大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

J聯賽 第17輪 浦和紅寶石 3-2 東京偉爾迪

2008-07-18 07:39:32 | サッカー全般
自分が浦和に対して求めることは、まず、強い浦和であって欲しいということ。そしてその強さに恥じないようなサッカーをやって欲しいということである。それでこそ、浦和の試合を中心にしてサポーターもアンチも話題に巻き込めるし、他サポはますます浦和を倒したいと闘志をたぎらせることができると思うからである。

ただ、ここ数試合見ている限りにおいては、まだ浦和に強さというのを感じることが出来ていない。この試合は闘莉王をトップ下に据える奇策に出た。ポンテのようにボールをタメる技術があるわけでもなかったら、彼目掛けてボールを蹴りこむしかないが、前半そうした攻撃を見ていて先が思いやられるな、と思った。しかし、この日のヴェルディのCB(土屋177センチ、那須180センチ)には高さがない分、闘莉王(185センチ)の高さが生きたので、奇策はこの試合限定では成功したと言えるだろう。バスケットでは2インチ(5センチ)程度の慎重さはミスマッチと考えられていて、技術のあるシューターはマッチアップしている相手の上をどんどん攻めることができるがサッカーにおいても同じことなのだろう。事実CKからの2点はその高さの部分で抜け出せたからこそ生まれたものだ(阿部のキックも良かったんだが、次節出場停止かあ・・・)。

逆に言えば次節の川崎戦では井川(182センチ)、横山(184センチ)、伊藤(183センチ)と、それなりの高さを揃えた選手と対峙することになるし、鹿島相手だと岩政(187センチ)がセットプレーでは密着マークを闘莉王に対して敢行してくるかもしれない。そこで高さが封じられると、攻撃が止まってしまう。そうなったらこの試合で平川のように連動して上がらない選手がいるようじゃ・・・と思うのだけども高温多湿の日本の真夏で走るということを求めるのも厳しい。

となると、浦和に対する処方箋って何も組織サッカーへのスタイル転換だけでなく、守りを固めた上で前線の選手の個人技に依存するという選択も省エネという観点ではアリなのかもしれないのだが。実際、闘莉王を最終ラインに据えないのは、ラインの押し上げという目的があったものだが、フッキのスピードに対応できていなかったとなると高いラインコントロールは厳しいかもしれない。本当は浦和には低いラインのブロック守備が今は合っていて、その最後尾に4番を置くというやり方がベターかもしれない。

ただ、それが結局浦和の現状に適しているとはいえ、何となく寂しい気はしますね。自分自身、スタイル変換を目指して色々と模索している浦和の現在位置を実は評価している。まあ、その過程の中で大分のようなカウンターサッカーにやられる可能性も時にはありながらも、それは将来の飛躍の中の一時的な屈みとして捉えていたけども。だからまあ、どんなスタイルがいいのかという結論は結局浦和の関係者やサポの間で下される結論であるからこれ以上何とも言えない。

こう書いているけども、実はガンバだって結構足元が揺らいで来ているなとは思う。ガンバでは逆に、いいサッカーをやっている、というだけではダメで、それをいかに結果に結びつけるかが大事だということが我々の内部で随分と議論されていたが、結局それは理想主義の中にリアリズムを取り入れて、攻守のバランスを取るということであったりもするわけで、本当の意味での自分たちのスタイルを追求した結果で手にしたタイトルというわけではなかった。特に去年のナビスコの場合は。故に自分は結果には満足しつつも内容には課題があればそれを謙虚に受け止めたいというスタンスはせめて保とうとは思うのである(埼スタでの浦和戦は、いつもとは真逆の展開だったことは認めざるを得ない)。

だからまあ、浦和は浦和で、ガンバはガンバでそれぞれ内部事情は異なりながらも、如何にして見るものを喜ばせながらも勝つという道をそれぞれ模索しているわけで、その意味で、部外者としても浦和が今後どういう道を歩んでいくのかが結構興味深いんですがね。


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