ミカエルの函館散策記

美しい夜景と異国情緒溢れる町・函館。
名所・旧跡・食べ処をご紹介していましたが今や万屋。
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第322号 幕末の開港地の麺フェスタ

2008年10月14日 | 町の話題

12、13日の両日、金森赤レンガ倉庫群のBAYはこだてで、幕末に開港した5都市の麺フェスタが開催されました。
これは、函館が来年開港150周年を迎え、記念行事の前段として企画されたもの。

参加店と品名は、次のとおりです。
長崎=老李(らおりー)の皿うどん 神戸=友屋(ともや)牛バラめん 横浜=一品香(いっぴんこう)絶品たんめん 新潟=味濱家(みはまや)極々み(きわきわみ)
函館=ラーメン店有志らで作られた125年前の「復刻函館南京そば」。

三連休とあって観光客や市内、近郊からもたくさんの麺ファンがつめかけ会場はものすごい人出。
お目当てのお店に長蛇の列ができ、大成功のイベントだったと思います。

 

私が並んだのはもちろん地元函館の復刻南京そば店。
おそろいのTシャツを着込んだ市内各ラーメン店の方が威勢良く「いらっしゃい!」の元気な掛け声、皆生き生きした表情。
それが、味にしみわたってきそうでした。

 

「復刻函館南京そば」とは?
ストレート麺で、スープは鶏ベース+昆布の岩塩味。
具は銀杏、きんしたまご、ほうれんそう、ねぎ、やわらか鶏肉。 
当時のそばが約一杯1銭に対して南京そばは15銭と高価。
それは、獣肉のなかでは鶏肉が高級だったためとか。

売り出したのは、西洋料理店・養和軒で店主はアヨン氏(陳南養)。
店は明治15年の建築、場所は旧船場町で会場の隣接地にあったということです。

 

このそばを復刻させるにあたっては、ラーメン店のほかに製麺業者、食材卸会社、ラーメン愛好家らが半年かけて試行錯誤を繰り返しての完成でした。
本当にご苦労様でした。
そして、スタッフの方々もご苦労様でした。
美味しくいただきましたよ。