大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

J聯賽 第18輪 大阪鋼巴 1-0 千葉杰夫

2008-07-21 07:09:55 | ガンバ大阪
厳しい試合だったが、終わってみれば後半アディショナルタイムに雅人のゴールにより1-0の勝利を収めたのは、試合中でのポゼッションやシュート数の差を見れば順当な結果であったと言えるのではないだろうか。

千葉とやる時にいつも苦しむのは、この試合もそうだが、両サイドが最初から広いポジションを取っていて、ボールサイドとは逆のガンバのSBが中へ絞った時にサイドチェンジを仕掛けてそこを狙ってくる(特に安田のところは)。こういう形というのがガンバが苦手にしているからこそ、千葉がどんな順位にいてもこのチームとの対戦する時はいつも苦しめられるわけですが。実際これで前半安田は千葉の谷澤と対峙させられて、一度は抜かれたところを後ろから止めてイエローを貰っている。ただ、中は固めたので、谷澤のドリブルや根本の巻いてくるクロスはイヤらしいけど怖いというとこまでは行かなかった。

となると、あとは攻撃なんだけども、4-5-1というシステムで後ろでガチっと固めて来られた中ではパスが通りにくく、逆にこれをカットされてカウンターを食らう始末。後半どう立て直すかな、と思っていたらまず倉田に替えて佐々木、これでボランチを削ってサイドに人を配し、ボスナーに付かれていて沈黙していたバレーを平井に替える荒療治。実は、バレーって相手のセットプレーの時の守りにおいてその高さというのは効いていて、守備の時は逆にボスナーの高さを抑えていたんだけども、平井というオプションもカントクは考えるようになったということか。佐々木に関してはここのところ彼が見せているパフォーマンス通りで、後半からの攻撃のアクセントになっていた。けれども、千葉は中を固めていてなかなかゴールを割れない。明神のヘッドは、良太にクリアされているしなあ・・・

開幕戦と同じくスコアレスドローという結果も覚悟しかけた後半ロスタイムに、この日消えていた二川に替わって入っていた雅人が一瞬橋本とカブりかけたところに飛び出して左足一閃!これが決勝ゴールとなった時はゴル裏全体で喜びを爆発させた。去年はヤットのFKというホームランが飛び出したけども、今年はこういう接戦で決着を着けられる野球のバットがない。けれどもそれを全員の力で勝利を呼び寄せた。

引き分けという可能性はあったかもしれないが、逆に言えば負けることは頭になかった。それは、結局千葉の消極性だったかもしれない。確かにこのように守りを固めていたら失点のリスクは少ないけども、今の彼らはリスクを冒してでも勝ち点3を取りにいかねばならない。一つの勝利は3試合分の引き分けに値するのだから、勝ちを狙いにいかないといけなかったのだが、相手の選手交代を見る限りにおいてはそのようには感じられなかった。出来ることなら来年も来たいとは思うし、今後対戦がない以上、我々としては千葉には残留できるように頑張って下さい、と言うしかないんだけども。まあ、この敗戦が悔しいからこそ、来年も対戦できるように絶対残ってやるんだ、とジェフサポの皆さんが気持ちを新たにしてくれれば、この試合をやった甲斐があったとは思うんですがね。

去年はナビスコ決勝の翌日に天皇杯の千葉vs大分戦でフクアリに来たが、リーグ戦では1年ぶりに来た。千葉の選手紹介スタイルも去年とは異なっていた。DJが苗字を読み上げ、サポがそれに呼応して下の名前を呼ぶスタイルが無くなっていたのは残念。個人的にはあれはいいと思ってたんだけどもね。昼間に見に行っていた千葉マリンのDJも来ていたけども、野球の結果のようには行きませんでした。試合後は去年と同様に「天府記」で仲間らと祝杯を上げることができた。来年も来れるといいんだけども。

連休はサッカー三昧+野球観戦

2008-07-19 09:43:01 | サッカー全般
えーと、今日の晩はとりあえず長居行って来年昇格するであろう、広島をしっかりと見させて頂きます。まあ、セレッソもなんだかんだ行って上がって来るんでしょうけども、今の状態じゃエレベータークラブには間違いないでしょうね。

