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La douce vie

sweetsや美味しいもの,雑貨,映画,art,音楽,本,マンガ,スポーツ観戦,ice show,旅行等ゆるブログです

映画「エネミー・オブ・アメリカ」

2024-05-29 | cinema/観劇/舞台
ある代議士暗殺事件の証拠が入ったディスクを持って逃げる男性が、国家安全保障局(NSA)に殺害されるが、殺害される前にばったり会った大学時代の同級生の弁護士ディーンのバッグへ忍ばせてあった。
NSAの行政官レイノルズは、ディーンからディスクを回収し、抹殺するためスキャンダルの捏造などで徹底的に追いつめる。異変に気付いたディーンは情報屋ブリルに助けを求めるが。

ウィル・スミス主演。ジーン・ハックマン久々に見た気がする。
よくある陰謀モノだけれど、反転攻勢がよかった。最後の最後は、なるほどそれがあったか、ちょっと無理があるけど。

映画「ザリガニの鳴くところ」

2024-05-20 | cinema/観劇/舞台
1969年、ノースカロライナ州の湿地帯で、裕福な家庭で育ち将来を期待されていた青年チェイスの変死体が発見された。容疑をかけられたのは、‟ザリガニが鳴く”と言われる湿地帯でたったひとり育った、無垢な少女カイア。

カイヤの家庭は父親が家族に暴力をふるい、6歳の時に母親が突然家を出て、その後、次々と兄弟が家を出て行き、最後は父親まで家を出て行き、カイアは一人で暮らしていた。

町の人は彼女を湿地の娘と呼び、有る事無い事噂を立て、のけものにしていた。この時代は児童保護がまだ存在していなかったのか。トム・ソーヤのハックルベリーも最初は一人で生活していたし、大体同じ時代だろうか?

そっと手を差し伸べたのは、町の商店を営む夫婦と湿地で出会った少年テイト。テイトはカイヤに文字を教え、二人はやがて恋をするのだが…。

まず、湿地の映像が美しい。先に本で読んでいたら、もっとおどろおどろしい湿地を想像したのではないこと思う。湿地で暮らす動植物の美しい映像と丹念に描かれたカイヤの過去と法廷劇。

1冊の良質な本を読んだ読後感のよう。
ストーリーとは関係ないけど、慎ましやかな生活をするカイヤの洋服がさりげなく可愛くて好きです。
アメリカ映画はこうした映像美とストーリーの興味深さが共有できる映画を時々見せてくれます。リバー・ランズ・スルー・イットとか。

映画「キネマの神様」

2024-05-13 | cinema/観劇/舞台
ギャンブルとアル中の父に悩まされる家族。借金取りが娘のところまで手を伸ばしてきて、娘は父から年金支給のカードを取り上げる。ギャンブルとアルコールを絶てと言われ嘆く父に映画を勧める家族。父は若かりし頃、映画監督や脚本家を夢見ていた青年だった。

若いファンは、若い頃、菅田将暉じゃなかったら許せない、と思い、年長者はジュリーじゃなけりゃ許せない、と思うんじゃないだろうか(苦笑)
気苦労が絶えない娘の一方、孫は孫のスタンスで祖父と付き合うので、家庭の暗さに風穴が出来る。

元々志村けんさんが演じる予定だった事もあり、恐らく志村けんリスペクトの場面も。昔、沢田研二も志村けんさんとヒゲダンスしてたもんな。(年代バレる)

終わり方はなんというか、若かりし頃、別の人生を選んでたらという願望のように感じてしまって、散々苦労かけた奥さんは気の毒に思えた。家族を悩ませてきた父だけハッピーエンドに思えてしまった。

映画「マーシャル・ロー」

2024-05-01 | cinema/観劇/舞台
戒厳令が発令されたニューヨークで、国家とテロリストの対決を描くサスペンス大作。デンゼル・ワシントン、アネット・ベニング、ブルース・ウィリス共演。

FBIとニューヨーク警察が共同で組織するテロリズム対策本部の本部長ハバードは、アラブ系アメリカ人の相棒フランクと共にテロリスト摘発のため闘っていた。そんなある日、ブルックリンでテロリストに占拠されたバスが爆破され、多くの犠牲者を生んでしまう。ハバードはCIA捜査官エリースと共同でテロ組織を追うが、爆破テロが立て続けに発生。国民の安全のため大統領はニューヨークに戒厳令を敷き、軍隊の出動を要請する。


