ミカエルの函館散策記

美しい夜景と異国情緒溢れる町・函館。
名所・旧跡・食べ処をご紹介していましたが今や万屋。
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第758号 帆船の貴婦人・日本丸が寄港 

2012年10月18日 | 町の話題
15日、独立行政法人・航海訓練所に所属す練習帆船・日本丸が海岸町の中央埠頭に接岸した。
目的は物資の補給とか。

その美しい姿を見に出かけた。
風が強く、帽子が飛ばされそう。

長い船体、高いマスト。私が持っているコンパクトデジカメでは
一枚に収めることは無理だった。

 

 







甲板下にある居住区の丸窓の多いこと。驚いた。
今回は、実習生112人と教官なども含めた総乗船人員は166名だ。

船体の全長約110m、全幅約13m。総トン数2,570。
マストは4本。40m級3本、38m級1本。
1984(昭和59)年の建造で2代目だ。
最大速度は14.3ノット。通常は13.2ノットで走行する。
(1ノット=毎時1,852m)
帆船の正装は、帆を張って走行するときで、この船はその姿が
美しいことから「貴婦人」とも呼ばれている。

出航は19日。
船内公開もなければ、マストセレモニーもない寂しいお別れ。

世は「省エネ」を奨励する時代。
天然の風の力を巧に活かす帆船は、ルネッサンス期を迎えている。

ところで、帆船を見ると思い出すのが、箱館戦争の際に江差沖で破船沈没した開陽丸。
明治元年のことだった。
この船は、江戸徳川幕府がオランダに建造依頼した木製軍艦。
どのような性能を持っていたのか?

排水量2,590トン。全長約72m。全幅約13m。マスト3本。高さ43m級。
最大速度12ノット(動力使用時) 定員303名。
荒っぽい表現をすれば、日本丸を長さ38m切った位の大きさ。

天気予報、通信手段が確立されていない時代。
蝦夷地の荒海に消えていった開陽に、涙を流した「榎本武揚」の心境が浮かんでくる。


ミカエル


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