あ、長居といえば、8月のホーム3試合を通しで見られるサマーオールチケットなるものを発売しているそうです(別にNFLの名アナウンサーのPat Summerallとは関係がない)。17日の水戸戦はANAマイラーとしてどのみち行って100マイルはゲットしたいと思うから、このチケを買っておきました・・・横浜FCだって来ることだし(といっても私はカズ目当てで行くミーハーじゃないけども)。

で、翌日は千葉遠征でフクアリ行く前にまたまた海浜幕張に寄って野球観戦致します。その後にフクアリで応援し、「天府記」で祝勝会というパターンやな。

連休最後は、帰阪して、サテの試合を見てから速攻で西京極へ移動して、途中からになるけども、西京極で京都vsFC東京戦を観戦。コール氏とはなんだかんだ行って一月か二月ぐらいの間隔でお会いすることになります。まあ、ガンバサポとしては京都にいる元ガンバの選手も気になるところです。フェルは今のところ持ちすぎの悪癖は出ておらずに、中盤でしっかりタメを作ってヴェルディ戦での柳沢のゴールをお膳立てしていたから、今のところフィットしているのだろう。

というスケジュールで動く予定です。

J聯賽 第17輪 浦和紅寶石 3-2 東京偉爾迪

2008-07-18 07:39:32 | サッカー全般
自分が浦和に対して求めることは、まず、強い浦和であって欲しいということ。そしてその強さに恥じないようなサッカーをやって欲しいということである。それでこそ、浦和の試合を中心にしてサポーターもアンチも話題に巻き込めるし、他サポはますます浦和を倒したいと闘志をたぎらせることができると思うからである。

ただ、ここ数試合見ている限りにおいては、まだ浦和に強さというのを感じることが出来ていない。この試合は闘莉王をトップ下に据える奇策に出た。ポンテのようにボールをタメる技術があるわけでもなかったら、彼目掛けてボールを蹴りこむしかないが、前半そうした攻撃を見ていて先が思いやられるな、と思った。しかし、この日のヴェルディのCB(土屋177センチ、那須180センチ)には高さがない分、闘莉王(185センチ)の高さが生きたので、奇策はこの試合限定では成功したと言えるだろう。バスケットでは2インチ(5センチ)程度の慎重さはミスマッチと考えられていて、技術のあるシューターはマッチアップしている相手の上をどんどん攻めることができるがサッカーにおいても同じことなのだろう。事実CKからの2点はその高さの部分で抜け出せたからこそ生まれたものだ(阿部のキックも良かったんだが、次節出場停止かあ・・・)。

逆に言えば次節の川崎戦では井川(182センチ)、横山(184センチ)、伊藤(183センチ)と、それなりの高さを揃えた選手と対峙することになるし、鹿島相手だと岩政(187センチ)がセットプレーでは密着マークを闘莉王に対して敢行してくるかもしれない。そこで高さが封じられると、攻撃が止まってしまう。そうなったらこの試合で平川のように連動して上がらない選手がいるようじゃ・・・と思うのだけども高温多湿の日本の真夏で走るということを求めるのも厳しい。

となると、浦和に対する処方箋って何も組織サッカーへのスタイル転換だけでなく、守りを固めた上で前線の選手の個人技に依存するという選択も省エネという観点ではアリなのかもしれないのだが。実際、闘莉王を最終ラインに据えないのは、ラインの押し上げという目的があったものだが、フッキのスピードに対応できていなかったとなると高いラインコントロールは厳しいかもしれない。本当は浦和には低いラインのブロック守備が今は合っていて、その最後尾に4番を置くというやり方がベターかもしれない。

ただ、それが結局浦和の現状に適しているとはいえ、何となく寂しい気はしますね。自分自身、スタイル変換を目指して色々と模索している浦和の現在位置を実は評価している。まあ、その過程の中で大分のようなカウンターサッカーにやられる可能性も時にはありながらも、それは将来の飛躍の中の一時的な屈みとして捉えていたけども。だからまあ、どんなスタイルがいいのかという結論は結局浦和の関係者やサポの間で下される結論であるからこれ以上何とも言えない。

