をどのように説明してくれるでしょうか?




レントゲンに写らず、血液検査でも異常が出ない股関節内の炎症や筋肉の阻血状態を診たうえで痛みの原因を考えないといけないと思うのです。




“診察力”の高い整形外科の先生が増えて欲しいです。










  <ここをクリックしてね!↑>
   
   忘れもしない私のぎっくり腰体験 P103~











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坂道を転げ落ちる人を見た時に‥‥

2012-09-15 00:24:38 | 軟骨の話
体調は良いのに、何となく元気が出ない松本です。
来年はやりたい事がいっぱいあるので、この秋から冬にかけてしっかり休むようにしました。
好不調の波は誰にもありますね。





イメージです。
あなたの目の前の坂道を転げ落ちている人がいます。
あなたならどうしますか?


1、「今度転げ落ちる時も見ますよ。いずれ下の電柱にぶつかって大変なめにあうでしょう。」と声をかける。

2、坂道に飛び出して受け止める。


極端なたとえですが、私は受け止めます。
しかし、転げ落ちている人には加速度がついているのでしばらくは一緒に後ずさりするでしょう。

私は両足でブレーキをかけながら、徐々にスピードを落として行きます。
そして、転げ落ちるのを止められたら、2人で坂道を元の位置目指して登って行きます。


まるでスーパーマンみたいなヒーロー気取りです。
年を考えなさい!
腰いためるよ!
‥‥「はい。」


実際にはありえない話なので、気持ちの話です。





下の図は、ある患者さんのカルテへの走り書きです(2012年5月)





この方は2008年頃から坂道を転げ落ちるように股関節の状態が悪くなったと聞きます。


2010年3月に銀サロにおみえになりました。
加速度がかなりついていたのでしょうが、しっかり受け止めながら両足でブレーキをかけました。


その後の経過が上の図です。


2010年~月に1回の施術を行っていましたが、症状は悪化しました。
しかし、2011年に入ってから、どうにか転げ落ちるのが止まり、今は元の位置に向かって坂道を登りつつあります。


いわゆる進行期(修復期)には、強い炎症(股関節関節包内の炎症)がおこり、炎症の増加に伴い坂道を転げ落ちるように悪化する場合があります。

しかし、その状態を受け止めなければ、どんどん坂道を転げ落ちて行くように思うのです。
この状態が「進行性」にみえるのです。


坂道を転げ落ちている方を受け止めるのは、本人も私も大変です。
受け止め始めると、少し後ずさりします。
しかし、速度を確実に弱められるのです。

私は、この“後ずさりしながらも悪化を徐々に止めること”を効果と考えています。

“あとずさり効果”または“ブレーキ効果”です。


一般的に“効果”とは、すべてプラス方向の効果と考えられます。
しかし、私は“マイナス方向のプラス効果”も存在すると考えています。


“マイナス”は、研究においては“効果なし”と判断されます。
統計学でいくら苦労しても、悪化している状態に“効果あり”という結果は出ません。


人の身体には、科学では証明できないことが多く存在します。
“エビデンス”の問題点の1つです。
(“エビデンス”には問題点どころか、危険性もあるので、後日記事にします。)



股関節に起こった炎症は必ず取れますが、どのくらいの期間我慢すれば取れるのかはわかりません。
ですので、手術をして股関節の炎症から解放されるのも一つの正解です。
いつも書きますが、正解はいくつもあるのです。



股関節内の炎症が強い時には、軟骨や骨に変形が起きやすく、その結果反射的に筋肉が硬くなりやすいのです。
筋肉が硬くなるのを放っておくと、徐々に股関節の関節の動き(関節可動域)が悪くなっていきますので、後ずさりをしながらも股関節の可動域が狭くならないように、また、痛みが強くならないように筋肉を柔らかくするように努めています。


股関節痛の原因は、股関節包の炎症性の痛みか筋肉の阻血性の痛みです。
皆さんには、この原因が混在することもあります。

筋肉の阻血性の痛みだけの場合は、深圧で劇的に改善します。
(7月19日の記事)

2つの原因が混在している時には、深圧の持続効果が出にくい時があります。
しかし、この時私達は深圧によってブレーキをかけているのです。
坂道を転げ落ちている方を、どうにか止めようとして。





上の図の方が転げ落ちるのは止められました。


この方は手術はしない考え方です。
元の位置までは無理だとしても、これから一緒に元の位置目指して坂道を登っていくんだ!








