股関節痛は怖くない!~変形性股関節症の新しい考え方

変形性股関節症の常識には間違いが多く、怖さを抱えている人が多い。
常識の間違いを理解して人生を楽しみましょう!

AかB? ~診察の重要性~  2

2012-07-19 12:21:08 | 軟骨の話
10年間、仕事の日はほぼ一日一食の松本です。
いま読んでいる本には、“もともと人間の身体は、わずかな食料とわずかな塩があれば生きられるようにつくられている”と書かれていました。
下の写真は7月17日の夕食です。
この日は、朝おにぎりを1個食べて8人の患者さんを連続で施術しました。(最近は8人の日が多いです。)
空腹で仕事すると集中力が増し、身体が良く動くのです。
向かいの久留米ラーメン金丸の冷やし中華に、もやしとネギをトッピングしてみました。
ごまをすって上にまぶしています。
いかがでしょうか?
まず、上の野菜を食べてから、麺を食べました。
ゆっくり食事をするために始めた“夕刊新聞を読みながら”いつもカウンターの一番奥で食べています。


体重は68kgです。
このところ少し減りました。

だって、だって、だって、夏なんだもん!







前回の記事では、股関節痛の原因には下記の2つの原因があると書きました。

A、股関節関節包内の炎症性の痛み
B、筋肉内の阻血性(血流障害)の痛み


そして、皆さんの股関節痛の原因がAかB?を明確にすることが重要だと書きました。
この原因を特定していく過程が“診察”でした。

診察で特定する股関節痛の原因によって、治療法が決まりますので、診察は非常に重要なのです。

私は、基本的に手術には賛成ですが、問題はその過程です。
その過程によっては、反対と考えることもあります。
その過程が“診察”なのです。



7月の初めに、診察の重要性について考えさせられる大事件が発生しました。


その患者さんは40歳代後半の男性Sさんでした。

日本の病院では、人工関節手術を勧められていました。
股関節の軟骨の隙間が狭いと説明されていたようです。
5月に仕事で香港の本社に行ったとき“股関節の世界的権威”の先生からは、香港で人工股関節の手術をしてから日本に帰ったらどうだと言われたようです。


たまたま、香港在住の方が『股関節痛は怖くない!』をお持ちで、その本を読んで6月の初めに銀サロの来られました。


この日、私は鹿児島で施術中でした。
初回は宮川先生が担当し、初めて深圧を受けられました。
5月からは股関節痛(お尻とすねの外側の痛み)が強くなり松葉づえをついていたので、この日も松葉づえでお見えになられたようです。


この時の股関節の動きは 屈曲110度、外転40度、外旋30度、内旋20度でした。



ちょうど1カ月後、2回目の施術は私の担当でした。

この時は杖を使わずにいらっしゃいました。

第一声は「前回の施術の後、劇的に良くなりました。」でした。

痛みはほとんどなくなっていました。
前回の宮川先生の施術から、1ヶ月も経っているのに痛みが無くなっているという事は、この方の股関節痛の原因はほとんどが筋肉だったことがわかりました。


この日の施術前の股関節の動きは、屈曲120度、外転60度、外旋70度、内旋30度、開拝70度でした。
もう私がやることはないような感じでした。

内旋の動きが硬かったので、中殿筋と大腿筋膜張筋中心の施術をしました。
施術後の股関節の動きは屈曲140度、外転70度、外旋70度、内旋60度、開拝80度でした。

股関節の動きとしては十分正常範囲であり、さらに股関節を動かしている時の“抵抗感”が全くないのです。



それにしてもおかしい・・・?


なぜ痛みが出たのか?


詳しく聞いてみると、7年前に10m高さの階段から転落して膝を強めに打撲していました。

私は、先日の記事の松本の分類、タイプ9(ケガの後遺症による変形性股関節症)に似ていると考えました。


両脚の長さを計るとほとんど左右差はないし、股関節痛の原因と考えられる事故にあっているし、痛みは劇的に改善しているし、股関節の動きは正常で、動かしている時にも十分力が抜けて抵抗感が全くない事・・・・。


総合的に考えて、私は最後にSさんに言いました。


『Sさんの股関節は正常です。』


もしも股関節の隙間が狭いとしても、その隙間も広がる可能性はあります。
(軟骨が増えるのではなく、筋肉が緩んで隙間が広がるのです。)


おそらく7年前の事故の後遺症(わかりやすく言うと股関節捻挫の後遺症)で、股関節周囲の筋肉が病気になっていただけだと考えました。


その筋肉の病気はほとんど治りました。
という事は・・・もう正常に戻ったと思いました。




この方の場合は、股関節痛の原因はほぼ100%筋肉だったと思われます。

めずらしいケースではあるかも知れませんが、実際にそのような方がいらっしゃったのは事実です。




もしも、レントゲン画像と股関節痛の程度だけで人工股関節を勧められたとしたら、皆さんはどう思いますか?
いくら人工股関節に神経が無いからと言って、この方の場合、松葉づえをつくくらい筋肉の痛みが酷かったようでしたので、人工関節の手術をしても股関節痛が残っていたとも考えられます。



基本的な診察法を、当たり前に行う整形外科の先生が増えて欲しいです。



私が本に“将来病院(総合股関節センター)を作りたい”と書いたのは、レントゲンに写らない組織への当たり前の診察を当たり前に行ってくれる整形外科医を探す(育てる)ということも含んでいるのです。




私達の考え方は、『整形外科へは行くな!』、『絶対手術は反対!』という消極的な考え方ではないのです。









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変形性股関節症を怖がらないでね