こう書いているけども、実はガンバだって結構足元が揺らいで来ているなとは思う。ガンバでは逆に、いいサッカーをやっている、というだけではダメで、それをいかに結果に結びつけるかが大事だということが我々の内部で随分と議論されていたが、結局それは理想主義の中にリアリズムを取り入れて、攻守のバランスを取るということであったりもするわけで、本当の意味での自分たちのスタイルを追求した結果で手にしたタイトルというわけではなかった。特に去年のナビスコの場合は。故に自分は結果には満足しつつも内容には課題があればそれを謙虚に受け止めたいというスタンスはせめて保とうとは思うのである(埼スタでの浦和戦は、いつもとは真逆の展開だったことは認めざるを得ない)。

だからまあ、浦和は浦和で、ガンバはガンバでそれぞれ内部事情は異なりながらも、如何にして見るものを喜ばせながらも勝つという道をそれぞれ模索しているわけで、その意味で、部外者としても浦和が今後どういう道を歩んでいくのかが結構興味深いんですがね。

J聯賽 第17輪 大阪鋼巴 1-1 FC東京

2008-07-17 00:13:39 | ガンバ大阪
再開後のリーグ戦では結果はともかく、ガンバらしいサッカーは出来ていたとは思うのだが、今回は東京の戦略によってガンバは思うようにサッカーはやらせてもらえなかった。ポジションを東京のイレブンが広くとり、前線に素早い経てパスを出して、ガンバの高いラインの裏を狙い、また右サイドに狙いをすまして石川を長友が追い越す動きをしてサイドから崩してクロスをあげる。こうすることで広げられて、ガンバが得意とするパスサッカーが思うようにさせてもらえなかった。

まあ、東京相手だと、速い縦パスを警戒するあまり、前節の鹿島なんかはラインを下げて、中盤を省略したような形を余儀なくされたものだが、ガンバにとっては高いラインこそがガンバのサッカーを支える生命線であるが故に、ラインを上げようとすると裏に出されてしまうのが悲しいところ。この辺は前節の川崎戦をスカウティングし、ジュニーニョに抜け出されてやられた一発を見て、意図してきたプランなんだろう。裏ばかり狙うのが東京のやり方というわけではなさそうな気もする。アウェーの大宮戦同様に高いラインを敷く相手に対してやっていることで、前回にも書いたように、相手に応じてやり方を変えるという意味で城福監督の思考もまたムービングしているのであろう。

ただ、そうしたやり方は確かにガンバの長所を消したが、同時に東京の得意な形というのは何なのかということを考えさせられてしまうものだった。前半から幾度となく危ない形を作られていたが、その多くは右サイドを起点にしたものであり、カボレが本来決めてもおかしくない場面が2度ほどあった。後半も石川が中にちょっと入ってスペースをサイドに造り、長友が追い越していくことでチャンスを作っていたが、それなら石川を下げてエメルソンを投入した交代は逆にガンバにとってはさして脅威にはならず、却って助かったかもしれない。その後幾度となく裏にボールを入れて来られてもガンバは3バックが冷静に裏のスペースを消して対応するようになってロングボールを弾き返し、更おにはセカンドボールを拾って攻撃に結び付けられるようになった。だから、東京って相手の良さをある程度は消せたけども、自分たちの得意な形というのも一つ捨ててしまったかもしれないのである。

ただ、ガンバの攻撃ではバレーがポストとして機能していなかった(終了間際にはよく倉田に繋いでチャンスはお膳立てしたが)が故にまたもやルーカスが前に上がらざるをえなかったのだけども、前線でのルーカスの上手さといったらもう桁ハズレやな。あの難しい浮きダマを難なく足元で収めてしまったのだから・・・先制ゴールといい、十分古巣のサポに対してはアピールしたでしょう。

お互い勝てるチャンスはあったとは思うから、負けなくてよかった、という気持ちと勝てる試合だったという気持ちは半々あると思うけど、引き分けは妥当な結果というところか。どちらかと言えばガンバは連戦の中で倉田や佐々木、それに下平を使えたという点では収穫だったかもしれない。今は播戸や遠藤がいない状態だから、本当の勝負は彼らが戻ってからの秋口あたりからだと思うし、順位争いも低空飛行だから、カントクは育てながら勝つという道を模索している時なんだろう。