群馬だけでなく、栃木、長野、新潟、埼玉の方もお待ちしています!
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もちろん、銀座でも皆様を待ちしています!
銀座店のホームページです!



松本深圧院グループの顔です。
松本深圧院グループのホームページです。




変形性股関節症を怖がらないでね














































軟骨って擦り減らないんだって!  2

2012-09-08 12:29:56 | 軟骨の話
●最近8ヶ月の女の子を診させていただきました。



私の頭の中で何かがはじけました!
赤ちゃんの施術に対する私の考えを後日記事にしたいと思いました。







下の図は軟骨細胞が減る過程を示しています。




        


正常軟骨は何か原因があると、正常→軟化→粗造化→潰瘍形成→びらん→象牙質化という過程を経て減るのです。

その過程には“擦り減り”とか“摩擦”という過程はありません。




問題は、正常軟骨がなぜ次の過程の“軟化”に移行するかということです。
この過程を防げれば、その後の過程への悪化を防げるのです。


軟骨が軟化する事は軟骨軟化症という病気になる事ですが、軟骨軟化症の原因は軟骨の栄養不足です。
軟骨軟化症は筋肉の短縮により、関節面の軟骨が強く圧迫される事で起こります。

このことは、以前にも何回かブログに書いてきましたし、私の本では121ページ~説明しています。

(このブログの一番右上の検索の右にある□に“軟骨軟化症”と打ち込み、その右の□で“このブログ内で”を選んで、さらに右の虫眼鏡をクリックすると“軟骨軟化症”に関する記事がいっぱい検索できますよ。)



特にいつも体重を支えている下肢の筋肉群は、疲労がたまりやすいので、筋肉を緩めて関節内の軟骨への圧迫を和らげてあげないといけないと考えています。
股関節痛も、反射的な筋肉の短縮をもたらしますね。


つまり、筋肉をほぐして、筋肉をゆるめると共に痛みをコントロールして、しっかりと脚に体重をかけて動くこと。


これが、軟骨が減る第一歩である軟骨の軟化を予防する方法だと考えています。



ところで、最近あるメディアで、ジグリング(貧乏ゆすり)の効果として1枚のレントゲン写真を見ました。
このレントゲン写真には、軟骨が再生増殖しているとしか言いようのない画像が写っていました。
ジグリング(貧乏ゆすり)は軟骨への栄養を高められると思います。

その画像が見つかり次第ご報告いたします。




以上、松本こと、ロベルト・カルロスでした。









  <ここをクリックしてね!↑>
   
   軟骨軟化症 P121~










変形性股関節症を怖がらないでね




軟骨って擦り減らないんだって!

2012-08-30 01:17:26 | 軟骨の話
9月29日(土曜)午後1時からのオフ会と言いますか、茶話会に近い食事会へのキャンセルが4名出ています。
最終募集です。(現在36名です。)
私共スタッフ一同も色々な情報を集めていきますね。
参加ご希望の方は、こちらからどうぞ。

●9月は松本深圧院グループ九州祭り?です。
9月22日から名古屋の早川先生が福岡筑紫野原市に参ります。
9月21日から松本が鹿児島県霧島市に参ります。
施術ご希望の方は下記までお問い合わせください。
 福岡→松本深圧院 名古屋まで
 鹿児島→松本深圧院 ルサロン銀座まで

もうすぐ秋ですよ~!





軟骨の最も重要な役割は、股関節を動かす時のツルツル感(滑りの良さ)を出す事です。
しかし、このことは意外と本には書かれていません。

わかりやすく言うと、軟骨が擦り減らないように、また、股関節内に摩擦による熱(摩擦熱)が発生しないように摩擦(摩擦係数)を極力小さくすることが軟骨の役割です。

この役割は、人工股関節の場合も同様で人工軟骨の役割を考えるとわかりやすいと思います。
あくまでもクッションとしての役割はほとんどありません。
(クッションの役割は筋肉です。)


軟骨が擦り減らないように、軟骨と軟骨の擦れ合う面の摩擦係数は非常に小さく精巧に作られています。・・・神様ありがとう。
http://hone.ninpou.jp/seikei/oa1.htm




なのに、なのにですよ!
なななんと!
一般的には“軟骨が擦り減る”と、いかにも体重をかけると摩擦によって軟骨がすり減るかのように説明されています。
軟骨が擦り減らないように準備されている軟骨が擦り減るって説明されるんですよ!


