大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

J聯賽 第16輪 鹿島鹿角 4-1 FC東京

2008-07-13 23:04:51 | サッカー全般
今季の東京の真価が問われるのが、昨年上位3強との3連戦。彼らはまず浦和に開始早々不用意な失点によってゲームプランそのものまでもが浦和の術中にはまった。となると、自分たちのゲームをするには、先に失点することを避けなければならない。城福監督の頭の中にはまず守備から入り、後半勝負に出るというプランがあったと思う。まあ、あんなチームに負けたのが悔しい、と言っていたんなら、言っていることとやっていることが違う、なんていうツッコミはしてはならない。

なぜなら人間おかれている状況が異なれば言うことだって違うからであって、その時その時に言っていることを時系列に整理してみても必ずしも辻褄が通っているものでもない。それは良くも悪くも人間的だと思う。事実、浦和のエンゲルス監督だって、前節とは真逆の展開で大分に負けると「内容は悪くなかった」と言うのであるから。

ただ、城福さんがあくまでも自分の理想を持ちながらも、それを阻むものに対してリアリズムを時と場合によって使い分ける必要があるということを判っていてそれを遂行しているように思える。いや、もっと言えば東京って5月のアウェーの大宮戦の戦いを見れば判るように、相手によって戦い方を変えてくるところ(つまり監督の思考もムービングしている)が城福流ということであり、どんな相手でもやり方を変えないという横綱相撲を取るわけではない、ということなのかもしれないけども・・・

すなわち、攻撃的なスタイルを貫こうとすると、逆にカウンターサッカーの洗礼を受けてしまうことは珍しいことではなく、それがスタイルの転換を躊躇させる原因であるかもしれない。今のJの試合では、どちらが先制したかによって、その後の試合展開が左右されてくるのが殆どだ。これは先制すると引いて守ってしまうチームが殆どであるという、サッカーのスタイルに起因するからであって、城福さんはそうした展開を避けたかったに違いない。だから、両チーム共にカウンターを警戒するせいか、ラインの距離が間延びした状態で、中盤が省略された形で互いのゴール前で勝負する展開が多くなった。

実際そのゲームプラン通りに試合を進め、後半スローインから平山が粘って最後カボレが押し込んだ。ただ、先制してから攻守の比重は考えて、ある程度リスクを減らしたかもしれないが、浦和や、同じ時期にマリノス相手に逃げ切った新潟のように決して引いて守り切ろうと考えないのが、城福流の理想追求姿勢。その後攻撃カードを切った鹿島が斜めに走りこむ動きを見せて同点に追いついた後に、東京の左サイドを2度も切り裂いて早いグラウンダーのクロスで2点を挙げ、さらに終了間際にCKから決めてダメ押し。東京にとってはホロ苦い授業だっただろう。鹿島は相変わらずの試合巧者ぶりで、固定メンバーでやっている時は強い。まあ、北京五輪で内田や興梠が取られても十分やっていけるかも。で、ナビスコの準決勝で鹿島と当たる可能性はあるけども、そうなると日曜夜に鹿島行く可能性も出てくるわけやなあ・・・

で、次節に対戦する相手のサポから見るとなんですが。

まず、カボレのスピードは要注意だろう。カボレが本当に持ち味を出したのは高いラインの裏に抜け出した時であって、高いラインの押し上げを身上とするガンバにとって、一瞬のズレでオフサイドが取れなかった時は危ない。当然ガンバの高いラインはスカウティング済みだから、大宮相手にやった、4バックゾーンの隙間にボールを入れてくる攻めというのをやってくるんだろうけども、中盤でしっかりボールに対して追いかけて、ラインを押し上げてオフサイドの網に引っ掛けておく必要はある。

サイドに関しては、長友はまだ万全でないから後半から出るんだろうけども、昨年ノリカルを止めたように加地なら長友相手には対応できると思う。まあ、その分加地って上がらなくなったんだが、それには、佐々木が右からのクロスを上げれれば面白い。まあ、逆に左サイドで安田が上がった後に空いたスペースを狙われるのはしゃあないけど、その分攻撃で徳永を押し込んでくれたらそれはそれで助かるけどもね。

余談ではあるが、羽生って90分間は使われないのはスタミナではなく(千葉時代からずっと走っていたわけだし)、チームの戦術的な理由からなんだろうけども、彼がスペースを造る為に走る動きって、結構ゲーム終盤には効いて来るから、フルに使わないのは勿体無い気はするのだが。あと、こちらの選手でいえば、ご存知ルーカスですが、最近はボランチ・2列目・FWと3役こなしていて、結構お忙しい様子です。