引き分けであったけども、この試合に2万7千人も集まった(その中で招待がどれだけあったかは判らないが)ということで、平日に、郊外の飛田給ではなく、都心のオフィスから仕事帰りに行ける国立で開催したことに意義があったかもしれない。その中でガンバというチームと試合をやれば面白いし、東京も内容的に光るものが見出せたかもしれない。何しろガンバは相手によって特別に何かを変えようとするチームではなく、自分たちのサッカーというのを貫こうとする。

逆に言えば、ガンバは同時に相手の持ち味を出させて光らせてしまう傾向にある(だからその意味で次節の京都戦はガンバとは別の意味で難しいかもしれないが)。東京が城福監督のものでいいサッカーをしようと志すならば、ガンバとしても相手にとって不足はないし、東京の方もまた、ガンバと対戦するのがどことやるよりも楽しみだと思って貰えれば、この2チームのカードが面白いと世間に認知されるだろうし、それを願って止まない。

桑原監督解任に思うこと

2008-07-15 08:08:57 | サッカー全般
鹿島vs東京戦と並行して、Jスポで横浜FMvs新潟戦を見ていたんだけども、内容は完全にマリノスが押していた。足らないのはゴールだけ。けど、セットプレーで千代反田に頭で決められて、その虎の子の一点を新潟に守りきられてしまった(こうの試合を見ていて一昨年ウチが寺川のミドル一発にやられた試合を思い出してしまった)。

試合を見ていてマリノスの桑原監督のFW起用はなんかチグハグに感じていた。試合終盤残り時間が少ない時に、大島に替えて坂田を投入したが、あの時間帯で、相手に引かれている時に坂田は殆ど何もできない。むしろ開始早々からロングボールを入れて相手のラインを下げさせる為に起用した方がよっぽど生きる。まあ、解説の山本さんに「大島に居て欲しかったですね」なんて言われてどーすんだよ、桑原さん!

ただ、そうした選手起用に?があったとしても、桑原監督はマリノスに対して今までなかったポゼッションサッカーの種は撒いたのではないか。金沢で対戦した時に、ガンバがここ数試合の中で最も相手に圧倒されたのはあの試合だけ。こちらは遠藤不在で中盤でボールを落ち着かせられなかったとはいえ、マリノスにあれだけ攻め込まれた試合というのはここ数年でもなかっただろう。その意味では内容は悪くない、あとはゴールだけということだったんだが、どこかのチームだって一歩間違えばこうなっていた可能性はあるかもよw

よくリアクションサッカーや放り込みの攻撃をやっているチームのサポの中に、勝つ為に、或いは面白いサッカーを見たいが為に、ポゼッションサッカーや、パスサッカーへの転換を主張しておられる人がいる。それはそれでいいんだけども、実際スタイルの変換というのはそれほど簡単ではないということを今回のケースが物語っている。

だからまあ、それをやるとすれば、一時期の屈みというものに目を瞑ってでもスタイル変換に着手する覚悟が居るし、見る側もその間耐えないといけないのだが、そうしたプロセスというのは、内容はなんであれ勝つことが全てだと考えている人たちにとっては酷く不快なプロセスになってしまうことである(まあ、その考えもその人たちの自由ではあるが)。実際、金沢駅からスタジアムへ向かうシャトルバスの中で、隣に座っていた鞠サポは、「ウチは難しいことやんなくていいから、シンプルに前にボールを出しゃいいんだよ」という会話をしていた。

今回は降格が目の前に迫っているという結果を受けてのものだが、もしそうでなければ違った選択になっていたかもしれないだけに残念ではある。結果的には実験は失敗だったということなんだけども、それが他のチームの方向性に影響を及ぼしてしまうとなると、Jリーグ全体がリアクションサッカーのチーム同士の試合ばかりになる。つまり、先にどちらが先制するかで試合の趨勢がほぼ決まってしまうとなり、内容ががどんどん薄れてしまうことになりかねない。もちろん、今回の件で当事者たちにとってはそういうことを考えている余裕はないのだけども、第3者的に見れば、今回の件はやはり気が重い。