この説明は間違いです。
それも、大間違いです。
“軟骨が擦り減る”って説明されたら、体重をかけるのが怖くなるじゃないですか!


軟骨が減る原因は“軟骨軟化症”です。
軟骨軟化症の発生原因を考えると、いわゆる“軟骨のすり減り”は防げるのです。





次回この図を簡単に説明して軟骨が減る原因を考えましょう。
原因がわかると予防ができますからね。


軟骨を減らさない協会
会長 松本正彦


・・・こんな協会無いですよ。
でも気持ちは強いです!




変形性股関節症を怖がらないでね




骨盤の傾きを正す! 2

2012-08-24 04:08:02 | 軟骨の話
8月21日は銀座でパレードがありましたね。
私は最前列で卓球の平野選手に笑顔で手を振っていた・・・とお思いですか?
私は4ヶ月前からこの日の事は予知していましたので、この日は休みを取っていました。
非常に珍しく平日に休んで埼玉にいました・・・残念というかなんというか・・・50万人!

(銀サロ近くのみずほ銀行から有楽町駅方面を見ている写真 : メイン通りではないのに‥)


この日、以前働いていた整骨院グループに顔を出していました。
最近、整骨院に関する法律を学び直したりして、“まったく新しい整骨院の形”を考えつつあります。







去年のことでした。
映画を見たあと映画館内を歩いていると、私の視野の左端に杖をついて歩いている方が写りました。
よく見たら、かつて私が働いていた整骨院グループで受付をしている律子さんでした。

「どうしたの?」・・・以前は杖をついて歩く方ではなかったです。
「先生を探していたんだよ。」・・・あれから股関節が悪くなり、私の本を読んで私に連絡を取りたいと思っていた時だったようです。


その頃の様子です。
右足に体重をかけると、右骨盤が拳上して強い痛みを訴えていました。
この頃の痛みの点数は78点(100点が最も痛い)で夜間痛を含め痛みがある時間帯が長かったです。

こんな感じでした。


右股関節の動きは、屈曲 100度、外転30度、外旋45度、内旋20度、開拝30度でした。
比較的動きは保たれていました。


右脚に体重をかけた時に骨盤が右に逃げて、骨盤が挙がる状態でした。


現在も、まだ骨盤は挙がりますが、下のように、軽く手を触っていると骨盤が真っ直ぐできるようになってきました。


以前は骨盤が右に逃げて、骨盤が上に挙がっていましたので、右脚にできる限り体重をかけた状態で骨盤を左に動かして、少し骨盤を下げるように指導して、中殿筋の収縮を確認しています。↓




あとは、繰り返しのトレーニングで骨盤を真っ直ぐにして片足立ちできる事を目指しています。





こう書くと、簡単なようですが、実は・・・ここまで来るのが大変でした。



以前は↑この姿勢を取ると激痛が走っていて、とてもこの姿勢を取れない時期が続きました。

ですから、まずは痛みを取り除き筋トレができる身体に戻すことが必要でした。


現在は最も痛い状態で痛みの点数は26点で、夜間痛は無くなり、痛みを感じる時間がかなり減ってきました。
だいぶ骨も落ち着いてきたようです。


現在の股関節の動きは、屈曲100度、外転70度、外旋70度、内旋40度、開拝60度です。



律子さんの好きな言葉は“あきらめない”で、努力する事が好きな方です。

ある時期、そんな性格のせいか“筋トレをすればするほど効果がある”“運動をしないとどんどん筋肉が弱くなっていく”と考えていた時期がありました。

痛みを我慢して2時間歩いたり、整骨院の仕事中にずっと脚上げをした時期があり痛みを増やしていたので、去年の冬には全く運動を禁止しました。
(それでもこっそり・・・??)


この頃から痛みは治まる方向に進みました。

その結果、チョットつかまっていれば痛み無く上の筋トレができるようになりました。




あと少しです。
痛いのに運動するという事を控え、痛みの無い範囲で中殿筋が鍛えられたら、骨盤を水平にして歩けるようになります。
細かい修正はその後ですね。



このブログを律子さんは読んでくれると思います。

律子さん、筋トレや運動はやれば良いというものではありません。
自分の身体を大事にしつつ、痛みの無い範囲で進めて下さい。
焦る気持ちはわかりますが、コツコツ行きましょ。



