大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

桑原監督解任に思うこと

2008-07-15 08:08:57 | サッカー全般
鹿島vs東京戦と並行して、Jスポで横浜FMvs新潟戦を見ていたんだけども、内容は完全にマリノスが押していた。足らないのはゴールだけ。けど、セットプレーで千代反田に頭で決められて、その虎の子の一点を新潟に守りきられてしまった(こうの試合を見ていて一昨年ウチが寺川のミドル一発にやられた試合を思い出してしまった)。

試合を見ていてマリノスの桑原監督のFW起用はなんかチグハグに感じていた。試合終盤残り時間が少ない時に、大島に替えて坂田を投入したが、あの時間帯で、相手に引かれている時に坂田は殆ど何もできない。むしろ開始早々からロングボールを入れて相手のラインを下げさせる為に起用した方がよっぽど生きる。まあ、解説の山本さんに「大島に居て欲しかったですね」なんて言われてどーすんだよ、桑原さん!

ただ、そうした選手起用に?があったとしても、桑原監督はマリノスに対して今までなかったポゼッションサッカーの種は撒いたのではないか。金沢で対戦した時に、ガンバがここ数試合の中で最も相手に圧倒されたのはあの試合だけ。こちらは遠藤不在で中盤でボールを落ち着かせられなかったとはいえ、マリノスにあれだけ攻め込まれた試合というのはここ数年でもなかっただろう。その意味では内容は悪くない、あとはゴールだけということだったんだが、どこかのチームだって一歩間違えばこうなっていた可能性はあるかもよw

よくリアクションサッカーや放り込みの攻撃をやっているチームのサポの中に、勝つ為に、或いは面白いサッカーを見たいが為に、ポゼッションサッカーや、パスサッカーへの転換を主張しておられる人がいる。それはそれでいいんだけども、実際スタイルの変換というのはそれほど簡単ではないということを今回のケースが物語っている。

だからまあ、それをやるとすれば、一時期の屈みというものに目を瞑ってでもスタイル変換に着手する覚悟が居るし、見る側もその間耐えないといけないのだが、そうしたプロセスというのは、内容はなんであれ勝つことが全てだと考えている人たちにとっては酷く不快なプロセスになってしまうことである(まあ、その考えもその人たちの自由ではあるが)。実際、金沢駅からスタジアムへ向かうシャトルバスの中で、隣に座っていた鞠サポは、「ウチは難しいことやんなくていいから、シンプルに前にボールを出しゃいいんだよ」という会話をしていた。

今回は降格が目の前に迫っているという結果を受けてのものだが、もしそうでなければ違った選択になっていたかもしれないだけに残念ではある。結果的には実験は失敗だったということなんだけども、それが他のチームの方向性に影響を及ぼしてしまうとなると、Jリーグ全体がリアクションサッカーのチーム同士の試合ばかりになる。つまり、先にどちらが先制するかで試合の趨勢がほぼ決まってしまうとなり、内容ががどんどん薄れてしまうことになりかねない。もちろん、今回の件で当事者たちにとってはそういうことを考えている余裕はないのだけども、第3者的に見れば、今回の件はやはり気が重い。


コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。