J聯賽 第16輪 鹿島鹿角 4-1 FC東京

2008-07-13 23:04:51 | サッカー全般
今季の東京の真価が問われるのが、昨年上位3強との3連戦。彼らはまず浦和に開始早々不用意な失点によってゲームプランそのものまでもが浦和の術中にはまった。となると、自分たちのゲームをするには、先に失点することを避けなければならない。城福監督の頭の中にはまず守備から入り、後半勝負に出るというプランがあったと思う。まあ、あんなチームに負けたのが悔しい、と言っていたんなら、言っていることとやっていることが違う、なんていうツッコミはしてはならない。

なぜなら人間おかれている状況が異なれば言うことだって違うからであって、その時その時に言っていることを時系列に整理してみても必ずしも辻褄が通っているものでもない。それは良くも悪くも人間的だと思う。事実、浦和のエンゲルス監督だって、前節とは真逆の展開で大分に負けると「内容は悪くなかった」と言うのであるから。

ただ、城福さんがあくまでも自分の理想を持ちながらも、それを阻むものに対してリアリズムを時と場合によって使い分ける必要があるということを判っていてそれを遂行しているように思える。いや、もっと言えば東京って5月のアウェーの大宮戦の戦いを見れば判るように、相手によって戦い方を変えてくるところ(つまり監督の思考もムービングしている)が城福流ということであり、どんな相手でもやり方を変えないという横綱相撲を取るわけではない、ということなのかもしれないけども・・・

すなわち、攻撃的なスタイルを貫こうとすると、逆にカウンターサッカーの洗礼を受けてしまうことは珍しいことではなく、それがスタイルの転換を躊躇させる原因であるかもしれない。今のJの試合では、どちらが先制したかによって、その後の試合展開が左右されてくるのが殆どだ。これは先制すると引いて守ってしまうチームが殆どであるという、サッカーのスタイルに起因するからであって、城福さんはそうした展開を避けたかったに違いない。だから、両チーム共にカウンターを警戒するせいか、ラインの距離が間延びした状態で、中盤が省略された形で互いのゴール前で勝負する展開が多くなった。

実際そのゲームプラン通りに試合を進め、後半スローインから平山が粘って最後カボレが押し込んだ。ただ、先制してから攻守の比重は考えて、ある程度リスクを減らしたかもしれないが、浦和や、同じ時期にマリノス相手に逃げ切った新潟のように決して引いて守り切ろうと考えないのが、城福流の理想追求姿勢。その後攻撃カードを切った鹿島が斜めに走りこむ動きを見せて同点に追いついた後に、東京の左サイドを2度も切り裂いて早いグラウンダーのクロスで2点を挙げ、さらに終了間際にCKから決めてダメ押し。東京にとってはホロ苦い授業だっただろう。鹿島は相変わらずの試合巧者ぶりで、固定メンバーでやっている時は強い。まあ、北京五輪で内田や興梠が取られても十分やっていけるかも。で、ナビスコの準決勝で鹿島と当たる可能性はあるけども、そうなると日曜夜に鹿島行く可能性も出てくるわけやなあ・・・

で、次節に対戦する相手のサポから見るとなんですが。

まず、カボレのスピードは要注意だろう。カボレが本当に持ち味を出したのは高いラインの裏に抜け出した時であって、高いラインの押し上げを身上とするガンバにとって、一瞬のズレでオフサイドが取れなかった時は危ない。当然ガンバの高いラインはスカウティング済みだから、大宮相手にやった、4バックゾーンの隙間にボールを入れてくる攻めというのをやってくるんだろうけども、中盤でしっかりボールに対して追いかけて、ラインを押し上げてオフサイドの網に引っ掛けておく必要はある。

サイドに関しては、長友はまだ万全でないから後半から出るんだろうけども、昨年ノリカルを止めたように加地なら長友相手には対応できると思う。まあ、その分加地って上がらなくなったんだが、それには、佐々木が右からのクロスを上げれれば面白い。まあ、逆に左サイドで安田が上がった後に空いたスペースを狙われるのはしゃあないけど、その分攻撃で徳永を押し込んでくれたらそれはそれで助かるけどもね。