銀座のパレードの日には、律子さんの整骨院に冷たい飲み物を差し入れました。

そんな夏も、もうそろそろ閉店です。









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AかB? ~診察の重要性~  2

2012-07-19 12:21:08 | 軟骨の話
10年間、仕事の日はほぼ一日一食の松本です。
いま読んでいる本には、“もともと人間の身体は、わずかな食料とわずかな塩があれば生きられるようにつくられている”と書かれていました。
下の写真は7月17日の夕食です。
この日は、朝おにぎりを1個食べて8人の患者さんを連続で施術しました。(最近は8人の日が多いです。)
空腹で仕事すると集中力が増し、身体が良く動くのです。
向かいの久留米ラーメン金丸の冷やし中華に、もやしとネギをトッピングしてみました。
ごまをすって上にまぶしています。
いかがでしょうか?
まず、上の野菜を食べてから、麺を食べました。
ゆっくり食事をするために始めた“夕刊新聞を読みながら”いつもカウンターの一番奥で食べています。


体重は68kgです。
このところ少し減りました。

だって、だって、だって、夏なんだもん!







前回の記事では、股関節痛の原因には下記の2つの原因があると書きました。

A、股関節関節包内の炎症性の痛み
B、筋肉内の阻血性(血流障害)の痛み


そして、皆さんの股関節痛の原因がAかB?を明確にすることが重要だと書きました。
この原因を特定していく過程が“診察”でした。

診察で特定する股関節痛の原因によって、治療法が決まりますので、診察は非常に重要なのです。

私は、基本的に手術には賛成ですが、問題はその過程です。
その過程によっては、反対と考えることもあります。
その過程が“診察”なのです。



7月の初めに、診察の重要性について考えさせられる大事件が発生しました。


その患者さんは40歳代後半の男性Sさんでした。

日本の病院では、人工関節手術を勧められていました。
股関節の軟骨の隙間が狭いと説明されていたようです。
5月に仕事で香港の本社に行ったとき“股関節の世界的権威”の先生からは、香港で人工股関節の手術をしてから日本に帰ったらどうだと言われたようです。


たまたま、香港在住の方が『股関節痛は怖くない!』をお持ちで、その本を読んで6月の初めに銀サロの来られました。


この日、私は鹿児島で施術中でした。
初回は宮川先生が担当し、初めて深圧を受けられました。
5月からは股関節痛(お尻とすねの外側の痛み)が強くなり松葉づえをついていたので、この日も松葉づえでお見えになられたようです。


この時の股関節の動きは 屈曲110度、外転40度、外旋30度、内旋20度でした。



ちょうど1カ月後、2回目の施術は私の担当でした。

この時は杖を使わずにいらっしゃいました。

第一声は「前回の施術の後、劇的に良くなりました。」でした。

痛みはほとんどなくなっていました。
前回の宮川先生の施術から、1ヶ月も経っているのに痛みが無くなっているという事は、この方の股関節痛の原因はほとんどが筋肉だったことがわかりました。


この日の施術前の股関節の動きは、屈曲120度、外転60度、外旋70度、内旋30度、開拝70度でした。
もう私がやることはないような感じでした。

内旋の動きが硬かったので、中殿筋と大腿筋膜張筋中心の施術をしました。
施術後の股関節の動きは屈曲140度、外転70度、外旋70度、内旋60度、開拝80度でした。

股関節の動きとしては十分正常範囲であり、さらに股関節を動かしている時の“抵抗感”が全くないのです。



それにしてもおかしい・・・?


なぜ痛みが出たのか?


詳しく聞いてみると、7年前に10m高さの階段から転落して膝を強めに打撲していました。

私は、先日の記事の松本の分類、タイプ9(ケガの後遺症による変形性股関節症)に似ていると考えました。


両脚の長さを計るとほとんど左右差はないし、股関節痛の原因と考えられる事故にあっているし、痛みは劇的に改善しているし、股関節の動きは正常で、動かしている時にも十分力が抜けて抵抗感が全くない事・・・・。


総合的に考えて、私は最後にSさんに言いました。


『Sさんの股関節は正常です。』


もしも股関節の隙間が狭いとしても、その隙間も広がる可能性はあります。
(軟骨が増えるのではなく、筋肉が緩んで隙間が広がるのです。)