水曜日は行きたかったんですが結局はムリということで、今回は居残りテレビ観戦ということになりました。ただ、来週末のフクアリ遠征の翌日に帰阪して、サテの試合見てから西京極へ移動すれば、前半途中からなら何とか東京の試合見れると思うのでガンバって戻ってきます。まあ、そうなると日曜夜(訂正:3連休最後の月曜日の夜)に京都へ遠征するのは東京サポさんにとっては厳しいでしょうけども、鹿島に行っている人たちなら京都へ出るのも一緒かw 

といった具合に、ガンバと試合が被っていなければできるだけ観察しようとしているチームの一つに、FC東京が私のリストに加わっているのも、コール氏と知り合った縁のなせる業なんだろうけども。

J聯賽 第16輪 大阪鋼巴 2-1 川崎前鋒

2008-07-13 10:06:04 | ガンバ大阪
「自分が苦しい時は相手も苦しい」。これはスポーツの世界でよく言われた格言であるが、今のガンバと対戦相手の状態もそのように考えたら、さほど悲観することはないのかもしれない。試合前、一部のサポ仲間にネガネガモードが蔓延していたんだけども、隣のオッサンがウダウダとネガっていたため、「民国の法則」に基づけば今日はいけるな、と思った。つまり、そのネガりの逆のパターンになることが多いわけなんですがね。

まあ、サポって基本的に自チーム本位の考えをするのだから、チームの状態を相手と相対化するという発想がなかなか生まれて来ないのは仕方がない。ただ、この2試合を見ていて何となく思ったことがある。柏にしても川崎にしても、どうも前半ガンバをリスペクトし過ぎていたのではないか、と(逆に言えば、ガンバがナンボのもんじゃい、という勢いでぶつかってくるような選手、川崎で言えばさしずめテセがスタメンの方がどれだけイヤだったか)。

つまり、ガンバという名前だけで相手はその攻撃力を警戒してくれたということである。結果として立ち上がりはガンバにとって悪いものではなかったのであるが。後半どうしてもペースダウンしてしまうため、前半攻勢に出ている時間帯に得点を重ねてしまえば、あとは後半相手にペースを握られても、オフサイド崩れでジュニーニョにやられた失点を除けば、川崎に攻めさせて、川崎のカウンター発動を無力化してしまう。去年のホーム柏戦や九石でやる大分戦などでも見られたカウンター殺しの戦術である。

まあ、欲を言えば後半攻勢の時間帯でやはりもう一点取りたかったけど、ミチも気合が空回りしていたなあ・・・ただ、この試合4バックを基本形としているんだけども、ミチが前に上がる時3バックをも併用するシステムでいた為、ミチが上がっている間は智や加地のカバーというのは大変だったと思うけど、守るときは4バックというシステムで対処し、かつ高いラインコントロールを見せた。これで川崎はパスの出しどころがなかったからね。ただ、ルーカスがボランチの位置まで下がってゲームメイクする現状は相変わらずヤット不在の苦しさを物語っている。バレーが前線でボールを収められず、山崎が前線のクサビ役として機能していない為に、途中でルーカスを前に上げざるを得なくなってしまうんだけども、この試合彼は一人で3役くらい(ボランチ・2列目・FW)こなしていたから、来週の水曜日に彼を見たら東京サポはビックリするんじゃなかろうか。

この試合で輝いたのは二川。2得点のアシストについては言うまでもないが、OAで持っていかないで下さいよ、反町さんw あと、佐々木は右サイドからのアウトフロントで出すクロスは、目の前で見ていたがなかなかのもの。加地もこれくらいやって欲しいんだが、この試合では守備専念やったもんね。加地さんの絞りというのがやっぱり効いていたなあ。

一方、川崎はどないしたん?というくらいに悪かった。確かにガンバのラインが高いため、それをかいくぐって裏にフィードを出そうと思えばどうしてもタイミングがズレるのかもしれないけども、それでもサイドチェンジやロングフィードが全く繋がらないし、ケンゴがこんなにミスするのは見たことはない。中盤と前線の繋ぎ役ともいうべきマギヌンのような選手が不在な為、ジュニーニョが下がってボールを貰う破目になるんだけども、彼が前線に張られている方がどれだけ怖いことか。大橋はスタメンじゃムリってことか。高畠さんもホロにがーい凱旋デビューになりましたなあ(一応この人高槻出身。インタブー聞いていると大阪のアクセントちょっと出ています)。けど、自分は川崎のポテンシャルというのはこんなモンじゃないと思っていますから、終盤等々力でやる時はそれこそ死闘になりそうな予感はする。

川崎サポの皆さん遠方からご苦労様です。今回の遠征の収穫とも言うべき、1000マイルは11月ぐらいに振り込まれるんで来年以降のアウェー遠征の足しにして下さい。あと、スタジアム外でフードフェスタ始めましたので、グルメ事情は改善される方向に行くと思うんで来年も良かったら是非。僕も今年は等々力に行く予定ですんで。