余談ではあるが、羽生って90分間は使われないのはスタミナではなく(千葉時代からずっと走っていたわけだし)、チームの戦術的な理由からなんだろうけども、彼がスペースを造る為に走る動きって、結構ゲーム終盤には効いて来るから、フルに使わないのは勿体無い気はするのだが。あと、こちらの選手でいえば、ご存知ルーカスですが、最近はボランチ・2列目・FWと3役こなしていて、結構お忙しい様子です。

水曜日は行きたかったんですが結局はムリということで、今回は居残りテレビ観戦ということになりました。ただ、来週末のフクアリ遠征の翌日に帰阪して、サテの試合見てから西京極へ移動すれば、前半途中からなら何とか東京の試合見れると思うのでガンバって戻ってきます。まあ、そうなると日曜夜(訂正:3連休最後の月曜日の夜)に京都へ遠征するのは東京サポさんにとっては厳しいでしょうけども、鹿島に行っている人たちなら京都へ出るのも一緒かw 

といった具合に、ガンバと試合が被っていなければできるだけ観察しようとしているチームの一つに、FC東京が私のリストに加わっているのも、コール氏と知り合った縁のなせる業なんだろうけども。

J聯賽 第16輪 大阪鋼巴 2-1 川崎前鋒

2008-07-13 10:06:04 | ガンバ大阪
「自分が苦しい時は相手も苦しい」。これはスポーツの世界でよく言われた格言であるが、今のガンバと対戦相手の状態もそのように考えたら、さほど悲観することはないのかもしれない。試合前、一部のサポ仲間にネガネガモードが蔓延していたんだけども、隣のオッサンがウダウダとネガっていたため、「民国の法則」に基づけば今日はいけるな、と思った。つまり、そのネガりの逆のパターンになることが多いわけなんですがね。

まあ、サポって基本的に自チーム本位の考えをするのだから、チームの状態を相手と相対化するという発想がなかなか生まれて来ないのは仕方がない。ただ、この2試合を見ていて何となく思ったことがある。柏にしても川崎にしても、どうも前半ガンバをリスペクトし過ぎていたのではないか、と(逆に言えば、ガンバがナンボのもんじゃい、という勢いでぶつかってくるような選手、川崎で言えばさしずめテセがスタメンの方がどれだけイヤだったか)。

つまり、ガンバという名前だけで相手はその攻撃力を警戒してくれたということである。結果として立ち上がりはガンバにとって悪いものではなかったのであるが。後半どうしてもペースダウンしてしまうため、前半攻勢に出ている時間帯に得点を重ねてしまえば、あとは後半相手にペースを握られても、オフサイド崩れでジュニーニョにやられた失点を除けば、川崎に攻めさせて、川崎のカウンター発動を無力化してしまう。去年のホーム柏戦や九石でやる大分戦などでも見られたカウンター殺しの戦術である。

まあ、欲を言えば後半攻勢の時間帯でやはりもう一点取りたかったけど、ミチも気合が空回りしていたなあ・・・ただ、この試合4バックを基本形としているんだけども、ミチが前に上がる時3バックをも併用するシステムでいた為、ミチが上がっている間は智や加地のカバーというのは大変だったと思うけど、守るときは4バックというシステムで対処し、かつ高いラインコントロールを見せた。これで川崎はパスの出しどころがなかったからね。ただ、ルーカスがボランチの位置まで下がってゲームメイクする現状は相変わらずヤット不在の苦しさを物語っている。バレーが前線でボールを収められず、山崎が前線のクサビ役として機能していない為に、途中でルーカスを前に上げざるを得なくなってしまうんだけども、この試合彼は一人で3役くらい(ボランチ・2列目・FW)こなしていたから、来週の水曜日に彼を見たら東京サポはビックリするんじゃなかろうか。

この試合で輝いたのは二川。2得点のアシストについては言うまでもないが、OAで持っていかないで下さいよ、反町さんw あと、佐々木は右サイドからのアウトフロントで出すクロスは、目の前で見ていたがなかなかのもの。加地もこれくらいやって欲しいんだが、この試合では守備専念やったもんね。加地さんの絞りというのがやっぱり効いていたなあ。