おそらく7年前の事故の後遺症(わかりやすく言うと股関節捻挫の後遺症)で、股関節周囲の筋肉が病気になっていただけだと考えました。


その筋肉の病気はほとんど治りました。
という事は・・・もう正常に戻ったと思いました。




この方の場合は、股関節痛の原因はほぼ100%筋肉だったと思われます。

めずらしいケースではあるかも知れませんが、実際にそのような方がいらっしゃったのは事実です。




もしも、レントゲン画像と股関節痛の程度だけで人工股関節を勧められたとしたら、皆さんはどう思いますか?
いくら人工股関節に神経が無いからと言って、この方の場合、松葉づえをつくくらい筋肉の痛みが酷かったようでしたので、人工関節の手術をしても股関節痛が残っていたとも考えられます。



基本的な診察法を、当たり前に行う整形外科の先生が増えて欲しいです。



私が本に“将来病院(総合股関節センター)を作りたい”と書いたのは、レントゲンに写らない組織への当たり前の診察を当たり前に行ってくれる整形外科医を探す(育てる)ということも含んでいるのです。




私達の考え方は、『整形外科へは行くな!』、『絶対手術は反対!』という消極的な考え方ではないのです。









  <ここをクリックしてね!↑>
  深層筋に直接効く「深圧」 P157~
関節の隙間が広がる可能性(軟骨軟化症) P122~
筋肉の病気の悪循環 P114~
総合股関節センター P192~







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Sさん その後

2012-04-01 00:40:13 | 軟骨の話
●4月20日と21日に田山先生がはじめて仙台へ参ります。
現在、20日(金曜日)に空きがございます。
東北の皆さん、ご検討宜しくお願い致します。
出張に関するお問い合わせ先→こちらから宜しくお願い致します。
●北海道の皆さんには、近々お知らせメールをいたします。
少々お待ちください。
出張に関するお問い合わせ先→こちらから宜しくお願い致します。




うきうきの春です。
皆さんお元気ですか、APT48の松本です。


福岡では、地下鉄空港線沿いのいくつかの駅で降りては“地上に出れるエレベーターを降りてから3分以内でわかりやすい場所”をテーマに何ヶ所か歩きまわって見てきました。
中でもここは素晴らしかったです!



私がどこにいるかわかりますか?
心の清い方には見えないと思いますが、手前の建物の1階でアイスコーヒー飲んでます。
見えまっか?




昨年11月8日の記事に出てきたSさん65歳のその後です。


この方は、病院の初診時に「私は手術はしません。」と宣言していますので、手術の話なく経過されてきました。


2009年のレントゲンでは骨盤側の骨に穴が開いていたり、大腿骨頭の骨に循環の悪さが見られました。

この頃は、骨の修復期で股関節の関節包内の炎症が考えられました。

  ※骨の経過の呼び方について※(復習)
   一般的に“変形”と呼ばれますが、私は“修復”と考えています。
   一般的には変形の過程を前期→初期→進行期→末期と呼んでいますが、
   私は、修復の過程を・・前期→初期→修復期→安定期と呼んでいます。


骨が修復する段階では、炎症による痛みや、炎症による筋肉の硬化による筋肉痛が出やすいです。


2009年~2011年夏頃までのSさんは、痛みがあり、筋肉の施術後は一時的に効果はあるのですが、2~3日すると痛みが戻っていました。


この時期、私はSさんの股関節の動き(可動域:かどういき)が硬くならないように、筋肉をほぐして柔軟性の維持に努めました。(この結果は11月8日の記事に載せました。)


2011年の秋頃になって、Sさんの股関節周辺に急に痛みが出にくくなりました。
そろそろ修復期から安定期に入るのかなと感じました。


下のレントゲンは2009年の修復期中のものです。


上のレントゲンでは、下の青○に示すように骨盤側に穴が見られました。
また、股関節の関節面はいびつな形状をしていました。
また赤い矢印のような血流の悪さ(黒く写る→骨が痩せている<骨萎縮>)が見られています。





次のレントゲンは2012年、最近のレントゲンです。



上のレントゲンでは、下に示すように関節の隙間(オレンジのライン)が綺麗にできていました。
また、骨盤側にあった穴は埋まり、骨盤側がつぶれないように強化されていました。(青い矢印の周辺:骨硬化といって、骨密度が高くなるのでレントゲンでは白く写っています。)




この3年間で、SさんとSさんの骨は頑張りました。
私は、Sさんの悪い方の脚にどんどん体重をかけるように指導し続けました。




現在、Sさんにはほとんど痛みはなくなりました。
歩く姿は、足が痛かった人とは思えないほど綺麗な歩容です。

いまだに“ホットフラッシュ”は見られますが、股関節の痛みとは関連していませんでした。




このように、骨の変形は進行して末期を迎えるのではなく、骨の修復が進み安定期を迎えるのです。



骨が修復するためには、新しい骨細胞が作られなければなりません。
新しい骨細胞ができやすいのは、脚に体重をかけた時なのです。



これは、重力のある地球に暮らす人間の基本常識です。



皆さんにも、筋肉をほぐして痛みを軽減させたうえで、脚に体重をかけていただきたいと思うのです。



ところでね、不思議な話があるんです。
“この続きはWEBで・・・”とは言いませんよ!

