La douce vie

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映画「ザリガニの鳴くところ」

2024-05-20 | cinema/観劇/舞台
1969年、ノースカロライナ州の湿地帯で、裕福な家庭で育ち将来を期待されていた青年チェイスの変死体が発見された。容疑をかけられたのは、‟ザリガニが鳴く”と言われる湿地帯でたったひとり育った、無垢な少女カイア。

カイヤの家庭は父親が家族に暴力をふるい、6歳の時に母親が突然家を出て、その後、次々と兄弟が家を出て行き、最後は父親まで家を出て行き、カイアは一人で暮らしていた。

町の人は彼女を湿地の娘と呼び、有る事無い事噂を立て、のけものにしていた。この時代は児童保護がまだ存在していなかったのか。トム・ソーヤのハックルベリーも最初は一人で生活していたし、大体同じ時代だろうか?

そっと手を差し伸べたのは、町の商店を営む夫婦と湿地で出会った少年テイト。テイトはカイヤに文字を教え、二人はやがて恋をするのだが…。

まず、湿地の映像が美しい。先に本で読んでいたら、もっとおどろおどろしい湿地を想像したのではないこと思う。湿地で暮らす動植物の美しい映像と丹念に描かれたカイヤの過去と法廷劇。

1冊の良質な本を読んだ読後感のよう。
ストーリーとは関係ないけど、慎ましやかな生活をするカイヤの洋服がさりげなく可愛くて好きです。
アメリカ映画はこうした映像美とストーリーの興味深さが共有できる映画を時々見せてくれます。リバー・ランズ・スルー・イットとか。


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