一方、川崎はどないしたん?というくらいに悪かった。確かにガンバのラインが高いため、それをかいくぐって裏にフィードを出そうと思えばどうしてもタイミングがズレるのかもしれないけども、それでもサイドチェンジやロングフィードが全く繋がらないし、ケンゴがこんなにミスするのは見たことはない。中盤と前線の繋ぎ役ともいうべきマギヌンのような選手が不在な為、ジュニーニョが下がってボールを貰う破目になるんだけども、彼が前線に張られている方がどれだけ怖いことか。大橋はスタメンじゃムリってことか。高畠さんもホロにがーい凱旋デビューになりましたなあ(一応この人高槻出身。インタブー聞いていると大阪のアクセントちょっと出ています)。けど、自分は川崎のポテンシャルというのはこんなモンじゃないと思っていますから、終盤等々力でやる時はそれこそ死闘になりそうな予感はする。

川崎サポの皆さん遠方からご苦労様です。今回の遠征の収穫とも言うべき、1000マイルは11月ぐらいに振り込まれるんで来年以降のアウェー遠征の足しにして下さい。あと、スタジアム外でフードフェスタ始めましたので、グルメ事情は改善される方向に行くと思うんで来年も良かったら是非。僕も今年は等々力に行く予定ですんで。

川崎戦はガンバの現在位置を知る試合になる

2008-07-12 06:50:55 | ガンバ大阪
因縁の相手との対戦がまたまた今季もやってきた。思えば、3年前のリーグ優勝の歓喜、一昨年マギヌンのドロップキックによる加地の負傷で失速、昨年は等々力の屈辱、そして国立での歓喜という具合に、シーズンの節目で必ずぶつかる相手との対戦が今季もやって来た。まあ、そのマギヌンがいないわけなんだけども、今度新しい外国人がこの試合から出場、と思いきや結局出られるのは浦和戦あたりでしたか。ありがとうございます。是非とも浦和戦では頑張って下さい。

さて、川崎が相手となると、ある程度ガンバがポゼッションを握り、川崎がカウンターを仕掛けるというような流れになるのだろう。となると、この間の柏戦もそうなんだけども、ペナルティエリアの中での攻撃の変化がやや乏しかったのが、フィニッシュの精度にも影響していた。

ただ、バレーというのは確かにシュートは外し過ぎではあるんだけども、だからと言って彼のストライカーとしての才覚がゼロというわけではない。彼があれだけフィニッシュに絡んでいるのは裏返せば、シュートを打つべき位置に彼が居たからということであって、決められなかったのは結果でしかない。だからこそ、彼は少ないチャンスをモノにする一撃必殺ではなく、ヘタな鉄砲数撃ちゃ当たるみたいな使い方をしないといけない。だからこそガンバは愚直なまでに打って打って打ちまくるというスタイルを選択せざるを得ない(不思議なのは、一方でバレーに決定力がないと断じておきながら、他方でカウンターで行くべきと主張する識者が存在することなんだが)。つまり、ガンバってどこまでも不器用な存在でしかないんだから、ますます入れ込んでしまうわけなんですがねえ。

その意味じゃ、この試合は、ヤットが不在でもいかにしてゲームを作り、いかにしてアタッキングサードでチャンスを作り、如何にして決まる確率の高いフィニッシュの状態に持っていけるか(まあ、それでもバレーはお約束のごとく外すんだけども)、ということがカギになってくる。しかも相手が川崎だということであればなおさら今のガンバを計る試金石ということになるだろう。

なぜ中国人のJリーガーは出てこないのか?

2008-07-10 21:19:11 | 中国サッカー
読売新聞の記事によると来季よりアジア枠が1人導入されることになるらしいが、それの目的の一つにはアジアへのJリーグのマーケット拡大の狙いがあると言われている。当然、中国という巨大市場もターゲットに入って来るかもしれない。

だが、そう言われていると、なぜ今まで中国人選手が、かつてガンバでプレーしていた賈秀全以来全く日本に来ないのかが不思議に思えてくる。Jクラブでも親会社が中国へ進出しているところなんていくらでもあるし、中国への宣伝効果を考えると獲得に動いてもおかしくはない。では、なぜ今まで実現しなかったのか?