Sさんは、自宅でパン教室を開いているのですが、今までの痛かった時期でもパン教室を開催している時間帯はまったく痛み無く綺麗に歩けていたと言っていました・・・。

楽しい事をしている時って、意外と痛くないんですよね・・・不思議なものです。








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APT48
アンポンタン48歳の松本でした。

垂直と平行  ~軟骨は再生するの?~2

2012-03-17 05:34:12 | 軟骨の話
●2月に新大阪駅から南紀白浜駅に向かおうとしたら乗るべき電車を間違い、たまたま降りた和歌山駅の隣のホームからパチリしました“たま電車”

あの“たま”が駅長をしている電車はここから出ていたのか!
和歌山出身のくせに、はじめて和歌山駅に降りて、次の電車までちょっとゆっくりしてみました。

●3月13日から“松本深圧院グループ”のホームページと銀サロのホームページ(URLも変わってます)が変わりました。
松本深圧院グループ http://www.shin-atsu.com/です。
 銀座店メールアドレス info@~(@以下はms-ginza.com 以前はls-ginza.comでした。)
 個人アドレス     tayama@~、miyagawa@~、matsumoto@~(@以下はms-ginza.com 以前はls-ginza.comでした。) 
 
よろしくお願いいたします。
出張についてはこちらに7月分まで載せました。
今年から早川先生と田山先生も多く加わって頂き出張がかなり増えました!


いつもいつもありがとうございます。




2月に放送されたためしてガッテンの「股関節」。

今までの伝統的な考え方とかなり異なっていたので、違和感を感じた方は多かったのではないでしょうか?

あくまでもバラエティー番組ですのでバラエティー感は否めないのですが、何回か見ているうちに、よくできた番組だと感じるようになってきました。
ただ、「関節が破壊される」という言葉を繰り返していたことはまずかったね、明らかに間違いです。



番組の初めに、股関節が悪い方々が最初は腰や膝や足先などに痛みを感じることを紹介していましたね。
このことは、患者さんが訴える痛みの部位に惑わされず、医療関係者に“全身を診る姿勢”が必要だということを示してくれました。

股関節を診るんだけど、全体も診る。
そして、全体を診ながら、股関節を詳しく見ることが重要ですね。


皆さんから「実際どうなの?」という質問が多かった“貧乏ゆすりと軟骨の再生”については、いくつか疑問はありましたが、骨や軟骨が綺麗に修復するんだという証拠をレントゲンで示してくれたのは非常にうれしかったです。
(“進行期”ではなく“修復期”であり、“末期”ではなく“安定期”であるという一例)


しかし、それが貧乏ゆすりによる軟骨の再生のためかというと・・・?


番組の中で、貧乏ゆすりをしたら軟骨が再生したという証拠を示すために、ある患者さんの2枚のレントゲンが示されていました。
そのレントゲンを絵にしてみました。


その絵は…こちらです!


1枚目のレントゲン写真(これは4年前のレントゲンでした。)


2枚目のレントゲン写真(これは現在のレントゲン写真でした。)

4年前に比べて、脚長差はかなり広がっていました。
骨が全体的に黒かったのが気になりました。


番組では、「4年前には完全にくっついて隙間がありませんでしたが、今ではうっすらと開いています。」とナレーションしていました。

しかし、4年前のレントゲンにも軟骨はしっかり写っていました。
もちろん、骨の縁の形状はいびつでした。
それが現在では骨の修復とともに軟骨も綺麗に修復されただけだと感じました。



現在、一般的には“軟骨は再生されない”というのが常識です。



番組では「軟骨は再生する。」と言っていましたが、その後に出てきた神奈川リハビリテーション病院の杉山先生は「動物実験ではそのような結果が出ています。」と、否定もできずそのように説明されていましたね。

