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2016ニューヨーク滞在記 4:アセラ・エクスプレスとA列車で行こう!

2016-06-12 | 旅行記:2016 ニューヨーク
NYペンシルバニア駅 Penn Station 地下プラットホームに停車するアセラ・エクスプレス


3:アメリカ自然史博物館とヘイデン・プラネタリウムからの続き

NY市民の足として、マンハッタン島とその周辺地域をくまなく結ぶ地下鉄網。
その中でも特に知名度が高いのが、ブルックリンとハーレムを結ぶニューヨーク市地下鉄A系統、いわゆるA列車だ。





誰もが一度は聴いたことがあるJAZZの定番中の定番曲「A列車で行こう(Take the "A" Train)」で、「A列車に乗ってハーレムに行こう、JAZZを聴きに行こう!」と歌われたNY市地下鉄A系統、
実際には単なるNYの通勤路線なのだが、それでも走り去る青いAのマークを見送ると、殺風景な地下鉄駅のどこかからあの軽快なピアノのイントロが聴こえてくるような気がするのだ。

そんなA列車に乗って僕が向かったのは、ハーレムのゴキゲンなジャズクラブ…ではなく、マンハッタンのど真ん中にあるペンシルバニア駅(通称ペン駅)
全米鉄道旅客公社アムトラックのターミナル駅でありアメリカで最も乗降客数が多い駅として知られるが、プラットホームは全て地下にあり、ペン駅の真上にはマディソン・スクエア・ガーデンが建っている。




ペン駅から乗車したのは、アメリカ唯一の高速列車であるアセラ・エクスプレス
アメリカ北東回廊のメガロポリス地帯を貫き、ボストンからニューヨークを経て首都ワシントンDCとを直結する、アムトラックが誇る特急列車だ。

これからアセラ・エクスプレスに乗って暫しNYを離れ、ワシントンDC近郊の港街ボルチモアまで小さな旅に出ることにしよう。


車内は日本の新幹線より小ぶりで狭く、ビジネスクラスは横4列に座席が並ぶオープンサロンスタイル。

アセラ・エクスプレスの車輌はフランスのTGVを基に製造されたもので、全席定員制でファーストクラスとビジネスクラスのみ。
航空機に対抗する目的で運行されているので、チケットも航空券のようにオンライン予約のEチケットとなる。
価格もかなり強気に設定されていて、オンライン予約の早割でもビジネスクラスでNY―ボルチモア往復で300ドル以上…
その割には最高速度は九州新幹線よりも遅い時速240キロしか出さず、走行ルートも専用の高速区間などは無くて全区間が老朽化の進んだ在来線区間のみ。
大丈夫かアムトラック…


アセラ・エクスプレスには車内にカフェテリアがあり、軽食をテイクアウトできる。
いかにもアメリカらしいメニューだと思いチョイスしたターキーのサンドイッチはかなりボリュームがあって、一つ食べればお腹一杯に…

車窓にはアメリカ東海岸の大都市と自然が交互に入り混じった風景が広がる。


NY近郊のニュージャージー州を走るダブルデッカーの近郊列車。ゴツい…


NYとDCのほぼ中間、フィラデルフィアの近郊列車。

NYから2時間少々で、ほぼ定刻通りにアセラ・エクスプレスはボルチモアに到着した。



アセラ・エクスプレスは終着駅のワシントンDCのユニオン駅を目指して走り去る。

さて、到着したのはボルチモアの市街地から少々離れた場所にあるペンシルバニア駅(通称ペン駅)
…って、NYと同じ駅名じゃないか!!(笑)

実はNYもボルチモアも、どちらのペン駅もペンシルバニア鉄道という鉄道会社が自社専用駅として建設した為に社名が駅名となっており、ペンシルバニア鉄道がアムトラックに引き継がれた後も駅名はそのまま残ったということらしい。



ボルチモアの街には無料の循環バスが走っていて、駅から市街地までは簡単に移動することが出来る。
市街地のホテルにチェックインして荷物を置いたら、つかの間のボルチモアの休日を楽しむとしよう。
という訳で、次回は番外編のボルチモア滞在記となります。お楽しみに(笑)

5:ボルチモア散歩 港街とB&O鉄道博物館に続く


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