答えは、獲得する側と獲得される側との間のミスマッチに起因すると思われる。

獲得するクラブとしては、従来3人の外国人枠を、チームに貢献する外国人選手で固めようとする。現在この点で一番戦力として計算できるのがブラジル人選手である。となると、彼らとの競争に打ち克ってポジションを得られる中国人が居るかといえば恐らく誰もいなかったし、今も居ないかもしれない。

そしてもう一つには、待遇面で折り合いがつかなかったこと。クラブ側は中国人選手を安い年俸で契約したいと考えている。恐らく、実力は中国代表クラスで、安上がりであれば手を挙げるところはあるかもしれないが、そうなると中国人選手らは待遇面で不満を持つことになるだろう。というのも、中国代表レベルのスター選手たちは中超のクラブから、大体200-300万元(約3千万円前後)の年俸を貰っていると言われている(もっとも平均レベルはかなり低いため、勝利ボーナスというのが収入を大きく左右するのであるが)。

しかし、日本でこれよりも若干高い年俸を貰ったとしても、今度は日中間の生活費の格差が横たわるのである。日本に住んでいる中国人らの間では、日中間の生活費-中国の北京・上海や日本の東京・大阪の大都市の比較においても-の格差は大体10倍くらいが相場だという認識が支配的である。特に衣食住における衣食は節約できても、家賃・光熱費・水道代だのといった住の固定費用は否応なしにかかって来る。こうした生活費格差というのがいくら中国が経済発展を遂げてもなかなか埋まるものではない。

だからこそ、日本のクラブが欲しがりそうな中国人選手は平均年俸はJリーガーよりも安いとはいえ、本国では百万長者の待遇を受けていることを理解せねばならない。彼らは、郊外の豪邸に住み、美しい女性を伴侶とし、高級車を乗り回すといった中国人が夢見るものを全て手に入れている。また、女優と浮名を流したりする元中国代表選手とかもいるw

逆に言えば、それだけの待遇を受けながら国際試合で全く勝てない中国の選手たちは大多数の国民からソッポを向かれている状態なのであるが。

いずれにしても、このミスマッチがあったからこそ今まで中国人のJリーガーは、中国にプロが出来る前に来たカーさん以来全く途絶えていたのである。で、今度のアジア枠なんだけども、中国人が果たして日本に来るかどうか?代表クラスのスター選手というよりは、将来性のある若手を連れて来て日本でじっくり育てる、というのがアジア枠を使う上では現実的かもしれないが。

中超最新情報 -山東魯能が帰ってきた

2008-07-10 07:24:56 | 中国サッカー
さて、現在の中超であるが、4位までが来季のACL出場権を得るが故に、4位までの順位を見ていると、開幕から出だしは必ずしも好調とは言えなかった山東魯能がいつの間にか2位に浮上してきた。まあ、中国版巨人とも言うべき潤沢な資金を持ち、北京の西単にも広告を出している親会社をバックに持つこのクラブが選手を揃えて上位に進出してくることは別に驚くことではない。むしろ、ACLがない今年はぶっちぎりで優勝した06年と同様にリーグに専念することができる。

一方ACLに出場したディフェンディングチャンピオンの長春亜泰は開幕から不振が続き、ついには前年優勝を果たした高洪波監督が解任された。リーグ戦の成績不振もさることながら、ACLでも最後アデレードに引き分けで一次リーグ敗退という成績が尾を引いていたのであるが、過去の実績が何の保証にもならないのがこの世界の常と言うべきか。

現在の順位は、陝西中新、山東魯能、上海申花、天津泰達といったところに、北京国安が続いている。となると、来季のACLは大体、西安・済南・上海・天津もしくは北京という可能性が出てきた。この中で遠征し易いのは直行便のある北京か上海だろう。天津は、名古屋あたりと同じグループに入れば名古屋からのみ直行便があるが故に面白いとは思う。一番厄介なのは済南やな。青島から陸路で移動なんてことやったらエラいことになるかも。北京か上海から国内便で移動する方がラクだとは思うが、北京経由にすると帰りは朝8時からの便しかない。ただ、朝北京へ移動して夕方の帰国便まで北京で遊ぶというオプションは面白そうなんだけども。