私は、軟骨に再生力(軟骨細胞の数が増える)があるのかどうかは、軟骨に栄養が行くような股関節治療に対する治療者側の積極的努力が少ない現状では判断ができないと考えます。


今のところは“軟骨の修復(軟骨細胞の数は変わらない)”はあっても“軟骨の再生(軟骨細胞が増える)”は無いと考えています。


ただ、番組中に気になった一言がありました。
貧乏ゆすり療法の考案者である柳川リハビリテーション病院の井上先生の一言でした。
1年前のレントゲン写真と現在のレントゲン写真を患者さんに見せながら「この1年間でさらに(関節の隙間が)開いたでしょ。まだ年々良くなっていきます。」と説明されていたのです。
私は1年前のレントゲン写真を見ようと、テレビ画面に顔をこすりつけましたが、先生の陰に隠れました。
結果的に、番組で取り上げていたのは、上のように4年前と現在のレントゲン写真2枚だけでした。

できれば1年前、2年前、3年前のレントゲンを見せて、その経過を見せてくれればわかりやすかったと思いました。
1年前より更に軟骨が増えているレントゲン写真を見せてくれれば、“軟骨の再生(軟骨細胞が増える)”の可能性を画像として見てもらえたのにと思いました。
残念!

この井上先生の良いところは、手術を希望される方の改善も行い、さらに手術を希望されない方の改善も指導しているところではないでしょうか?
“軟骨は再生する”については、整形外科医の中で不評だと患者さんから聞いています。
不評だと感じている先生方は、手術を希望されない方にも改善策を指導されているのでしょうか?




実は、このレントゲン写真の方のように、骨と軟骨が変化(修復)する方は意外と多いのです。
私はこのブログでも、本の中でも“骨の修復(変形の修復)”と言う言葉で説明してきました。(一般的には“骨の進行(変形の進行)”と言いますね)
骨の修復には必ず軟骨の修復が伴います。

私が行っているように、深圧で筋肉をほぐして痛みをコントロールし体重をかける方法でも、同じような骨と軟骨の変化が見られます。
今までに、このブログでも多くのレントゲンで示してきました。


他の方のレントゲン写真をお見せしましょう。
そのレントゲン写真がこちらです!
 「・・・なに?」




そのレントゲン写真がこちらです!
この写真は、貧乏ゆすりをしないけど、股関節の隙間が綺麗に出ている私共の社長TETSUさんのレントゲンです。



大腿骨頭の形が、正常とは異なりますが、骨盤と大腿骨頭の接地面が広くなる様にすっごく綺麗に修復され、股関節に安定して体重がかけられるようになっているのがわかると思います。




●股関節をリズミカルに反復して動かして循環を良くすること。(脚に体重をかけない⇒貧乏ゆすりなど)
(股関節には平行な動きが発生)

●筋肉をほぐして体重をかけることによって循環を良くすること。(患側荷重法など)
(股関節には垂直な動きが発生)


  ※先の記事の“スポンジ効果”を考えると、平行の力よりも垂直の力の方が“スポンジ効果”パワーは大きいと考えています。
   私達が“患側荷重法”などによって脚に体重をかける指導をしているのは、軟骨の栄養改善・骨密度の増強・筋力の維持改善が
   期待できるという、重力のある地球に暮らす私たちの基本的常識にしたがっているのです。
   



このことが皆さんの自然治癒力を増大させ、骨や軟骨の修復をもたらすのです。
あくまでも、もっとも大きなパワーは皆さん全員が本来持っている《自然治癒力》です。


その治癒力パワーをいかにして引き出してあげるか、が重要だと考えます。


そうは言っても、自然治癒力にも個人差があります。
痛みと闘いながら、骨や軟骨が修復するまで頑張るんだ!と言う方も正解です。
一方、痛みに耐えかねて人工関節手術を受けられることも正解です。


私達は、皆さんが選択をされた自分らしい人生を応援しています。


貧乏ゆすりが楽にできる方々には、貧乏ゆすりをおすすめします。
体重をかけても痛くなくなってきたら、体重をかけて骨や筋肉を強くする事をおすすめします。
そして、自分の骨や軟骨の自己治癒力を高めようではありませんか!

人工関節手術を選択された方は、体重をかける事によって骨と筋肉を強くしようではありませんか!


そして、皆さん、自分の股関節を長持ちさせようではありませんか!