アメリカでのテロ取り締まりがどんどんとエスカレートしていき、戒厳令までしかれる。

スパイを養成したのか、テロ組織から利用されているのか。

映画「遠い空の向こうに」

2024-04-19 | cinema/観劇/舞台
米ソ冷戦時代のアメリカ、コールウッド。この町の男は炭坑夫になる選択肢しかない町。

高校生のホーマーはソ連(当時)の人工衛星スプートニクの映像を見る。

ロケットに夢中になったホーマーは友達と「ロケット・ボーイズ」を結成、ロケット製作に夢中になる。彼の父はそんなホーマーを理解できず、衝突するが、教師をはじめ徐々に協力者も現れて…。

以下少しネタバレ。
アメリカ版リトル・ダンサー。実話を基にした話。
少年達の夢、努力、困難、そして成功が描かれている。清々しい。

映画「ブルース・ブラザーズ」

2024-04-10 | cinema/観劇/舞台
子供の頃の記憶、はちゃめちゃと歌。ある意味この記憶は正しかった。

キャリー・フィッシャーの今の時代で言うストーカーぶりがすごい。

子供の頃はわかっていただろうか?ジェームス・ブラウン、レイチャールズ、ツイッギー、キャリー・フィッシャーという顔ぶれ。

特にレイ・チャールズのエピソードはブラックユーモアでツボ。


映画「たそがれ清兵衛」

2024-04-01 | cinema/観劇/舞台
当時、寅さんシリーズを終えた直後の山田監督作品と記憶しています。

原作は藤沢周平先生の短編のいくつかを元に脚本が作られています。

幕末の庄内地方。海坂藩の下級武士である井口清兵衛は妻を病気で亡くし、幼い娘2人や年老いた母と貧しくも幸せな日々を送っていた。家族の世話や借金返済の内職に追われる彼は、御蔵役の勤めを終えると同僚の誘いを断ってすぐに帰宅してしまうため、“たそがれ清兵衛”と陰口を叩かれていた。ある日、清兵衛は幼なじみの朋江を救ったことから剣の腕が立つと噂になる。

職場も親戚も清兵衛の苦境に思いを寄せる事もなく、暴言ばかり。ちなみに丹波哲郎さんが本家の叔父で丹波さんらしい演技がぴったりで、思わず笑ってしまった。清兵衛はストレスフルな状況が続くなか、幼馴染の朋江との再会は清兵衛に明るい兆しを感じさせますが、その再会によって、清兵衛の剣の腕が知れ渡り、上意討ちの藩命が下されます。

最後に朋江に頼んで、身支度をしますが、月代は伸ばしっぱなしのまま。何故かと思ったのですが、時間とお金がないというのが理由でしょうが、月代を剃ったら、スター真田広之が眩く現れ、必ず勝つだろう、という気持ちになったからがしれない、などと思いました。

田中泯さんの言い回しは耳が惹きつけられ、最後、命が尽きるシーンを見て、これは舞踊だ、何故、舞踊家の田中さんがキャストされたか、これでわかりました。

当時、衰退の一途を辿った時代劇のこの作品はアカデミー賞にノミネートされます。

その後、「ラスト・サムライ」が日本でヒットした事は周知の事実ですが、さらにその後、ラッシュ・アワー3の撮影でジャッキー・チェンと「眺めのいい部屋」で知られるジェームズ・アイボリー監督の作品の撮影を行き来した、という、嘘みたいなホントの出来事があったそうです。

しかもジャッキーは真田さんのアクションが思っていた以上に上手かった事や動きの映りの良さを気に入り、撮影中に次の作品をオファー(ジャッキー談)し、ジェームズ・アイボリー監督も撮影中に次の作品のオファー、しかも、真田さんをキャストするために、わざわざ日本人に設定を変えたそうです。(真田さんは日本人役しか引き受けないと言われている。しかし、それは別のルーツを持つアジア人に対する敬意でもあると思う)
ちなみにアイボリー監督は「最初のオファーでは「たそがれ清兵衛」の演技を気に入ったとのことでした。周囲から英語でもいい演技をすると聞いてオファーしたとのことでした。
こんな俳優は世界広しと言えど、真田さんだけではないでしょうか?

