ミカエルの函館散策記

美しい夜景と異国情緒溢れる町・函館。
名所・旧跡・食べ処をご紹介していましたが今や万屋。
ご訪問に謝々。

第149号 北の縄文ビーナス(国宝)展示会

2007年07月14日 | 展覧会、催事など

会場=函館市青柳町函館公園内 市立函館博物館本館

        

今年の6月8日、北海道初の国宝に「中空土偶(ちゅうくうどぐう)」が指定された。
この展示会が市立函館博物館で始まっており、妻と一緒に出かけた。

1階の展示ケースに収められた土偶は、高さ41.5センチ、幅20.2センチ、お人形並みのサイズだった。
両腕はなく、足がすねの部分で接合されている。
説明によれば、空洞で、約3,500年前の縄文後期に作られたと推定され、皮製服とズボンを着用、漆の彩色が施され男子らしいとの事。

発見された場所は、旧南茅部町(みなみかやべちょう)で、合併によって現在は函館市の一部になっており、噴火湾に面し遺跡が多く点在している。

昭和50年8月24日、同町著保内野(ちょぼないの)地区の畑で、所有者の小板さんが、いも堀り作業中に発見した。
クワの先が「ガツン」と音を立てたので掘り起こして見ると、人間の顔らしきものが見え驚いたという。

その後、国重要文化財に指定され、ベルギー王立博物館、スミソニアン博物館、大英博物館に展示され「北の縄文ビーナス」とも呼ばれるようになった。
どんな目的で作られたのか?興味が尽きない展示会だった。

それにしても、今まで道内に国宝が一点もなかったとは不思議。
歴史が新しいからかなぁー?
展示会は8月19日までです。
ぜひ、お出かけ下さい。

                     ミカエル