それにしてもまみちゃん(山瀬まみ)、股関節痛そうでしたね。
それにしてもひかるちゃん(西田ひかる)輝いていましたね。
かつて、子供をダシにしてひかるちゃんのコンサートを見に行った松本でした。









  <ここをクリックしてね!↑>
  
  変形性股関節症の真実 P36~  
  股関節を長持ちさせる方法 P65~
  患側荷重法(かんそくかじゅうほう) P168~





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垂直と平行  ~軟骨は再生するの?~

2012-03-14 23:25:29 | 軟骨の話
最近Amazonで私の本に異変が起きててびっくりしました。
中古が新品よりも高くなり、最高で2400円でした。
初版の在庫がかなり少なくなってきたようです。
初版の注文急いでください!
きっとプレミアつくんじゃないかなぁ・・・?
皆さんのおかげです。
いつもありがとうございます!



  <ここをクリックしてね!↑>






股関節の軟骨は擦り減る(摩擦によって軟骨が減る)のではありません。


軟骨軟化症という軟骨の栄養不足(病気)が続くと軟骨の細胞が少なくなっていくのです。
軟骨が擦り減らないために神様が準備されたのが、何を隠そう軟骨自身なのです。

軟骨軟化症の経過





摩擦係数という数字があります。
小さければ小さいほど、摩擦は少なくなります。
摩擦が少なくなると、人体内に余計な摩擦熱が生じにくくなるのです。

軟骨の摩擦係数を、ほかの摩擦係数と比較してみましょう。

   摩擦係数
関節軟骨 0.02~0.005

氷と氷 0.03
鉄と氷 0.05
(アイススケート)
スキー板と雪 0.01~0.1
人工関節 0.1~0.3


軟骨の存在理由は、軟骨の擦り減り(摩擦によって軟骨が減ること)を防ぐことなのです。

医療関係者の中では、「軟骨がすり減っているから・・・」と簡単に言い過ぎています。

軟骨にしっかりと栄養が届けば、軟骨細胞が減ることは止められるでしょう。
このことは、私の本の121ページ~説明しています。

ここがわかっていただけると、なぜ私が15年間も一筋に筋肉を押してゆるめたうえで、皆さんの脚に体重をかけさせているかがわかっていただけると思います。





人間は重力のある地球に立って生活できるようにできています。

脚に体重をかける事によって骨は骨密度が高まり、筋力は維持・増強するようにできています。
同じように、関節軟骨も体重をかける事によって栄養が行きわたるようにできています。


これは地球に暮らす私たちの基本的常識です。


股関節の骨盤側には軟骨があります。(赤矢印)

大腿骨の骨頭にも軟骨があります。(赤矢印)

そして、軟骨と軟骨が接触して股関節ができています。





皆さんが脚に体重をかけた時、この2ヶ所の軟骨には垂直の力が加わります。

この時に軟骨には、私が“スポンジ効果”と呼んでいる現象が起こります。
つまり、軟骨内の老廃物が関節の袋(関節包)内に押し出されるのです。

スポンジ効果には続きがあり、皆さんが体重をかけていた脚を宙に浮かした時、今度は関節軟骨には逆垂直方向の力が働き関節の袋に溜まっている栄養を吸収します。


この“スポンジ効果”については、私の本の123ページで説明しています。




骨や筋肉には血管がありますので、血管から栄養が運ばれるのですが、軟骨には神経だけでなく血管もありませんので、関節軟骨に栄養を運ぶには、関節軟骨に加わる垂直の力が必要不可欠なのです。


例えば歩いている時の右脚を見ると、右脚が地面に着いているときは、右股関節の関節軟骨には垂直の力が加わり、軟骨内の老廃物が押し出されます。
そして、右足が地面から離れた瞬間に軟骨内に栄養が吸収されるのです。

この排泄→吸収が家事での移動時や買い物の時間に行われているのです。


関節軟骨が再生するかどうかは、この栄養に左右されるのです。



今回は垂直の力について説明しましたが、次回は貧乏ゆすりなどの平行の力について説明します。
そして、2月の「ためしてガッテン」に出てきた内容の問題点と、素晴らしい点を私なりに説明します。


垂直と平行、どちらが栄養が運ばれやすいのでしょうかね?



・・・つづく






  <ここをクリックしてね!↑>
  軟骨にも病気があるのです。 P121~
  





■私たちグループのホームページです。

全てはこのページから始まることになりました!

http://www.shin-atsu.com


よろしくお願いします!




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