今、振り返ってみれば、この「たそがれ清兵衛」には真田さんの役者としてのプロフィールが凝縮された映画なのかもしれません。

そして、日本で衰退の一途を辿っている時代劇で、世界の扉を開き続ける稀有な役者でもあります。

映画「メジャーリーグ」3部作

2024-03-21 | cinema/観劇/舞台
最近では見かけなくなった笑いと物語のバランスがいい映画。
当時は大笑いした映画だったけど、弱小メジャーリーガーだからといって、日本の弱小高校チームがやがて強くなって勝利をおさめるような、クセが強いメンバーが揃いすぎ。
それと、今では人種だったり宗教を蔑視するように受け止められても仕方のないニュアンスは許されないだろうと思う。

チャーリー・シーンはどんな時でも表情が変わらない。最初は悩んでいる演技かと好意的に思っていたけど、多分、そうではない(と2作目まで見て)思った。昔は髪型と眼鏡のインパクトでそこまで目が行っていなかった。
当時はトム・クルーズと肩を並べる若手スターだと思っていたけれど、その後の事を思うと演技力の差も原因だと理解できる。

2部。
最初の作品の後、成功を収めたメンバー達は環境が変わっていき、野球に集中できていない状況から始まる。
とんねるずの石橋貴明さんが出演。
日本のジャイアンツ、というところが、当時のアメリカにとって笑いのポイントだったのだろうけど、今は日本人メジャーリーガーが沢山活躍していることは周知の事実ですね。
当時、日本で売れっ子だったタカさんがハリウッド映画に出演するのは驚きでしたが、日本での最初の作品のヒット、野球好きの国民性などマーケティングを考慮した結果なんだろうな。


3部。
何故、3部が作られたのだろう。主要キャストにのオリジナルメンバーはあまり出てていないし、コメディ要素は抑えられ、センチメンタリズムみたいなものを感じる映画になっている。それなら、トム・ベレンジャーを残せばいいのに、いない。チャーリー・シーンももちろんいない。3部作目というより、スピンオフのような毛色の違う映画。でも、アメリカ人って、センチメンタル野球モノが好きなんですよね。

映画「ボブという名の猫 幸せのハイタッチ」

2024-03-04 | cinema/観劇/舞台
薬物依存症でどん底の生活をしていた青年が茶トラ猫ボブと出会うことで、薬物の断ち切りを決意し、人生を立て直していく。自伝本がベストセラーに。

よくある、猫の気持ちを人間がアテレコしているわけでもなく、魔法のような奇跡や偶然を猫が起こすわけでなく、偶然出会った猫が怪我をしていて治療させたい、その猫を食べさせていくために主人公が稼がなければならない、健康を取り戻さなければならない、と自分で気付き、実行すること。自分のためより、他者のための方が強固な実行力を持つことってありますよね。大きなドラマはないけれど。
それと、猫はかわいく撮らなくてもかわいい。予想したより好きな映画かもしれません。

映画の猫ちゃん、人ごみの中で多きな声で歌っている人の肩に乗って、よく演技できてるな、と感心していたら、ボブご本人がほとんどのシーンに出演しているそうです。ボブ、すごい。
それと、イギリスは(最近は日本でもそうかもしれないけれど、)薬物中毒を立ち直るためのカウンセラーがいたり、むやみにお金を与えるのではなく、仕事を与え、それでも困る時に食糧提供があるシステムが日本より整っている気がしました。

ちなみにカウンセラーの女性、見たことある!と思ったら、「ダウントン・アビー」のメイドさん。


映画「運び屋」

2024-02-23 | cinema/観劇/舞台
イーストウッドが自身の監督作では10年ぶりに銀幕復帰を果たして主演を務め、87歳の老人がひとりで大量のコカインを運んでいたという実際の報道記事をもとに、長年にわたり麻薬の運び屋をしていた老人の姿を描いたドラマ。
家族をないがしろに仕事一筋で生きてきたアール・ストーンだったが、いまは金もなく、孤独な90歳の老人になっていた。商売に失敗して自宅も差し押さえられて途方に暮れていたとき、車の運転さえすればいいという仕事を持ちかけられたアールは、簡単な仕事だと思って依頼を引き受けたが、実はその仕事は、メキシコの麻薬カルテルの「運び屋」だった。

イーストウッドの映画だから、最後に恐ろしい話になっていくと思ったのですが、最後の最後のシーンをみて、願っていることをすべて手に入れたように見える、皮肉なものだな、と思いました。
犯罪の末端の仕事を担う人はひょんな事から断る事が難しく続けてしまうという事があるのかも、と思わせる。慣れというものは恐ろしい。